臨床研究について

臨床研究とは
 患者さんにご協力いただき、病気の予防や診断、治療方法の改善や、病気の原因を解明するなどのため行われる研究のことを臨床研究といいます。
 東京女子医科大学血液内科では、血液疾患診療における医療水準の向上や新しい治療法を開発するため、積極的に臨床研究を実施しております。
当科が参加している多施設共同研究 (2015年4月1日現在)
急性白血病
思春期・若年成人急性リンパ芽球性白血病におけるトランスクリプトーム解析(ALL202U-EWS)
成人core binding factor急性骨髄性白血病に対するシタラビン大量療法のKIT遺伝子型別反応性を評価する臨床第IV相試験 -JALSG CBF-AML209-KIT Study (CBF-AML209-KIT)
日本成人白血病治療共同研究グループ(JALSG):染色体・遺伝子変異が成人急性骨髄性白血病の予後に及ぼす影響に関する観察研究(AML209-GS)
JALSG AML209GS試験付随研究 成人急性骨髄性白血病の発症・進展および治療反応性、副作用に関係する遺伝子異常の網羅的解析(JALSG AML209 genome-wide study: AML209GWS)
日本成人白血病治療共同研究グループ(JALSG):JALSG参加施設に新たに発生する全AML,全MDS,全CMML症例を対象とした5年生存率に関する観察研究(前向き臨床観察究)(JALSG-CS11)
日本成人白血病治療共同研究グループ(JALSG):研究参加施設に新たに発生する全ての成人ALL症例を対象とした5年生存率に関する前向き臨床観察研究(ALL-CS-12)
成人precursor T細胞性急性リンパ性白血病に対する多剤併用化学療法による第Ⅱ相臨床試験(JALSG T-ALL213-O)
成人フィラデルフィア染色体陰性precursor B細胞性急性リンパ性白血病に対する多剤併用化学療法による第Ⅱ相臨床試験 (JALSG Ph(-)B-ALL213)
成人Burkitt白血病に対する多剤併用化学療法による第Ⅱ相臨床試験(JALSG Burkitt-ALL213)
慢性白血病・骨髄増殖性腫瘍
関東CML研究会:ダサチニブによる慢性期慢性骨髄性白血病の分子遺伝学的完全寛解導入臨床試験
1年の完全分子遺伝学的効果を有する慢性期慢性骨髄性白血病に対するダサチニブ治療中断試験 Inter MIchinoku DAsatinib Study-3rd Trial (IMIDAS-3rd Trial)
1年の完全分子遺伝学的効果を有する慢性期慢性骨髄性白血病に対するダサチニブ治療中断試験Inter MIchinoku DAsatinib Study-3rd Trial (IMIDAS-3rd Trial) 付随研究 ダサチニブによるNK細胞増殖能の検討
再生不良性貧血・骨髄異形成症候群
再生不良性貧血/骨髄異形成症候群の前方視的症例登録・セントラルレビュー・追跡調査研究
骨髄不全症候群および発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)疑い症例におけるGPIアンカー膜蛋白欠損血球の保有率とその意義を明らかにするための観察研究
多発性骨髄腫
関東・東北骨髄腫カンファレンス:染色体・遺伝子変異・細胞表面抗原が多発性骨髄腫(MM) ,意義不明の単クローン性高ガンマグロブリン血症(MGUS)の予後に及ぼす影響に関する観察研究
未治療移植非適応の多発性骨髄腫患者を対象とする皮下投与ボルテゾミブ維持療法の投与継続性に与える影響に関する探索研究 BROAD-J2 study
造血幹細胞移植
同種造血幹細胞移植患者に対する栄養管理に関する多施設共同研究:低分子ペプチド非投与群と投与群のランダム化第Ⅱ相臨床試験(NST04)
造血細胞移植医療の全国調査
関東造血幹細胞移植共同研究グループ(KSGCT)移植患者データベース作成調査研究(申請中)
強度減弱前処置による移植後シクロホスファミドを用いた血縁者間HLA半合致移植の安全性と有効性の検討
骨髄破壊的前処置による移植後シクロホスファミドを用いた血縁者間HLA半合致移植の安全性と有効性の検討
造血幹細胞移植後アデノウイルス感染症に対するシドフォビルの有効性と安全性に関する多施設共同・非対照・非盲検・探索的臨床試験
静注用ブスルファン製剤(ivBu)の1日1回投与法とシクロフォスファミド(Cy)を用いた移植前治療による同種造血幹細胞移植の有効性と安全性を検討する多施設共同無作為化非盲検臨床試験
静注用ブスルファン製剤(ivBu)の1日1回投与法とシクロフォスファミド(Cy)を用いた移植前治療におけるブスルファン(Bu)の体内薬物動態に関する多施設共同観察研究
静注用ブスルファン製剤(ivBu)の1日1回投与法とリン酸フルダラビン(Flu)を用いた移植前治療による同種造血幹細胞移植の有効性と安全性を検討する多施設共同臨床試験
静注用ブスルファン製剤(ivBu)の1日1回投与法とリン酸フルダラビン(Flu)を用いた移植前治療におけるブスルファン(Bu)の体内薬物動態に関する多施設共同観察研究
非全身放射線照射前処置が成人急性リンパ性白血病に対する同種移植の治療成績に及ぼす影響に関する研究
当科単独および研修協力病院との共同で実施している臨床研究 (2022年11月30日現在)
新規細胞療法
CD20陽性B細胞性悪性リンパ腫に対する自家培養NK細胞とリツキシマブ併用化学療法の安全性と有効性に関する研究(臨床第I/II相試験)
造血器悪性腫瘍におけるNK細胞の免疫学的動態の解明
急性白血病
急性白血病の再発に関与する遺伝子発現の解析
白血病、骨髄異形成症候群におけるRIZ1遺伝子、RUNX3遺伝子、p73遺伝子のメチル化と変異解析
慢性白血病・骨髄増殖性腫瘍
イマチニブまたはダサチニブ投与による分子遺伝学的完全寛解が2年間維持された慢性期慢性骨髄性白血病に対する治療中断試験
骨髄増殖性腫瘍および類縁疾患における関連遺伝子の解析
骨髄不全症候群
骨髄不全症候群および発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)疑い症例におけるGPIアンカー膜蛋白欠損血球の保有率とその意義を明らかにするための観察研究
リンパ増殖性疾患
FL定量的解析による予後予測(FLC試験)
トレアキシン療法による: CMV再活性化の検討
低悪性度NHLに対するリツキサン強化療法の有効性
ワーファリン投与中に化学療法が抗凝固療法に与える影響
リンパ増殖性腫瘍におけるMYD88遺伝子の解析
マクログロブリン血症における臨床病理学、細胞遺伝学的検討
濾胞性リンパ腫の化学療法における初期治療完遂率と併存合併症の関連性の後方視的検討
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫再発時治療における合併症と生存率の関係の後方視研究
再発/難治性濾胞性リンパ腫(FL)に対するTafasitamab+レナリドミド+リツキシマブとレナリドミド+リツキシマブ併用療法の二重盲検、第三相、他施設共同の比較試験(治験)
高リスクの未治療DLBCLに対するTafasitamab+レナリドミド+R-CHOP療法とR-CHOP療法の二重盲検、第三相、他施設共同の比較試験(治験)
多発性骨髄腫
自主臨床研究
多発性骨髄腫の移植後残存病変に対する Elotuzumab療法併用自家NK細胞 輸注療法(臨床第Ⅰ/Ⅱ相試験) 再生医療等提供計画     平成30年 5月10日受理
前治療数が1~3 の再発及び/又は難治性多発性骨髄腫患者を対象にisatuximab とカルフィルゾミブ(カイプロリス®)・デキサメタゾン併用療法をカルフィルゾミブ・デキサメタゾン併用療法と臨床的有用性について比較検討する多施設共同、非盲検、ランダム化第III相試験
造血幹細胞移植が適応とならない未治療の多発性骨髄腫患者を対象にisatuximab(SAR650984)とボルテゾミブ(ベルケイド®)・レナリドミド(レブラミド®)・デキサメタゾン併用療法の臨床的有用性をボルテゾミブ・レナリドミド・デキサメタゾン併用療法と比較する多施設共同、非盲検、ランダム化第Ⅲ相試験 治験実施計画書番号:EFC12522
血小板減少症・凝固異常症
特発性血小板減少性紫斑病に伴うステロイド性骨粗鬆症に対する骨粗鬆症治療薬の効果の検討
血栓性微小血管障害患者の遺伝子解析
造血幹細胞移植
同種造血幹細胞移植におけるタクロリムス徐放性製剤による拒絶・GVHD予防の有効性および安全性の検証的研究
臨床研究のお知らせ(患者さん向け)
 以下の研究は、当科で研究用に保管された検体を用いて行っております。このような研究は厚生労働省の「臨床研究に関する倫理指針」の規定により、研究内容の情報を公開することが必要とされております。詳しくは以下をご参照ください。