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小児外科

診療案内

子どもは、心身共に急成長を遂げる時期です。入院治療や手術によって、その後の成長発達へ影響を及ぼさないように、身体と心に配慮した低侵襲の治療を行っていきたいと考えています。具体的には、最新の医療の腹腔鏡・胸腔鏡(カメラを使った手術方法)や内視鏡手術などを取り入れた手術を行うことにより、従来の手術より傷が小さくなり、入院期間の短縮がはかれます。このような基本姿勢でお子さんの治療に携わって行きたいと考えています。

小児外科の扱う主な病気

  1. 日常的な病気:鼠径ヘルニア(足の付け根が腫れる)、停留精巣(おちんちんの袋の中に精巣を触れない)、臍ヘルニア(お臍が膨らむ)、包茎(おちんちんの皮がむけない、赤くなる)、耳前瘻(耳たぶの前に小さな穴がある)
  2. 救急疾患:急性虫垂炎、肥厚性幽門狭窄症(生後3週位の赤ちゃんが吐く)、腸重積症(間欠的にお腹を痛がり、血便が出る)、肝臓や胆道系の病気、異物誤飲(コインなど飲んでしまった)、外傷(お腹や胸をぶつけた)、火傷など
  3. 慢性疾患:腹痛、便秘、下痢、血便など消化器症状のあるお子さんには、各種画像検査、消化管機能検査を行うことが可能で、より詳しい診断とそれに基づく治療が行えます。便秘症、胃食道逆流症、過敏性大腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病などが対象となります。
  4. 腎・泌尿器疾患:水腎症(腎臓に水がたまる)、膀胱尿管逆流症(風邪でもないのに熱が出る)、尿管瘤、などの外科疾患に対応しています。この他、夜尿や尿が近いなどの日常の排尿機能に関しては、画像検査、生理機能検査が充実しており、詳しい検査と治療を行うことが可能です。
  5. 新生児外科疾患:現在では、赤ちゃんがお腹の中にいる間に、病気の診断がつくことがあります。この様な場合、周産期に携わる科(母性胎児科、新生児科、小児科)が充実しているので、各科と相談の上最善の治療を選択します。生まれてすぐの赤ちゃんでも、外科的な病気があれば迅速な手術と治療が可能です。胸やお腹などの呼吸器、消化管の奇形を扱っています。また、県内では数少ない人工心肺装置による高度救命治療を行うことも可能です。
  6. 腫瘍:お腹や胸の中にできるしこり(腫瘍)は、お子さんでもいろいろな種類があります。このような場合でも、薬による治療や手術による治療を行うことができます。
  7. 先天奇形:身体の表面に腫瘤や穴が開いている、漏斗胸(胸が凹んでいる)、肛門の位置が違うなど、生まれながらの様々な異常に対応しています。

入院期間

幾つかの病気での当科での平均的な入院期間を示します。お子さんの状態により、多少入院期間が長くなることもあるので、あくまで1つの目安として下さい。

  • 鼠径ヘルニア:2泊3日
  • 臍ヘルニア:2泊3日
  • 停留精巣:6泊7日
  • 肥厚性幽門狭窄症:5〜7日くらい
  • 水腎症、膀胱尿管逆流症:10日〜2週間くらい
  • 腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術:4泊5日くらい

医師紹介

医師イメージ

幸地 克憲(Katsunori Kochi)

臨床教授・診療科長

資格
日本小児外科学会 指導医
日本外科学会 認定医
専門分野
小児外科全般
一言
奈良や京都の神社仏閣を建造した宮大工達は、1本1本の木の性質を見極め、50年100年の建物がゆがむことなく真っ直ぐに建っているように木材を組み上げたと言います。僕のいつも思っている事は、将来のある子供達が、その後の成長過程でまっすぐ育っていけるように手術法(傷の位置や大きさ、手術の術式)、使う薬剤、栄養法を組み合わせて行きたいと思っています。

医師イメージ

吉澤 比呂子(Hiroko Yoshizawa)

医員

資格
医学博士
日本外科学会 専門医
日本小児外科学会 専門医
専門分野
小児外科一般
一言
こどもたちの笑顔と未来を守るため、日々精進していきます。

医師イメージ

中田 千香子(Chikako Nakata)

医員

一言
子どもたちとご家族の笑顔のため精一杯頑張ります。

医師イメージ

丹羽 夏海(Natsumi Niwa)

登録医