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整形外科

整形外科 八千代医療センター整形外科は外傷、脊椎外科、手外科を中心に診療を行っています。
※2025年4月より小児整形外科は閉鎖となりました。

診療案内


脊椎外来

「腰が痛い」「坐骨神経痛で長く歩けない」
「手がしびれて痛い」「手足に力が入りづらい」
そんな症状があるときは、腰や首のせい(脊椎疾患)かもしれません。
当院の脊椎外来には、そういった患者様が多く来院されています。
まずは適切な診断を行い、患者様にとってより良い治療を提供することを心がけています。

【脊椎疾患】
<頚椎>
- 頸椎椎間板ヘルニア
- 頸椎症(神経根症、脊髄症)
- 頸椎後弯(首下がり症候群)
- 環軸椎亜脱臼
<腰椎>
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰椎すべり症(変性すべり症、分離すべり症)
- 腰椎分離症
- 変形性腰椎症
- 腰椎椎間板症
<その他>
- 思春期特発性側弯症
- 成人脊柱変形(変性後側弯症)
- 転移性脊椎腫瘍
- 硬膜内髄外腫瘍(神経鞘腫、髄膜腫など)
- 脊椎椎体骨折(破裂骨折、骨粗鬆症性椎体骨折など)
- 後縦靱帯骨化症
- 黄色靱帯骨化症
- 脊髄係留症候群

当院では、一般的な脊椎手術だけでなく、小児の側弯症、成人の脊柱変形に対する矯正手術といった大規模な手術から、内視鏡を用いた低侵襲脊椎手術まで幅広く対応しています。また、頸椎人工椎間板など先進的な治療も行っています。

【当院の特徴】
・成人脊柱変形に対する矯正手術
変性により背骨が「く」の字に曲がり、いわゆる腰曲がりと呼ばれる病態です。背骨から骨盤まで固定する大規模な手術が必要となります。腰が曲がってしまい、腰が痛くて5分と立っていられないと困っている患者様は、この疾患の可能性があります。他の先生から「歳だから諦めなさい」と言われた方も、当院では75歳以上の後期高齢者にも多数手術実績があり、8割が満足と回答されています。ぜひ一度当院にご相談ください。脊椎手術の中でも大規模な手術のため、何度か通院していただき、適応についてしっかりと判断させていただきます。

・思春期特発性側弯症に対する矯正手術
「小学校の検診で側弯を指摘された」と受診される患者様がほとんどです。原因は不明(特発性)ですが、放置すると進行し、いずれ成人脊柱変形につながり大規模な手術が必要になる可能性があります。そのため、症状がないうちに早期発見・早期治療が必要です。まずは定期的なレントゲン確認が必要で、適応があれば装具治療を行います。装具治療がうまくいかない場合、手術が必要となります。側弯症について詳しくは、日本側彎症学会ホームページ(https://www.sokuwan.jp)をご覧ください。

・最小侵襲脊椎安定術(MISt)
MIStとはMinimally Invasive Spine Stabilizationの略で、最小侵襲脊椎安定術を意味します。本手術は従来であれば大きな創で設置していたインプラントを、小さい創を複数作るだけで設置する方法です。術中・術後の出血量が少なく、疼痛も比較的少ないので、術後早期のリハビリが可能です。当院では適応があれば可能な限りMIStで脊椎固定術を行っています。

・前方進入椎体間固定術(XLIF/OLIF)
腰椎の傷んだ椎間板を摘出し、上下の椎体同士を骨癒合させる腰椎椎体間固定術(LIF)は、一般的に後方から行う後方椎体間固定術(PLIF、TLIF)が多いです。しかし、椎体の手前に神経(脊柱管)があるため、硬膜損傷や神経損傷のリスクがあり、大きなインプラントが入れられないというデメリットがあります。前方進入椎体間固定術は、前方(実際には脇腹)から椎体に到達して固定する方法で、術中・術後の出血が少なく、疼痛も少ないため、脊柱のより大きな矯正が可能です。腸管損傷などのリスクがあるため、安全のために術後はICU(集中治療室)に一泊していただきます。なお、後方から固定術(PLF、PPS)も必要ですが、PLIFなどと比べると侵襲は小さくなります。

・頸椎人工椎間板置換術
頸椎椎間板ヘルニアが適応となります。不要な椎間板を摘出し、人工椎間板に置き換える手術です。従来の上下の椎体を固定する手術(前方除圧固定術)と比較して、頸椎の可動性を残せる画期的な手術です。欧州から25年以上遅れて2017年から日本で認可され、当院では水谷医師が赴任した2020年から実施しています。椎間板の変性が少ない比較的若い患者様が対象ですが、適応については医師と相談して決定します。

・内視鏡下脊椎手術
内視鏡下椎間板摘出術(MED)および内視鏡下椎弓切除術(MEL)は、小侵襲手術の一部として考えられています。傷口は2cm前後で、5〜7日の入院が見込まれます。従来の椎間板摘出術や椎弓切除術と異なり、背中の筋肉を大きく切る必要がないため、術後の痛みや感染のリスクが少なく、入院期間が短いのが特徴です。MEDは主に腰椎椎間板ヘルニアに対する手術で、MELは主に腰部脊柱管狭窄症に対して行われます。本手術の適応があれば行っています。

・経皮的椎体形成術(BKP、VBS)
圧迫骨折に対して、潰れた椎体をバルーンで広げ、セメント(BKP)またはステント+セメント(VBS)を充填する手術です。創は背中に5mmほどのものが左右にできるだけです。除痛、早期離床(寝たきりからの解放)、脊柱変形の予防が期待できます。術後しばらくはコルセットを装着します。骨粗鬆症の治療も同時に行うことが重要です。すべての圧迫骨折に適応があるわけではありませんので、担当医にご相談ください。

【脊椎外来スタッフ】
水谷 潤、西野 直人、松倉 真也

手外科外来

手の痺れや指の痛み、指が曲がらない、伸びないなどちょっとした手指の不調は、日常生活を送る上で大きなストレスになります。歩けなくなる訳でも仕事ができなくなるわけでもありませんが、手を全く使わずに生活することは困難です。原因がわからない、歳のせいだからほっといて良い、と言われて困るといったこともよく耳にします。まずは診断をして、根本的な治療がなくても対症的に痛みを緩和できることもありますので、お困りの際にはご相談ください。
手外科では、手根管症候群や肘部管症候群、ばね指、母指CM関節症、手関節腱鞘炎、テニス肘などの末梢神経障害や腱鞘炎・滑膜炎、ヘバーデン結節やブシャール結節などの変形性関節症、つき指・手指の骨折・橈骨遠位端骨折、肘周囲の脱臼骨折などの上肢の外傷を中心に診療を行っています。また、デュピュイトラン拘縮や関節リウマチ、ギヨン管症候群、キーンベック病など比較的まれな専門性の高い疾患にも対応しています。
その他にも、夜間痛や可動域制限が強い肩関節周囲炎には外来で超音波ガイド下に麻酔をかけて非観血的な関節受動術を行っています。施術後にリハビリテーションが必要ですが、その場で可動域が改善し、夜間の痛みも翌日にはなくなります。
手のしびれや痛みで困る、何ヶ月もリハビリに通っているのに肩が挙がらない、肩の痛みのために眠れない、そんな時にはご相談ください。

【手外科スタッフ】
岩倉菜穂子、久桃子

医師紹介

医師イメージ

水谷 潤(Jun Mizutani)

教授・診療科長

資格
日本整形外科学会 専門医・脊椎内視鏡技術認定医
日本脊椎脊髄病学会 評議員・指導医
日本脊椎インストゥルメンテーション学会 評議員
日本成人脊柱変形学会 評議員
日本低侵襲脊椎外科学会 評議員
日本MIST学会 評議員
専門分野
脊椎脊髄外科
一言
八千代市と近隣の患者様、せぼねの病気はおまかせ下さい!!
脊椎内視鏡の認定医であり、また、大きな変形矯正手術の低侵襲化にずっと取り組んでまいりました。
何でも御相談下さい。

医師イメージ

岩倉 菜穂子(Nahoko Iwakura)

講師

資格
日本整形外科学会 専門医
日本手外科学会認定 手外科専門医・指導医
日本手外科学会 代議員
日本整形外科超音波学会 評議員
日本体育協会公認スポーツドクター
日本整形外科学会認定 スポーツ医
専門分野
手外科疾患
スポーツ障害・外傷
上肢外傷一般
運動器超音波診療
一言
運動器超音波を用いてレントゲンだけでは診断できない疾患も診療します。特に手・肘を中心とした手外科疾患を専門としています。上肢の痛み・しびれなどでお困りの方はぜひご相談ください。また、日本バスケットボール協会のスポーツ医学委員会の一員としてオリンピックなど各種大会の会場ドクターや、代表チームの帯同ドクターを行っています。スポーツ関係の症状でお困りの方もお気軽にご相談ください。

医師イメージ

西野 直人(Naoto Nishino)

医員

専門分野
整形一般・外傷
脊椎分野
一言
患者様一人一人に寄り添った医療を行っています。

医師イメージ

松倉 真也(Shinya Matsukura)

医員

資格
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省認定 臨床研修指導医
日本体育協会認定スポーツドクター
専門分野
脊椎脊髄病分野
小児・成人外傷全般
一言
手足のしびれや首腰の痛みでお困りの方の力になれるよう邁進しております。また緊急のお怪我でお困りの際もいつでもご相談ください。

医師イメージ

久 桃子(Momoko Hisa)

医員

資格
日本整形外科学会 専門医
専門分野
整形外科
一言
患者様に真摯に向き合うことを心がけています。
よろしくお願いします。

医師イメージ

伊ア 直哉 (Naoya Izaki)

医員

専門分野
整形一般・外傷
脊椎分野
一言
患者様に安心して頂けるよう精進して参ります。

医師イメージ

青木 雄佑 (Yusuke Aoki)

医員

一言
患者様一人一人の訴えに対し、少しでも力になれるようつとめます。

医師イメージ

谷口 浩人(Hiroto Taniguchi)

非常勤講師

資格
日本整形外科学会 認定専門医
日本スポーツ協会認定スポーツドクター
日本人工関節学会認定専門医
厚生労働省認定 臨床研修指導医
身体障碍者診断指定医(肢体不自由)
専門分野
膝関節疾患、スポーツ障害、整形外科一般
Xリーグ(社会人アメリカンフットボール)
IBM BIGBLUEチームドクター
一言
地域の一助となれますよう、努力いたします。
膝の痛みをはじめ日常生活や運動をする上で支障となる身体の障害、痛み等でお困りの方はご相談ください。

医師イメージ

宮本 哲(Satoshi Miyamoto)

非常勤講師

資格
日本整形外科学会 専門医
日本整形外科 スポーツ医
日本リハビリテーション医学会 臨床認定医
日本人工関節学会 認定医
日本医師会認証 産業医
AO Trauma Japan上級会員
介護支援 専門員
専門分野
膝関節疾患
スポーツ障害
リハビリテーション
外傷一般
一言
膝関節全般を専門としています。
術後を中心としたリハビリテーションにも力をいれ、日常生活復帰への支援も行っています。
お気軽に御相談ください。

医師イメージ

冨永 絢子(Ayako Tominaga)

医員 ※本院兼務

資格
整形外科 専門医
骨粗鬆症 認定医
専門分野
骨粗鬆症、骨代謝、足の外科
一言
人生100年時代、良好な骨格を保ち、健康寿命を延ばすことが大切です。ここ10年余りで骨粗鬆症治療は飛躍的に向上しました。
様々な薬剤の特性をいかし、骨折のない豊かな暮らしを送れるようにお手伝い出来ればと思います。