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2024年09月25日「救急の日」イベントが都庁にて開催されました
都庁にて「AED・応急救護体験会」が開催されました
9月9日は「救急の日」。毎年、救急の日を含む1週間の「救急医療週間」には東京都でも関連行事が行われ、都民の救急に対する意識の高揚を図っています。今年は、9月14日(土)に都庁にて「救急医療関係功労者等知事感謝状贈呈式」および「AED・応急救護体験会」が開催され、本学救急救命センター臨床教授の武田宗和先生が登壇されました。
「救急医療関係功労者等知事感謝状」は、救急医療行政に大きく貢献し、顕著な功績のあった個人や救急医療機関に対して贈られるもの。今年は本学の武田先生のほか5施設が受賞され、贈呈式にて東京都保健医療局長より感謝状を授与されました。東京都保健医療局長は「都民の生命と健康を守るため昼夜を分かたず尽力される皆さまに心より感謝申し上げる」との言葉を贈られ、東京都も今後より一層皆さまとの連携を深めながら救急医療体制の維持に努めていく、と述べられました。
続いての「AED・応急救護体験会」では最初に基調講演が行われ、武田先生が講演者として登壇されました。「怖がらずに応急手当を行い、周りの人を助けられるようにしてほしい」との武田先生のメッセージに深くうなずき、壇上から投げかけられる質問にも積極的に手を挙げて答えるなど会場の様子は活気に溢れており、救急に対する都民の日ごろからの関心の高さを感じさせました。当日は想定を超える200名近い参加者がいらっしゃったとのことで、今回のイベントを主催された東京都保健医療局医療政策部の担当者も「武田先生のお力や、また土曜日開催ということもあって今年は類を見ないほどの参加申し込みがありました。皆さまにはぜひAEDの重要性を学んで帰っていただきたい」と笑顔を見せていらっしゃいました。
会場にはAED体験、DMAT関連パネルや各種AED展示などさまざまなコーナーが設けられており、講演の後は参加者の皆さまが思い思いにコーナーを巡り、知識を深めていらっしゃいました。ひときわ人気だったのは、武田先生の提案により導入されたVRコーナー。専用ゴーグルを頭部に装着し、手元の装置を手のひらで押し下げることで胸骨圧迫の疑似体験ができるというものです。圧迫の速度や深さが測定され、それによって成否が左右されるというゲーム性も相まって、コーナーには常に長い行列ができていました。
調布市から来られたという女性に話を伺ったところ「倒れている人に遭遇した時に自分ひとりしかいなかったら、何もしないというわけにはいきません。自分は足が悪く、人に助けてもらうことも多いですが、助けられるだけではなく自分も助ける側に回りたいと思い参加を決めました。自分にもできることは、やれるようにしておきたいと思っています」と熱を込めた目で語ってくださいました。