【What's new】膝関節グループの伊藤匡史先生による研究論文が、国際学術誌 Journal of Experimental Orthopaedics に掲載されました。
本研究では、CSモバイル人工膝関節の金字塔であるLCS人工膝関節と、その設計思想を発展させた鞍型形状のROCC人工膝関節の臨床成績を比較検討しました。ROCC人工膝関節の優位性が示されました。
論文タイトル: "Saddle-shaped rotating knee prosthesis outperforms low contact stress knee: A short-term retrospective comparative study"
脊椎班の井上知久先生の論文がmedicineに掲載されました。
透析患者の短椎間腰椎固定後の再手術を調査し、透析患者では非透析患者と比較し再手術率が有意に高くなることを明らかにしました。
Reoperation after short-segment lumbar spinal fusion surgery in dialysis patients: A retrospective cohort study.
Inoue T, Wada K, Sugaya J, Okazaki K, Doi T.
Medicine (Baltimore). 2024 Nov 15;103(46):e40581. doi: 10.1097/MD.0000000000040581.
脱細胞化技術を用いた膝前十字靭帯再建用の組織再生型靭帯 治験に関する記者会見の報告
2024年11月6日(水)、早稲田大学リサーチイノベーションセンターにて記者会見を開催しました。早稲田大学理工学術院、東京女子医科大学整形外科、CoreTissue BioEngineering(株)による共同開発の成果を、10社の報道機関に向けて発表いたしました。
今回開発した「脱細胞化グラフト」は、前十字靭帯(ACL)再建手術のための新たな移植材料です。早稲田大学理工学術院の岩崎清隆教授と当科の伊藤匡史講師が中心となり共同開発を進めてきました。
本技術の最大の特長は、組織の構造を維持したまま、拒絶反応の原因となる細胞成分を除去できる点です。前臨床試験では、従来の自己組織を用いた治療と同等以上の効果が確認されています。
2024年11月より、当科を中心とした多施設共同治験を開始いたしました。この新技術が、ACL損傷に悩む患者さんの新たな治療選択肢となることを期待しています。
詳細は下記をご覧ください: 日経バイオテク掲載記事

早稲田大学、東京女子医科大学、CoreTissue BioEngineering株式会社による記者会見
写真1: 早稲田大学、東京女子医科大学、CoreTissue BioEngineering株式会社による記者会見

岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)
写真2: 岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)

城倉洋二(CoreTissue BioEngineering(株)代表取締役会長)、伊藤匡史(東京女子医科大学整形外科 講師)、岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)、岡崎賢(東京女子医科大学整形外科 教授)、今井伸哉(早稲田大学理工学術院 助手)、岡澤丈(早稲田大学大学院創造理工学研究科総合機械工学専攻 修士1年)
写真3: 写真左から、城倉洋二(CoreTissue BioEngineering(株)代表取締役会長)、伊藤匡史(東京女子医科大学整形外科 講師)、岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)、岡崎賢(東京女子医科大学整形外科 教授)、今井伸哉(早稲田大学理工学術院 助手)、岡澤丈(早稲田大学大学院創造理工学研究科総合機械工学専攻 修士1年)
東京女子医科大学整形外科整形外科学教室百年史 刊行
東京女子医科大学整形外科学教室は、1924年(大正13年)の金子魁一初代教授就任から、本年2024年(令和6年)で創設100周年を迎えました。日本で7番目に古い歴史を持つ当教室は、加藤義治第七代教授を委員長とする『百年史作成委員会』により、この記念すべき年に「東京女子医科大学整形外科学教室百年史」を刊行いたしました。これまでの伝統を礎に、最先端の医療技術と研究を追求し、次の100年に向けて新たな挑戦を続けてまいります。

東京女子医科大学整形外科整形外科学教室百年史
東京女子医科大学整形外科整形外科学教室百年史の表紙
リウマチ班/手の外科班の肥沼直子先生の論文が手の外科領域のtop journalであるJournal of Hand SurgeryにEditor’s choiceとして掲載されました。
関節リウマチ患者に対する2機種のシリコン人工指関節について破損をエンドポイントとした10年成績を調査し、Swanson型が有意に破損が少ないことを明らかにしました。

Long-Term Implant Fracture Rates Following Silicone Metacarpophalangeal Joint Arthroplasty in Rheumatoid Arthritis.
Koenuma N, Ikari K, Oh K, Iwakura N, Okazaki K.
J Hand Surg Am. 2024 May;49(5):24:443-449. doi: 10.1016/j.jhsa.2024.01.009.
猪狩勝則寄附部門教授が2024年度日本リウマチ学会 学会賞を受賞いたしました。
2024年04月19日、第68回日本リウマチ学会総会において、リウマチ学に関する臨床的または基礎的研究の振興並びにリウマチ学の発展に顕著な貢献のあった者に対して授与される日本リウマチ学会 学会賞を、猪狩勝則 リウマチ性疾患先進的集学医療寄附研究部門 寄附部門教授(整形外科 炎症性関節疾患外科部門兼務)が受賞いたしました。猪狩勝則寄附部門教授は、関節リウマチの疾患関連遺伝子解析と関節リウマチに対する足部手術の開発に多年にわたり携わっており、このたび基礎、臨床両面での一連の研究成果が認められ、今回の受賞となりました。
受賞講演は、「整形外科系RA研究者の作り方」と題して、第68回日本リウマチ学会にて行われました。

第68回日本リウマチ学会総会・学術集会については、以下のHPよりご覧ください。

猪狩勝則寄附部門教授が2024年度日本リウマチ学会 学会賞を受賞いたしました。
炎症性関節疾患外科部門開設のお知らせ
この度、整形外科学教室の部門として、新たに炎症性関節疾患外科部門を開設することとなりましたのでお知らせ致します。部門のメンバーは以下の通りです。
教授:猪狩勝則
准教授:矢野紘一郎
講師:冨永絢子
足班の冨永絢子先生の論文がFoot & Ankle Internationalに掲載されました。
関節リウマチ患者における前足部変形に対する関節温存手術の成績に関する論文です。
Outcomes of Joint-Preserving Surgery for Forefoot Deformities in Patients With Rheumatoid Arthritis
Ayako Tominaga, Katsunori Ikari, Akifumi Yamada, Koichiro Yano, Ken Okazaki
Foot Ankle Int. 2024 Mar;45(3):261-271
2025年度入局説明会のお知らせ
2025年度の入局説明会を開催します。
当日は医局紹介や臨床・研究・女性医師の働き方などの紹介ののち、お食事会を開催します。
参加希望の方は、以下のメールアドレスにご連絡をお願いします。
心よりお待ちしております。
mail:ayako.t.0812@hotmail.co.jp

2025年度入局説明会のお知らせ
「第1回膝関節学会学術集会」開催報告

「REBORN」 -膝関節の未来への第一歩-

第1回日本膝関節学会学術集会が、当科の岡崎賢教授を会長として2023年12月8日・9日の2日間、横浜市
のパシフィコ横浜ノースで開催されました。

第1回膝関節学会学術集会


第1回?膝関節の学会ならもっと昔からあったんじゃない??

と思われるかもしれませんので、少し説明しますと、2000年に発足した日本膝関節学会が2009年に
日本関節鏡学会と統合されて、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)となりました。

その後、膝関節をとりまく医療が更に発展し、より深い議論を行う場が必要とされ、膝関節専門学会の
存在を求める声が高まり、一方でスポーツ整形外科領域では、JOSKASと日本整形外科スポーツ医学会
(JOSSM)で重複する演題も多く、学会の発展的統合を求める声も高まっていました。
その新たな船出となる、第1回日本膝関節学会学術集会のテーマは「REBORN」。

第1回膝関節学会学術集会


これまでのレガシーを大切にしながら、次世代の医師のために新しく生まれ変わった日本膝関節学会
が更なる飛躍を遂げていくことを願う意味が込められています。
会長招宴はカハラホテルで行われ、次世代を担う若手や海外から招いた先生方も参加して楽しく行われ
ました。

第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


歌舞伎のデモンストレーション!!海外から招いた先生方も興味津々でした!

第1回膝関節学会学術集会


学会場は合計9会場とポスター会場があり、第1会場は青をベースとしたきれいな背景、カッコいい
演台に2つの巨大モニターと、聴衆の眼を引く魅力的な演出でした!

第1回膝関節学会学術集会


白熱した議論が繰り広げられるディベートセッションでは、聴衆もリアルタイムでアンケートに参加
できるシステムを取り入れて、大いに盛り上がりました!

第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


海外から招いた先生方とも熱い議論を交わしました!

第1回膝関節学会学術集会


全員懇親会では、書道パフォーマンスで今回の学会のポスターにも採用した、フェニックスをライブで
描いてもらいました。
筆書きのREBORNは迫力満点です!!

第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


医局員集合写真。サンタさんも駆けつけてくれました(笑)

第1回膝関節学会学術集会


今回の学術集会に合わせて作成したテディベア。
学会のロゴ入り白衣を羽織り、両足には東京女子医科大学の「TWMU」と、開講100周年を記念した文
字が刻まれています。

第1回膝関節学会学術集会


参加者へのクリスマスプレゼントとしても喜んでいただけました!!(笑)

第1回膝関節学会学術集会


2日間にわたって、全国から集まった約2000名の医師やコメディカルの方々と、膝関節に関してとても濃密な議論を交わすことができました。

この学会から膝関節医を志す若い世代がどんどん活躍していってくれることを願っています!

第1回膝関節学会学術集会
【お知らせ】整形外科医局見学会のお知らせ
令和6年度の整形外科入局説明会を開催します。当日は医局紹介や臨床、研究、女性医師の働き方などの紹介ののち、食事会を開催します。参加希望の方はご連絡ください。

2023年5月20日(土)
office-ort.bp@twmu.ac.jp にご連絡のうえ、16時に医局にお越しください
膝班の桑島海人先生が執筆されたReview論文がJournal of Joint Surgery and Researchに掲載されました。高位脛骨骨切り術(HTO)の治療成績と問題点を論じています。
High tibial osteotomy: The past, present, and future
Umito Kuwashima
Journal of Joint Surgery and Research
Volume 1, Issue 1, December 2023, Pages 103-107
骨代謝班の冨永絢子先生の論文が掲載されました。
ロモソズマブは骨密度増強効果の高い骨粗鬆症治療薬ですが、全ての症例に効果がある訳ではありません。ロモソズマブのNonresponderの割合をリスク因子を検討しました。

最小有効変化率を3%とした場合、脊椎では約11.5%、股関節では約56.8%がNonresponderでした。ロモソズマブ治療開始1か月時点でのP1NP値が50ng/ml以下の症例はNonresponderの可能性が高いことが明らかとなりました。

Tominaga A, Wada K, Okazaki K, Nishi H, Terayama Y, Shimamoto S, Kodama Y, Kato Y.
Nonresponder Considerations for Romosozumab Treatment [published online ahead of print, 2023 May 3]. Calcif Tissue Int.
膝班の伊藤匡史先生の論文がThe American Journal of Sports Medicine誌に掲載されました。早稲田大学理工学術院岩﨑清隆研究室との共同研究の第3号の論文です。 自家ハムストリングス腱を用いたACL再建術ではグラフト径が0.5mm太くなるとFailure rateが0.89倍になることを、通常のフォレストプロットではなくポアソン分布を用いたメタ解析で明らかにしました。
Estimation Failure Risk by 0.5-mm Differences in Autologous Hamstring Graft Diameter in Anterior Cruciate Ligament Reconstruction: A Meta-analysis.
The American Journal of Sports Medicine. 2023;0(0).
Itoh M, Itou J, Okazaki K, Iwasaki K.
膝班の伊藤匡史先生の論文がBone & Joint Researchに掲載されました。早稲田大学理工学術院岩﨑清隆研究室との共同研究の第2号の論文です。 FDAとWHOのデータベースをもとにして、世界における運動器領域での脱細胞化組織の臨床使用状況を網羅的に調査した最初の研究です。
A survey on the usage of decellularized tissues in orthopaedic clinical trials. Bone Joint Res.
2023;12(3):179-188.
Itoh M, Itou J, Imai S, Okazaki K, Iwasaki K.
膝班の伊藤淳哉先生による外傷の論文です。大腿骨転子部骨折の整復位評価として本邦で広く使用される福田先生(北九州総合病院)らのAP3×ML3分類の妥当性を評価した報告です。
AP3×ML3 reduction quality classification for femoral trochanteric fractures: validation for reliability focusing on positive medial cortical support.
Junya Itou, Yujiro Kuramitsu, Satoshi Hatta, Ken Okazaki. J Orthop Surg Res 18, 64 (2023).
至誠会第二病院の足の外科センター長の吉本憲生先生の論文です。 前距腓靭帯の質が足関節外側不安定症に対する鏡視下Brostrom法術後の再捻挫に関与しているという報告です。
Anterior talofibular ligament remnant quality is important for achieving a stable ankle after arthroscopic lateral ankle ligament repair
Kensei Yoshimoto, Masahiko Noguchi, Hideyuki Maruki, Ayako Tominaga, Mina Ishibashi, Ken Okazaki
Knee Surgery, Sports Traumatology, Arthroscopy (2022)
膝班の伊藤淳哉先生の論文が公開されました。急速なOA進行リスクとされる内側半月板後根断裂(MMPRT)ですが、術前下肢アライメントが軽度内反(正常アライメント)の症例に対して高位脛骨骨切り術(HTO)を行っても内反症例と同様の臨床成績が得られ、新たな手術適応のひとつとすべき、としています。
High tibial osteotomy for medial meniscus posterior root tears in knees with moderate varus alignment can achieve favorable clinical outcomes. Junya Itou, Umito Kuwashima, Masafumi Itoh, Ken Okazaki
J Exp Orthop. 2022 Jul 7;9(1):65.
膝班の伊藤淳哉先生の論文が公開されました。内側開大式の高位脛骨骨切り術(M-OWHTO)において、脛骨近位の骨形態とjoint line convergence angle(JLCA)との関係を調べた報告です。
Effect of bone morphology of the tibia plateau on joint line convergence angle in medial open wedge high tibial osteotomy
Junya Itou, Umito Kuwashima, Masafumi Itoh, Ken Okazaki
BMC Musculoskeletal Disorders, 23, 568; 2022
冨永先生の論文が公開されました。最近20年のRA関連手術の動向-足部手術のみ増加傾向-
MTXやDMARDsの登場により、RA関連手術は全世界的に減少傾向にある。毎年平均5000人弱のRA患者診療を行っている当院のRA関連手術動向を検証しました。
膝・股・肘・手関節の手術は年々減少していたが、足部疾患のみ増加していた。RA疾患活動性が官界や低活動性の患者であっても、足部手術数は維持されていた。
また、全症例数をみても、RA疾患活動性が改善しても、手術数がゼロになることはなかった、としています。
Surgical Intervention for Patients With Rheumatoid Arthritis is Declining Except for Foot and Ankle Surgery: A Single-Center, 20-Year Observational Cohort Study
Ayako Tominaga, Katsunori Ikari, Koichiro Yano, Eiichi Tanaka, Eisuke Inoue, Masayoshi Harigai, Ken Okazaki
Mod Rheumatol. 2022 May 10
膝班の伊藤匡史先生の論文がScientific Reportsに掲載されました。早稲田大学理工学術院岩﨑清隆研究室との共同研究です。
組織構造の温存と高精度の脱細胞化を可能にした新たな脱細胞化法で作成したウシ腱グラフトをラットの膝前十字靭帯再建に使用した結果、異種生物間移植であるに関わらず、ウシ脱細胞化腱は自家腱を上回る組織再生を示しました。なお、本論文は当科と岩崎清隆研究室との共同研究の第一号の論文です。
Time-series biological responses toward decellularized bovine tendon graft and autograft for 52 consecutive weeks after rat anterior cruciate ligament reconstruction
Masafumi Itoh, Hiroki Imasu, Kazuya Takano, Mitsuo Umezu, Ken Okazaki, Kiyotaka Iwasaki Scientific Reports volume 12, Article number: 6751 (2022)
至誠会第二病院の足の外科センター長の吉本憲正先生による報告です。脛骨天蓋内反変形があると鏡視下Brostrom法後の再捻挫につながるという内容です。
Varus-Tilted Distal Tibial Plafond Is a Risk Factor for Recurrent Ankle Instability After Arthroscopic Lateral Ankle Ligament Repair Kensei Yoshimoto, Masahiko Noguchi, Hideyuki Maruki, Ayako Tominaga, Mina Ishibashi, Ken Okazaki Foot Ankle Int. 2022 Apr 2
膝班の伊藤淳哉先生の論文です。Oxford UKAにおける術前後の内反の程度は患者立脚型評価(PROMs)に影響しなかったと報告しています。また鋭敏とされるFJS-12を用いて評価し、Oxford UKA術後において天井効果(ceiliing effect)が無かったことが明らかとなりました。
Perioperative varus alignment does not affect short-term patient-reported outcome measures following mobile-bearing unicompartmental knee arthroplasty
Junya Itou, Umito Kuwashima, Masafumi Itoh, Ken Okazaki
J Orthop Surg Res. 2022 Feb 15
骨代謝班の冨永先生の論文です。イベニティの臨床論文第3報です。前骨粗鬆症治療薬の使用年数がイベニティに与える影響を検討しました。デノスマブとビスホスホネートを1年以上使用した群では、イベニティの骨密度変化率上昇が抑制されていました。
Effect of the duration of previous osteoporosis treatment on the effect of romosozumab treatment
A Tominaga, K Wada, K Okazaki, H Nishi, Y Terayama, Y Kodama, Y Kato
Osteoporos Int. 2022 Jan 21
膝班の伊藤匡史先生の論文です。人工膝関節置換術後の創周囲の「しびれ」は患者立脚型評価(PROMs)と負の相関を示し、膝立て(kneeling)動作に負の影響を及ぼしていました。また、人工膝関節置換術における前内側皮膚切開は正中切開よりも「しびれ」に悪影響を及ぼす、としています。
Correlation of patient-reported numbness around surgical scars with patient-reported outcome measures and joint awareness after knee replacement: a cohort study
Masafumi Itoh, Junya Itou, Umito Kuwashima, Ken Okazaki
BMC Musculoskeletal Disorders, 2022 Jan 3
リウマチ班から論文報告で、飛松先生が筆頭著者です。関節リウマチ患者の前足部変形への関節温存手術後の有痛性胼胝と関連する放射線学的因子の研究です。
Radiographic Factors Associated with Painful Callosities After Forefoot Surgery in Patients with Rheumatoid Arthritis
Haruki Tobimatsu, Katsunori Ikari, Koichiro Yano, Ken Okazaki
Mod Rheumatol. 2021 Dec 23
リウマチ班の矢野先生の論文です。リウマチ足患者に対して、靴下やストッキングの上から足を検査することの正確性を評価したものです。
How reliable is assessment of joint swelling and tenderness over socks or stockings in patients with established rheumatoid arthritis?
Koichiro Yano, Haruki Tobimatsu, Katsunori Ikari, Ken Okazaki
Mod Rheumatol. 2021 Nov 19
脊椎班の井上知久先生による、頚胸椎移行部でのスクリュー挿入の精度比較の論文です。O-armの有用性が示されています。
O-arm Assisted Cervicothoracic Spine Pedicle Screw Placement Accuracy is higher than C-arm Fluoroscopy
Tomohisa Inoue, Keiji Wada, Ayako Tominaga, Ryo Tamaki, Tomoya Hirota, Ken Okazaki
World Neurosurg 2021, S1878-8750
リウマチ班・矢野紘一郎先生が第10回日本足の外科学会学術奨励賞を受賞しました。
リウマチ班・矢野紘一郎先生が第10回日本足の外科学会学術奨励賞を受賞しました。
後期研修医の藤村果央先生が第70回東日本整形災害外科学会において、若手優秀演題アウォードセッションの優秀講演賞に選ばれました。
後期研修医の藤村果央先生が第70回東日本整形災害外科学会において、若手優秀演題アウォードセッションの優秀講演賞に選ばれました。
膝班の伊藤淳哉先生の論文が発表されました。人工膝関節置換術の予防的抗凝固薬投与で、血栓の発生率や部位、性質に差が無かったという報告です。
No difference in the incidence or location of deep venous thrombosis according to use of pharmacological prophylaxis following total knee arthroplasty
Junya Itou, Umito Kuwashima, Masafumi Itoh, Ken Okazaki
BMC Musculoskeletal Disorders 2021,22: 819
膝班の伊藤淳哉先生の論文が発表されました。人工膝関節置換術における大腿骨側のインプラント設置シミュレーション研究です。
Anterior prominence of the femoral condyle varies among prosthesis designs and surgical techniques in total knee arthroplasty
Junya Itou, Umito Kuwashima, Masafumi Itoh, Ken Okazaki
BMC Musculoskeletal Disorders 2021, 22
リウマチ班・鎌ヶ谷総合病院の望月猛先生が日本骨代謝学会の2021年度JBMM Excellent Paper Awardを受賞しました。 【What's new】リウマチ診療実績が読売新聞に掲載されました!
読売新聞(2021年6月16日付)に「主な医療機関の関節リウマチ治療実績(2019年)」の記事が載り、女子医大が関節リウマチの関節手術件数が292件で日本一にランクされました。
年間100件を超える施設が8施設のみで、200件を超える施設は女子医大のみでした。
膝班の伊藤匡史先生の論文がJournal of arthroplastyで発表されました。人工関節の評価で使われているFJS-12(The Forgotten Joint Score-12 )が、骨切り術(OWHTO)の成績評価においても有用であることを示した初の報告です。
Good validity and high internal consistency of the Forgotten Joint Score-12 in patients after medial opening wedge high tibial osteotomy
Masafumi Itoh, Junya Itou, Umito Kuwashima, Ken Okazaki,
Journal of arthroplasty. March 12, 2021
膝班の桑島海人先生の論文が発表されました。CWHTOにおけるK-L gradeと術後成績との関係を調査したものです。
Effect of osteoarthritis severity on survival and clinical
outcomes after high tibial osteotomy
Umito Kuwashima, Kenyu Iwasaki, Ichiro Kurakazu, Yukio Akasaki,
Yasuharu Nakashima, Masafumi Itoh, Junya Itou, Ken Okazaki
The Knee 2021,29:441-7
骨代謝班の冨永絢子先生による、骨粗鬆症患者に対するロモソズマブの治療効果の続報です。
Early clinical effects, safety, and predictors of the effects of romosozumab treatment in osteoporosis patients: one-year study.
Tominaga A, Wada K, Okazaki K, Nishi H, Terayama Y, Kato Y.
Osteoporos Int. 2021 Mar 26
膝班の伊藤淳哉先生による論文が公開されました。 OWHTOにおける遠位screw4本中3本がmonocorticalでも固定性に影響が出ないことをFEA(有限要素解析)で評価したものです。
Monocortical fixation for locking plate distal screws does not impair mechanical properties in open-wedge high tibial osteotomy
Junya Itou, Umito Kuwashima, Masafumi Itoh, Koichi Kuroda, Yasuharu Yokoyama, Ken Okazaki
BMC Musculoskelet Disord. 2021 Feb 8;22(1)
リウマチ班の矢野 紘一郎先生による、リウマチ足に対する関節温存手術の治療成績がJBJSに掲載されました。
Patient-Reported and Radiographic Outcomes of Joint-Preserving Surgery for Rheumatoid Forefoot Deformities: A Retrospective Case Series with Mean Follow-up of 6 Years
Yano K, Ikari K, Tobimatsu H, Okazaki K.
J Bone Joint Surg Am. 2021 Jan 20
至誠会第二病院の足の外科センター長の吉本憲正先生による鏡視下Brostom変法を併用した思春期スポーツ選手の疲労骨折治療の報告です。
Nonunion of a medial malleolar stress fracture in an adolescent athlete secondary to lateral ankle instability: A case report
Yoshimoto K, Noguchi M, Maruki H, Ishibashi M, Okazaki K
Int J Surg Case Rep 2020
リウマチ班の飛松先生による症例報告です。
Triple osteotomy for erosive first metatarsal in a patient with rheumatoid arthritis: a case report.
Tobimatsu H, Ikari K, Yano K, Okazaki K
Mod Rheumatol Case Rep 2020
脊椎班の萩原健司先生による症例報告です。
Osteochondroma of the C2 Vertebral Body Totally Resected Using an Intraoperative O-arm Navigation System: A Case Report.
Hagiwara K, Wada K, Tamaki R, Inoue T, Okazaki K.
Spine Surg Relat Res. 2020 Jun 18
骨代謝班の冨永絢子先生による、骨粗鬆症患者に対するロモソズマブの治療効果の報告です。
Early clinical effects, safety, and appropriate selection of bone markers in romosozumab treatment for
osteoporosis patients: a 6-month study.
Tominaga A, Wada K, Kato Y, Nishi H, Terayama Y, Okazaki K.
Osteoporos Int. 2020 Sep 26
膝班の伊藤淳哉先生によるTKA術後満足度を予測するスコアの有用性評価に関する論文です。
Assessing the Validity of a New Prediction Model for Patient Satisfaction After Total Knee Arthroplasty: A Retrospective Cross-Sectional Study
Junya Itou, Masafumi Itoh, Umito Kuwashima, Ken Okazaki
Orthopedic Research and Reviews 2020:12 133–137
リウマチ班、鎌ヶ谷総合病院の望月先生による関節リウマチおよび骨粗鬆症患者に対するデノスマブを用いた有効性評価の論文です。
Three-year results of denosumab treatment for osteoporosis in women with rheumatoid arthritis and primary osteoporosis: A clinical observational study
Takeshi Mochizuki, Koichiro Yano, Katsunori Ikari, Ryo Hiroshima , Yuki Nasu, Ken Okazaki
Mod Rheumatol,2020,10;1-7
脊椎班の玉木先生による、S2 Alar-Iliac screw挿入におけるO-armの有用性に関する論文が発表されました。
Surgical Technique and Accuracy of S2 Alar-Iliac Screw Insertion Using Intraoperative O-arm Navigation: An Analysis of 120 screws.
Tamaki R, Wada K, Okazaki K.
World Neurosurg. 2020 Aug 22
膝班の桑島先生による、膝周囲骨切り術の一つであるTCVOに関する論文が発表されました。
Tibial condylar valgus osteotomy - indications and technique
Kuwashima U, Yonekura A, Itoh M, Itou J, Okazaki K
J Exp Orthop. 2020 May 13
脊椎班の和田先生による、環軸椎固定の術式比較の論文が発表されました。
Comparison of Atlantoaxial Fusion with Transarticular Screws and C1 Lateral Mass-C2 Screws using Intraoperative O-arm Navigation.
Wada K, Tamaki R, Inoue T, Hagiwara K, Okazaki K.
World Neurosurg. 2020 Jun 26
脊椎班の和田先生による、環軸椎固定におけるC-armとO-armとの比較論文が発表されました。
Surgical Results of Intraoperative C-arm Fluoroscopy versus O-arm in Transarticular Screw Fixation for Atlantoaxial Instability.
Wada K, Inoue T, Hagiwara K, Tamaki R, Okazaki K.
World Neurosurg. 2020 Apr 24.
リウマチ班の王先生が、RA患者の転倒リスクについての論文を発表しました。
A simple screening test to assess risk of falls in Japanese patients with rheumatoid arthritis: Results from the IORRA cohort study.
Oh K, Furuya T, Inoue E, Tanaka E, Ikari K, Taniguchi A, Yamanaka H, Okazaki K, Harigai M.
Mod Rheumatol. 2020 Apr 14:1-4.
脊椎班和田先生による、O-armを用いた頚椎へのスクリュー挿入の正確性評価の論文が発表されました。
Cervical Pedicle Screw Insertion Using O-arm-based 3D Navigation: Technical Advancement to Improve Accuracy of Screws.
Wada K, Tamaki R, Inoue T, Hagiwara K, Okazaki K.
World Neurosurg. 2020 Apr 6.
膝班、八千代医療センターの谷口先生による、 人工膝関節置換術後のノイズが臨床成績におよぼす影響を調べた論文が発表されました。
Noise after total knee arthroplasty has limited effect on joint awareness and patient-reported clinical outcomes: retrospective study Taniguchi, H. Itoh, M. Yoshimoto, N. Itou, J. Kuwashima, U. Okazaki, K.
BMC Musculoskelet Disord 2020,21;115
「第33回日本靴医学会学術集会」開催のお知らせ
第33回日本靴医学会学術集会を開催いたします。会長は、当科客員教授・野口昌彦先生(至誠会第二病院整形外科)です。
感染対策に万全を期しながら、通常診療・手術を行っています。
感染対策に万全を期しながら、通常診療・手術を行っています。
「第12回東京女子医科大学医学部整形外科卒後研修セミナー」開催のお知らせ
日時:2019年7月13日(土)13時~17時
場所:ハイアットリージェンシー東京 B1「クリスタルルーム」
リウマチ班、鎌ヶ谷総合病院の望月先生の脊椎アライメントをリウマチ患者で調査した論文です。
Spinal saggital balance associated with age, vertebral fracture, and functional disability in patients with rheumatoid arthritis: A cross-sectional study Takeshi Mochizuki, Koichiro Yano, Toshiyuki Shirahata, Katsunori Ikari, Ryo Hiroshima, Yuki Nasu, Ken Okazaki
Mod Rheumatol, 2019,19:1-7
膝グループの伊藤匡史先生の論文がpublishされました。 脛骨高位骨切り術の合併症の一つ、深腓骨神経障害をきたした一例の報告です。
Deep peroneal nerve injury during plate fixation for medial open-wedge high tibial osteotomy: A case report and cadaveric study.
Itoh M, Itou J, Kuwashima U, Fujieda H, Okazaki K.
Clin Case Rep. 2019 Oct 9;7(11):2225-2230
リウマチ班・鎌ヶ谷総合病院の望月猛先生による、人工膝関節置換術の膝蓋骨の動きの違いについての研究が論文発表されました。
Effect on patellar kinematics of the different patellar component designs in total knee arthroplasty: intraoperative measurement of dome type versus anatomic type
Mochizuki T, Yano K, Ikari K, Ryo Hiroshima, Okazaki K.
リウマチ班・鎌ヶ谷総合病院の望月猛先生による、リウマチ患者でのサルコペニアに関与する因子の研究が論文発表されました。
Sarcopenia-associated factors in Japanese patients with rheumatoid arthritis: A cross-sectional study.
Mochizuki T, Yano K, Ikari K, Okazaki K.
Geriatr Gerontol Int. 2019 Jul 24.
リウマチ班の矢野先生による、リウマチ足変形の矯正手術後の測定圧分布の変化を調べた論文が、速報として掲載されました。足の外科の次世代リーダー目指して頑張っています。
Impact of joint-preserving surgery on plantar pressure among patients with rheumatoid arthritis.
Mod Rheumatol. 2019 Jun 24:1-3
リウマチ班の矢野先生による、人工足関節置換術の成績をまとめた論文が、足の外科のトップジャーナルに掲載されました。
Radiographic Outcomes of Mobile-Bearing Total Ankle Arthroplasty for Patients With Rheumatoid Arthritis
Foot Ankle Int. 2019 May 31
膝班の伊藤淳哉先生が研修時代に経験した手の外傷について論文をまとめました。貴重な症例は逃さず報告する姿勢が大切です。
Treatment of Capitellum Fracture with Chronic Radial Head Dislocation.
Itou J, Iwakura N, Hatta S, Tanikawa T, Kanaya K, Okazaki K.
J Hand Surg Asian Pac Vol. 2019 Jun;24(2):247-250.
脊椎班の神代 秀彬先生の論文がpublishされました。O-armを用いて難症例のC1/2固定を行った報告です。
Atlantoaxial Fixation in a Patient with Bilateral Persistent First Intersegmental Vertebral Artery Anomaly Using an O-arm Navigation System: A Case Report
Hideaki Kashiro, Keiji Wada, Mitsuru Yui, Ryo Tamaki, Daisuke Numaguchi, Kenji Hagiwara, Ken Okazaki
Spine Surgery and Related Research 2019, 3 (2): 196-198
脊椎班の沼口大輔先生の論文がpublishされました。脊椎手術中の硬膜損傷が術後の脳内出血をおこすリスクについて論じた研究です。
Incidence of Remote Cerebellar Hemorrhage in Patients with a Dural Tear during Spinal Surgery: A Retrospective Observational Analysis
Daisuke Numaguchi, Keiji Wada, Mitsuru Yui, Ryo Tamaki, Ken Okazaki
Spine Surgery and Related Research 2019, 3 (2): 141-145
リウマチ班の望月猛先生の論文がpublishされました。日常診療でのリウマチ患者に他の内科的合併症が5年間でどのくらい発生するかを調べた研究です。
Five-year incidence of common comorbidities, such as hypertension, dyslipidemia, diabetes mellitus, cardiovascular disease, cerebrovascular disease and cancer, in older Japanese patients with rheumatoid arthritis.
Mochizuki T, Ikari K, Yano K, Okazaki K.
Geriatr Gerontol Int. 2019 Apr 5
膝関節班 伊藤淳哉先生の論文が発表されました。
Itou J, Itoh M, Maruki C, Tajimi T, So T, Kuwashima U, Okazaki K. Deep peroneal nerve has a potential risk of injury during open-wedge high tibial osteotomy. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2019 Mar 5
リウマチ班同門の望月猛先生の論文が発表されました。
Mochizuki T, Yano K, Ikari K, Hiroshima R, Ishibashi M, Okazaki K Relationship of callosities of the forefoot with foot deformity, Health Assessment Questionnaire Disability Index, and joint damage score in patients with rheumatoid arthritis. Mod Rheumatol. 2019 Mar 5:1-13
新聞掲載のお知らせ
音楽家のための手の外科外来・酒井先生の活動が、新聞掲載されました。
お知らせタイトル
お知らせ内容
脱細胞化技術を用いた膝前十字靭帯再建用の組織再生型靭帯 治験に関する記者会見の報告
2024年11月6日(水)、早稲田大学リサーチイノベーションセンターにて記者会見を開催しました。早稲田大学理工学術院、東京女子医科大学整形外科、CoreTissue BioEngineering(株)による共同開発の成果を、10社の報道機関に向けて発表いたしました。
今回開発した「脱細胞化グラフト」は、前十字靭帯(ACL)再建手術のための新たな移植材料です。早稲田大学理工学術院の岩崎清隆教授と当科の伊藤匡史講師が中心となり共同開発を進めてきました。
本技術の最大の特長は、組織の構造を維持したまま、拒絶反応の原因となる細胞成分を除去できる点です。前臨床試験では、従来の自己組織を用いた治療と同等以上の効果が確認されています。
2024年11月より、当科を中心とした多施設共同治験を開始いたしました。この新技術が、ACL損傷に悩む患者さんの新たな治療選択肢となることを期待しています。
詳細は下記をご覧ください: 日経バイオテク掲載記事

早稲田大学、東京女子医科大学、CoreTissue BioEngineering株式会社による記者会見
写真1: 早稲田大学、東京女子医科大学、CoreTissue BioEngineering株式会社による記者会見

岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)
写真2: 岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)

城倉洋二(CoreTissue BioEngineering(株)代表取締役会長)、伊藤匡史(東京女子医科大学整形外科 講師)、岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)、岡崎賢(東京女子医科大学整形外科 教授)、今井伸哉(早稲田大学理工学術院 助手)、岡澤丈(早稲田大学大学院創造理工学研究科総合機械工学専攻 修士1年)
写真3: 写真左から、城倉洋二(CoreTissue BioEngineering(株)代表取締役会長)、伊藤匡史(東京女子医科大学整形外科 講師)、岩﨑清隆(早稲田大学理工学術院 教授)、岡崎賢(東京女子医科大学整形外科 教授)、今井伸哉(早稲田大学理工学術院 助手)、岡澤丈(早稲田大学大学院創造理工学研究科総合機械工学専攻 修士1年)
東京女子医科大学整形外科整形外科学教室百年史 刊行
東京女子医科大学整形外科学教室は、1924年(大正13年)の金子魁一初代教授就任から、本年2024年(令和6年)で創設100周年を迎えました。日本で7番目に古い歴史を持つ当教室は、加藤義治第七代教授を委員長とする『百年史作成委員会』により、この記念すべき年に「東京女子医科大学整形外科学教室百年史」を刊行いたしました。これまでの伝統を礎に、最先端の医療技術と研究を追求し、次の100年に向けて新たな挑戦を続けてまいります。

東京女子医科大学整形外科整形外科学教室百年史
東京女子医科大学整形外科整形外科学教室百年史の表紙
炎症性関節疾患外科部門開設のお知らせ
この度、整形外科学教室の部門として、新たに炎症性関節疾患外科部門を開設することとなりましたのでお知らせ致します。部門のメンバーは以下の通りです。
教授:猪狩勝則
准教授:矢野紘一郎
講師:冨永絢子
2025年度入局説明会のお知らせ
2025年度の入局説明会を開催します。
当日は医局紹介や臨床・研究・女性医師の働き方などの紹介ののち、お食事会を開催します。
参加希望の方は、以下のメールアドレスにご連絡をお願いします。
心よりお待ちしております。
mail:ayako.t.0812@hotmail.co.jp

2025年度入局説明会のお知らせ
【お知らせ】整形外科医局見学会のお知らせ
令和6年度の整形外科入局説明会を開催します。当日は医局紹介や臨床、研究、女性医師の働き方などの紹介ののち、食事会を開催します。参加希望の方はご連絡ください。

2023年5月20日(土)
office-ort.bp@twmu.ac.jp にご連絡のうえ、16時に医局にお越しください
感染対策に万全を期しながら、通常診療・手術を行っています。
感染対策に万全を期しながら、通常診療・手術を行っています。
新聞掲載のお知らせ
音楽家のための手の外科外来・酒井先生の活動が、新聞掲載されました。
お知らせタイトル
お知らせ内容
【What's new】膝関節グループの伊藤匡史先生による研究論文が、国際学術誌 Journal of Experimental Orthopaedics に掲載されました。
本研究では、CSモバイル人工膝関節の金字塔であるLCS人工膝関節と、その設計思想を発展させた鞍型形状のROCC人工膝関節の臨床成績を比較検討しました。ROCC人工膝関節の優位性が示されました。
論文タイトル: "Saddle-shaped rotating knee prosthesis outperforms low contact stress knee: A short-term retrospective comparative study"
脊椎班の井上知久先生の論文がmedicineに掲載されました。
透析患者の短椎間腰椎固定後の再手術を調査し、透析患者では非透析患者と比較し再手術率が有意に高くなることを明らかにしました。
Reoperation after short-segment lumbar spinal fusion surgery in dialysis patients: A retrospective cohort study.
Inoue T, Wada K, Sugaya J, Okazaki K, Doi T.
Medicine (Baltimore). 2024 Nov 15;103(46):e40581. doi: 10.1097/MD.0000000000040581.
リウマチ班/手の外科班の肥沼直子先生の論文が手の外科領域のtop journalであるJournal of Hand SurgeryにEditor’s choiceとして掲載されました。
関節リウマチ患者に対する2機種のシリコン人工指関節について破損をエンドポイントとした10年成績を調査し、Swanson型が有意に破損が少ないことを明らかにしました。

Long-Term Implant Fracture Rates Following Silicone Metacarpophalangeal Joint Arthroplasty in Rheumatoid Arthritis.
Koenuma N, Ikari K, Oh K, Iwakura N, Okazaki K.
J Hand Surg Am. 2024 May;49(5):24:443-449. doi: 10.1016/j.jhsa.2024.01.009.
猪狩勝則寄附部門教授が2024年度日本リウマチ学会 学会賞を受賞いたしました。
2024年04月19日、第68回日本リウマチ学会総会において、リウマチ学に関する臨床的または基礎的研究の振興並びにリウマチ学の発展に顕著な貢献のあった者に対して授与される日本リウマチ学会 学会賞を、猪狩勝則 リウマチ性疾患先進的集学医療寄附研究部門 寄附部門教授(整形外科 炎症性関節疾患外科部門兼務)が受賞いたしました。猪狩勝則寄附部門教授は、関節リウマチの疾患関連遺伝子解析と関節リウマチに対する足部手術の開発に多年にわたり携わっており、このたび基礎、臨床両面での一連の研究成果が認められ、今回の受賞となりました。
受賞講演は、「整形外科系RA研究者の作り方」と題して、第68回日本リウマチ学会にて行われました。

第68回日本リウマチ学会総会・学術集会については、以下のHPよりご覧ください。

猪狩勝則寄附部門教授が2024年度日本リウマチ学会 学会賞を受賞いたしました。
足班の冨永絢子先生の論文がFoot & Ankle Internationalに掲載されました。
関節リウマチ患者における前足部変形に対する関節温存手術の成績に関する論文です。
Outcomes of Joint-Preserving Surgery for Forefoot Deformities in Patients With Rheumatoid Arthritis
Ayako Tominaga, Katsunori Ikari, Akifumi Yamada, Koichiro Yano, Ken Okazaki
Foot Ankle Int. 2024 Mar;45(3):261-271
膝班の桑島海人先生が執筆されたReview論文がJournal of Joint Surgery and Researchに掲載されました。高位脛骨骨切り術(HTO)の治療成績と問題点を論じています。
High tibial osteotomy: The past, present, and future
Umito Kuwashima
Journal of Joint Surgery and Research
Volume 1, Issue 1, December 2023, Pages 103-107
骨代謝班の冨永絢子先生の論文が掲載されました。
ロモソズマブは骨密度増強効果の高い骨粗鬆症治療薬ですが、全ての症例に効果がある訳ではありません。ロモソズマブのNonresponderの割合をリスク因子を検討しました。

最小有効変化率を3%とした場合、脊椎では約11.5%、股関節では約56.8%がNonresponderでした。ロモソズマブ治療開始1か月時点でのP1NP値が50ng/ml以下の症例はNonresponderの可能性が高いことが明らかとなりました。

Tominaga A, Wada K, Okazaki K, Nishi H, Terayama Y, Shimamoto S, Kodama Y, Kato Y.
Nonresponder Considerations for Romosozumab Treatment [published online ahead of print, 2023 May 3]. Calcif Tissue Int.
膝班の伊藤匡史先生の論文がThe American Journal of Sports Medicine誌に掲載されました。早稲田大学理工学術院岩﨑清隆研究室との共同研究の第3号の論文です。 自家ハムストリングス腱を用いたACL再建術ではグラフト径が0.5mm太くなるとFailure rateが0.89倍になることを、通常のフォレストプロットではなくポアソン分布を用いたメタ解析で明らかにしました。
Estimation Failure Risk by 0.5-mm Differences in Autologous Hamstring Graft Diameter in Anterior Cruciate Ligament Reconstruction: A Meta-analysis.
The American Journal of Sports Medicine. 2023;0(0).
Itoh M, Itou J, Okazaki K, Iwasaki K.
膝班の伊藤匡史先生の論文がBone & Joint Researchに掲載されました。早稲田大学理工学術院岩﨑清隆研究室との共同研究の第2号の論文です。 FDAとWHOのデータベースをもとにして、世界における運動器領域での脱細胞化組織の臨床使用状況を網羅的に調査した最初の研究です。
A survey on the usage of decellularized tissues in orthopaedic clinical trials. Bone Joint Res.
2023;12(3):179-188.
Itoh M, Itou J, Imai S, Okazaki K, Iwasaki K.
膝班の伊藤淳哉先生による外傷の論文です。大腿骨転子部骨折の整復位評価として本邦で広く使用される福田先生(北九州総合病院)らのAP3×ML3分類の妥当性を評価した報告です。
AP3×ML3 reduction quality classification for femoral trochanteric fractures: validation for reliability focusing on positive medial cortical support.
Junya Itou, Yujiro Kuramitsu, Satoshi Hatta, Ken Okazaki. J Orthop Surg Res 18, 64 (2023).
至誠会第二病院の足の外科センター長の吉本憲生先生の論文です。 前距腓靭帯の質が足関節外側不安定症に対する鏡視下Brostrom法術後の再捻挫に関与しているという報告です。
Anterior talofibular ligament remnant quality is important for achieving a stable ankle after arthroscopic lateral ankle ligament repair
Kensei Yoshimoto, Masahiko Noguchi, Hideyuki Maruki, Ayako Tominaga, Mina Ishibashi, Ken Okazaki
Knee Surgery, Sports Traumatology, Arthroscopy (2022)
膝班の伊藤淳哉先生の論文が公開されました。急速なOA進行リスクとされる内側半月板後根断裂(MMPRT)ですが、術前下肢アライメントが軽度内反(正常アライメント)の症例に対して高位脛骨骨切り術(HTO)を行っても内反症例と同様の臨床成績が得られ、新たな手術適応のひとつとすべき、としています。
High tibial osteotomy for medial meniscus posterior root tears in knees with moderate varus alignment can achieve favorable clinical outcomes. Junya Itou, Umito Kuwashima, Masafumi Itoh, Ken Okazaki
J Exp Orthop. 2022 Jul 7;9(1):65.
膝班の伊藤淳哉先生の論文が公開されました。内側開大式の高位脛骨骨切り術(M-OWHTO)において、脛骨近位の骨形態とjoint line convergence angle(JLCA)との関係を調べた報告です。
Effect of bone morphology of the tibia plateau on joint line convergence angle in medial open wedge high tibial osteotomy
Junya Itou, Umito Kuwashima, Masafumi Itoh, Ken Okazaki
BMC Musculoskeletal Disorders, 23, 568; 2022
冨永先生の論文が公開されました。最近20年のRA関連手術の動向-足部手術のみ増加傾向-
MTXやDMARDsの登場により、RA関連手術は全世界的に減少傾向にある。毎年平均5000人弱のRA患者診療を行っている当院のRA関連手術動向を検証しました。
膝・股・肘・手関節の手術は年々減少していたが、足部疾患のみ増加していた。RA疾患活動性が官界や低活動性の患者であっても、足部手術数は維持されていた。
また、全症例数をみても、RA疾患活動性が改善しても、手術数がゼロになることはなかった、としています。
Surgical Intervention for Patients With Rheumatoid Arthritis is Declining Except for Foot and Ankle Surgery: A Single-Center, 20-Year Observational Cohort Study
Ayako Tominaga, Katsunori Ikari, Koichiro Yano, Eiichi Tanaka, Eisuke Inoue, Masayoshi Harigai, Ken Okazaki
Mod Rheumatol. 2022 May 10
膝班の伊藤匡史先生の論文がScientific Reportsに掲載されました。早稲田大学理工学術院岩﨑清隆研究室との共同研究です。
組織構造の温存と高精度の脱細胞化を可能にした新たな脱細胞化法で作成したウシ腱グラフトをラットの膝前十字靭帯再建に使用した結果、異種生物間移植であるに関わらず、ウシ脱細胞化腱は自家腱を上回る組織再生を示しました。なお、本論文は当科と岩崎清隆研究室との共同研究の第一号の論文です。
Time-series biological responses toward decellularized bovine tendon graft and autograft for 52 consecutive weeks after rat anterior cruciate ligament reconstruction
Masafumi Itoh, Hiroki Imasu, Kazuya Takano, Mitsuo Umezu, Ken Okazaki, Kiyotaka Iwasaki Scientific Reports volume 12, Article number: 6751 (2022)
至誠会第二病院の足の外科センター長の吉本憲正先生による報告です。脛骨天蓋内反変形があると鏡視下Brostrom法後の再捻挫につながるという内容です。
Varus-Tilted Distal Tibial Plafond Is a Risk Factor for Recurrent Ankle Instability After Arthroscopic Lateral Ankle Ligament Repair Kensei Yoshimoto, Masahiko Noguchi, Hideyuki Maruki, Ayako Tominaga, Mina Ishibashi, Ken Okazaki Foot Ankle Int. 2022 Apr 2
膝班の伊藤淳哉先生の論文です。Oxford UKAにおける術前後の内反の程度は患者立脚型評価(PROMs)に影響しなかったと報告しています。また鋭敏とされるFJS-12を用いて評価し、Oxford UKA術後において天井効果(ceiliing effect)が無かったことが明らかとなりました。
Perioperative varus alignment does not affect short-term patient-reported outcome measures following mobile-bearing unicompartmental knee arthroplasty
Junya Itou, Umito Kuwashima, Masafumi Itoh, Ken Okazaki
J Orthop Surg Res. 2022 Feb 15
骨代謝班の冨永先生の論文です。イベニティの臨床論文第3報です。前骨粗鬆症治療薬の使用年数がイベニティに与える影響を検討しました。デノスマブとビスホスホネートを1年以上使用した群では、イベニティの骨密度変化率上昇が抑制されていました。
Effect of the duration of previous osteoporosis treatment on the effect of romosozumab treatment
A Tominaga, K Wada, K Okazaki, H Nishi, Y Terayama, Y Kodama, Y Kato
Osteoporos Int. 2022 Jan 21
膝班の伊藤匡史先生の論文です。人工膝関節置換術後の創周囲の「しびれ」は患者立脚型評価(PROMs)と負の相関を示し、膝立て(kneeling)動作に負の影響を及ぼしていました。また、人工膝関節置換術における前内側皮膚切開は正中切開よりも「しびれ」に悪影響を及ぼす、としています。
Correlation of patient-reported numbness around surgical scars with patient-reported outcome measures and joint awareness after knee replacement: a cohort study
Masafumi Itoh, Junya Itou, Umito Kuwashima, Ken Okazaki
BMC Musculoskeletal Disorders, 2022 Jan 3
リウマチ班から論文報告で、飛松先生が筆頭著者です。関節リウマチ患者の前足部変形への関節温存手術後の有痛性胼胝と関連する放射線学的因子の研究です。
Radiographic Factors Associated with Painful Callosities After Forefoot Surgery in Patients with Rheumatoid Arthritis
Haruki Tobimatsu, Katsunori Ikari, Koichiro Yano, Ken Okazaki
Mod Rheumatol. 2021 Dec 23
リウマチ班の矢野先生の論文です。リウマチ足患者に対して、靴下やストッキングの上から足を検査することの正確性を評価したものです。
How reliable is assessment of joint swelling and tenderness over socks or stockings in patients with established rheumatoid arthritis?
Koichiro Yano, Haruki Tobimatsu, Katsunori Ikari, Ken Okazaki
Mod Rheumatol. 2021 Nov 19
脊椎班の井上知久先生による、頚胸椎移行部でのスクリュー挿入の精度比較の論文です。O-armの有用性が示されています。
O-arm Assisted Cervicothoracic Spine Pedicle Screw Placement Accuracy is higher than C-arm Fluoroscopy
Tomohisa Inoue, Keiji Wada, Ayako Tominaga, Ryo Tamaki, Tomoya Hirota, Ken Okazaki
World Neurosurg 2021, S1878-8750
リウマチ班・矢野紘一郎先生が第10回日本足の外科学会学術奨励賞を受賞しました。
リウマチ班・矢野紘一郎先生が第10回日本足の外科学会学術奨励賞を受賞しました。
後期研修医の藤村果央先生が第70回東日本整形災害外科学会において、若手優秀演題アウォードセッションの優秀講演賞に選ばれました。
後期研修医の藤村果央先生が第70回東日本整形災害外科学会において、若手優秀演題アウォードセッションの優秀講演賞に選ばれました。
膝班の伊藤淳哉先生の論文が発表されました。人工膝関節置換術の予防的抗凝固薬投与で、血栓の発生率や部位、性質に差が無かったという報告です。
No difference in the incidence or location of deep venous thrombosis according to use of pharmacological prophylaxis following total knee arthroplasty
Junya Itou, Umito Kuwashima, Masafumi Itoh, Ken Okazaki
BMC Musculoskeletal Disorders 2021,22: 819
膝班の伊藤淳哉先生の論文が発表されました。人工膝関節置換術における大腿骨側のインプラント設置シミュレーション研究です。
Anterior prominence of the femoral condyle varies among prosthesis designs and surgical techniques in total knee arthroplasty
Junya Itou, Umito Kuwashima, Masafumi Itoh, Ken Okazaki
BMC Musculoskeletal Disorders 2021, 22
リウマチ班・鎌ヶ谷総合病院の望月猛先生が日本骨代謝学会の2021年度JBMM Excellent Paper Awardを受賞しました。 【What's new】リウマチ診療実績が読売新聞に掲載されました!
読売新聞(2021年6月16日付)に「主な医療機関の関節リウマチ治療実績(2019年)」の記事が載り、女子医大が関節リウマチの関節手術件数が292件で日本一にランクされました。
年間100件を超える施設が8施設のみで、200件を超える施設は女子医大のみでした。
膝班の伊藤匡史先生の論文がJournal of arthroplastyで発表されました。人工関節の評価で使われているFJS-12(The Forgotten Joint Score-12 )が、骨切り術(OWHTO)の成績評価においても有用であることを示した初の報告です。
Good validity and high internal consistency of the Forgotten Joint Score-12 in patients after medial opening wedge high tibial osteotomy
Masafumi Itoh, Junya Itou, Umito Kuwashima, Ken Okazaki,
Journal of arthroplasty. March 12, 2021
膝班の桑島海人先生の論文が発表されました。CWHTOにおけるK-L gradeと術後成績との関係を調査したものです。
Effect of osteoarthritis severity on survival and clinical
outcomes after high tibial osteotomy
Umito Kuwashima, Kenyu Iwasaki, Ichiro Kurakazu, Yukio Akasaki,
Yasuharu Nakashima, Masafumi Itoh, Junya Itou, Ken Okazaki
The Knee 2021,29:441-7
骨代謝班の冨永絢子先生による、骨粗鬆症患者に対するロモソズマブの治療効果の続報です。
Early clinical effects, safety, and predictors of the effects of romosozumab treatment in osteoporosis patients: one-year study.
Tominaga A, Wada K, Okazaki K, Nishi H, Terayama Y, Kato Y.
Osteoporos Int. 2021 Mar 26
膝班の伊藤淳哉先生による論文が公開されました。 OWHTOにおける遠位screw4本中3本がmonocorticalでも固定性に影響が出ないことをFEA(有限要素解析)で評価したものです。
Monocortical fixation for locking plate distal screws does not impair mechanical properties in open-wedge high tibial osteotomy
Junya Itou, Umito Kuwashima, Masafumi Itoh, Koichi Kuroda, Yasuharu Yokoyama, Ken Okazaki
BMC Musculoskelet Disord. 2021 Feb 8;22(1)
リウマチ班の矢野 紘一郎先生による、リウマチ足に対する関節温存手術の治療成績がJBJSに掲載されました。
Patient-Reported and Radiographic Outcomes of Joint-Preserving Surgery for Rheumatoid Forefoot Deformities: A Retrospective Case Series with Mean Follow-up of 6 Years
Yano K, Ikari K, Tobimatsu H, Okazaki K.
J Bone Joint Surg Am. 2021 Jan 20
至誠会第二病院の足の外科センター長の吉本憲正先生による鏡視下Brostom変法を併用した思春期スポーツ選手の疲労骨折治療の報告です。
Nonunion of a medial malleolar stress fracture in an adolescent athlete secondary to lateral ankle instability: A case report
Yoshimoto K, Noguchi M, Maruki H, Ishibashi M, Okazaki K
Int J Surg Case Rep 2020
リウマチ班の飛松先生による症例報告です。
Triple osteotomy for erosive first metatarsal in a patient with rheumatoid arthritis: a case report.
Tobimatsu H, Ikari K, Yano K, Okazaki K
Mod Rheumatol Case Rep 2020
脊椎班の萩原健司先生による症例報告です。
Osteochondroma of the C2 Vertebral Body Totally Resected Using an Intraoperative O-arm Navigation System: A Case Report.
Hagiwara K, Wada K, Tamaki R, Inoue T, Okazaki K.
Spine Surg Relat Res. 2020 Jun 18
骨代謝班の冨永絢子先生による、骨粗鬆症患者に対するロモソズマブの治療効果の報告です。
Early clinical effects, safety, and appropriate selection of bone markers in romosozumab treatment for
osteoporosis patients: a 6-month study.
Tominaga A, Wada K, Kato Y, Nishi H, Terayama Y, Okazaki K.
Osteoporos Int. 2020 Sep 26
膝班の伊藤淳哉先生によるTKA術後満足度を予測するスコアの有用性評価に関する論文です。
Assessing the Validity of a New Prediction Model for Patient Satisfaction After Total Knee Arthroplasty: A Retrospective Cross-Sectional Study
Junya Itou, Masafumi Itoh, Umito Kuwashima, Ken Okazaki
Orthopedic Research and Reviews 2020:12 133–137
リウマチ班、鎌ヶ谷総合病院の望月先生による関節リウマチおよび骨粗鬆症患者に対するデノスマブを用いた有効性評価の論文です。
Three-year results of denosumab treatment for osteoporosis in women with rheumatoid arthritis and primary osteoporosis: A clinical observational study
Takeshi Mochizuki, Koichiro Yano, Katsunori Ikari, Ryo Hiroshima , Yuki Nasu, Ken Okazaki
Mod Rheumatol,2020,10;1-7
脊椎班の玉木先生による、S2 Alar-Iliac screw挿入におけるO-armの有用性に関する論文が発表されました。
Surgical Technique and Accuracy of S2 Alar-Iliac Screw Insertion Using Intraoperative O-arm Navigation: An Analysis of 120 screws.
Tamaki R, Wada K, Okazaki K.
World Neurosurg. 2020 Aug 22
膝班の桑島先生による、膝周囲骨切り術の一つであるTCVOに関する論文が発表されました。
Tibial condylar valgus osteotomy - indications and technique
Kuwashima U, Yonekura A, Itoh M, Itou J, Okazaki K
J Exp Orthop. 2020 May 13
脊椎班の和田先生による、環軸椎固定の術式比較の論文が発表されました。
Comparison of Atlantoaxial Fusion with Transarticular Screws and C1 Lateral Mass-C2 Screws using Intraoperative O-arm Navigation.
Wada K, Tamaki R, Inoue T, Hagiwara K, Okazaki K.
World Neurosurg. 2020 Jun 26
脊椎班の和田先生による、環軸椎固定におけるC-armとO-armとの比較論文が発表されました。
Surgical Results of Intraoperative C-arm Fluoroscopy versus O-arm in Transarticular Screw Fixation for Atlantoaxial Instability.
Wada K, Inoue T, Hagiwara K, Tamaki R, Okazaki K.
World Neurosurg. 2020 Apr 24.
リウマチ班の王先生が、RA患者の転倒リスクについての論文を発表しました。
A simple screening test to assess risk of falls in Japanese patients with rheumatoid arthritis: Results from the IORRA cohort study.
Oh K, Furuya T, Inoue E, Tanaka E, Ikari K, Taniguchi A, Yamanaka H, Okazaki K, Harigai M.
Mod Rheumatol. 2020 Apr 14:1-4.
脊椎班和田先生による、O-armを用いた頚椎へのスクリュー挿入の正確性評価の論文が発表されました。
Cervical Pedicle Screw Insertion Using O-arm-based 3D Navigation: Technical Advancement to Improve Accuracy of Screws.
Wada K, Tamaki R, Inoue T, Hagiwara K, Okazaki K.
World Neurosurg. 2020 Apr 6.
膝班、八千代医療センターの谷口先生による、 人工膝関節置換術後のノイズが臨床成績におよぼす影響を調べた論文が発表されました。
Noise after total knee arthroplasty has limited effect on joint awareness and patient-reported clinical outcomes: retrospective study Taniguchi, H. Itoh, M. Yoshimoto, N. Itou, J. Kuwashima, U. Okazaki, K.
BMC Musculoskelet Disord 2020,21;115
リウマチ班、鎌ヶ谷総合病院の望月先生の脊椎アライメントをリウマチ患者で調査した論文です。
Spinal saggital balance associated with age, vertebral fracture, and functional disability in patients with rheumatoid arthritis: A cross-sectional study Takeshi Mochizuki, Koichiro Yano, Toshiyuki Shirahata, Katsunori Ikari, Ryo Hiroshima, Yuki Nasu, Ken Okazaki
Mod Rheumatol, 2019,19:1-7
膝グループの伊藤匡史先生の論文がpublishされました。 脛骨高位骨切り術の合併症の一つ、深腓骨神経障害をきたした一例の報告です。
Deep peroneal nerve injury during plate fixation for medial open-wedge high tibial osteotomy: A case report and cadaveric study.
Itoh M, Itou J, Kuwashima U, Fujieda H, Okazaki K.
Clin Case Rep. 2019 Oct 9;7(11):2225-2230
リウマチ班・鎌ヶ谷総合病院の望月猛先生による、人工膝関節置換術の膝蓋骨の動きの違いについての研究が論文発表されました。
Effect on patellar kinematics of the different patellar component designs in total knee arthroplasty: intraoperative measurement of dome type versus anatomic type
Mochizuki T, Yano K, Ikari K, Ryo Hiroshima, Okazaki K.
リウマチ班・鎌ヶ谷総合病院の望月猛先生による、リウマチ患者でのサルコペニアに関与する因子の研究が論文発表されました。
Sarcopenia-associated factors in Japanese patients with rheumatoid arthritis: A cross-sectional study.
Mochizuki T, Yano K, Ikari K, Okazaki K.
Geriatr Gerontol Int. 2019 Jul 24.
リウマチ班の矢野先生による、リウマチ足変形の矯正手術後の測定圧分布の変化を調べた論文が、速報として掲載されました。足の外科の次世代リーダー目指して頑張っています。
Impact of joint-preserving surgery on plantar pressure among patients with rheumatoid arthritis.
Mod Rheumatol. 2019 Jun 24:1-3
リウマチ班の矢野先生による、人工足関節置換術の成績をまとめた論文が、足の外科のトップジャーナルに掲載されました。
Radiographic Outcomes of Mobile-Bearing Total Ankle Arthroplasty for Patients With Rheumatoid Arthritis
Foot Ankle Int. 2019 May 31
膝班の伊藤淳哉先生が研修時代に経験した手の外傷について論文をまとめました。貴重な症例は逃さず報告する姿勢が大切です。
Treatment of Capitellum Fracture with Chronic Radial Head Dislocation.
Itou J, Iwakura N, Hatta S, Tanikawa T, Kanaya K, Okazaki K.
J Hand Surg Asian Pac Vol. 2019 Jun;24(2):247-250.
脊椎班の神代 秀彬先生の論文がpublishされました。O-armを用いて難症例のC1/2固定を行った報告です。
Atlantoaxial Fixation in a Patient with Bilateral Persistent First Intersegmental Vertebral Artery Anomaly Using an O-arm Navigation System: A Case Report
Hideaki Kashiro, Keiji Wada, Mitsuru Yui, Ryo Tamaki, Daisuke Numaguchi, Kenji Hagiwara, Ken Okazaki
Spine Surgery and Related Research 2019, 3 (2): 196-198
脊椎班の沼口大輔先生の論文がpublishされました。脊椎手術中の硬膜損傷が術後の脳内出血をおこすリスクについて論じた研究です。
Incidence of Remote Cerebellar Hemorrhage in Patients with a Dural Tear during Spinal Surgery: A Retrospective Observational Analysis
Daisuke Numaguchi, Keiji Wada, Mitsuru Yui, Ryo Tamaki, Ken Okazaki
Spine Surgery and Related Research 2019, 3 (2): 141-145
リウマチ班の望月猛先生の論文がpublishされました。日常診療でのリウマチ患者に他の内科的合併症が5年間でどのくらい発生するかを調べた研究です。
Five-year incidence of common comorbidities, such as hypertension, dyslipidemia, diabetes mellitus, cardiovascular disease, cerebrovascular disease and cancer, in older Japanese patients with rheumatoid arthritis.
Mochizuki T, Ikari K, Yano K, Okazaki K.
Geriatr Gerontol Int. 2019 Apr 5
膝関節班 伊藤淳哉先生の論文が発表されました。
Itou J, Itoh M, Maruki C, Tajimi T, So T, Kuwashima U, Okazaki K. Deep peroneal nerve has a potential risk of injury during open-wedge high tibial osteotomy. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2019 Mar 5
リウマチ班同門の望月猛先生の論文が発表されました。
Mochizuki T, Yano K, Ikari K, Hiroshima R, Ishibashi M, Okazaki K Relationship of callosities of the forefoot with foot deformity, Health Assessment Questionnaire Disability Index, and joint damage score in patients with rheumatoid arthritis. Mod Rheumatol. 2019 Mar 5:1-13
「第1回膝関節学会学術集会」開催報告

「REBORN」 -膝関節の未来への第一歩-

第1回日本膝関節学会学術集会が、当科の岡崎賢教授を会長として2023年12月8日・9日の2日間、横浜市
のパシフィコ横浜ノースで開催されました。

第1回膝関節学会学術集会


第1回?膝関節の学会ならもっと昔からあったんじゃない??

と思われるかもしれませんので、少し説明しますと、2000年に発足した日本膝関節学会が2009年に
日本関節鏡学会と統合されて、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)となりました。

その後、膝関節をとりまく医療が更に発展し、より深い議論を行う場が必要とされ、膝関節専門学会の
存在を求める声が高まり、一方でスポーツ整形外科領域では、JOSKASと日本整形外科スポーツ医学会
(JOSSM)で重複する演題も多く、学会の発展的統合を求める声も高まっていました。
その新たな船出となる、第1回日本膝関節学会学術集会のテーマは「REBORN」。

第1回膝関節学会学術集会


これまでのレガシーを大切にしながら、次世代の医師のために新しく生まれ変わった日本膝関節学会
が更なる飛躍を遂げていくことを願う意味が込められています。
会長招宴はカハラホテルで行われ、次世代を担う若手や海外から招いた先生方も参加して楽しく行われ
ました。

第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


歌舞伎のデモンストレーション!!海外から招いた先生方も興味津々でした!

第1回膝関節学会学術集会


学会場は合計9会場とポスター会場があり、第1会場は青をベースとしたきれいな背景、カッコいい
演台に2つの巨大モニターと、聴衆の眼を引く魅力的な演出でした!

第1回膝関節学会学術集会


白熱した議論が繰り広げられるディベートセッションでは、聴衆もリアルタイムでアンケートに参加
できるシステムを取り入れて、大いに盛り上がりました!

第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


海外から招いた先生方とも熱い議論を交わしました!

第1回膝関節学会学術集会


全員懇親会では、書道パフォーマンスで今回の学会のポスターにも採用した、フェニックスをライブで
描いてもらいました。
筆書きのREBORNは迫力満点です!!

第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


第1回膝関節学会学術集会


医局員集合写真。サンタさんも駆けつけてくれました(笑)

第1回膝関節学会学術集会


今回の学術集会に合わせて作成したテディベア。
学会のロゴ入り白衣を羽織り、両足には東京女子医科大学の「TWMU」と、開講100周年を記念した文
字が刻まれています。

第1回膝関節学会学術集会


参加者へのクリスマスプレゼントとしても喜んでいただけました!!(笑)

第1回膝関節学会学術集会


2日間にわたって、全国から集まった約2000名の医師やコメディカルの方々と、膝関節に関してとても濃密な議論を交わすことができました。

この学会から膝関節医を志す若い世代がどんどん活躍していってくれることを願っています!

第1回膝関節学会学術集会
「第33回日本靴医学会学術集会」開催のお知らせ
第33回日本靴医学会学術集会を開催いたします。会長は、当科客員教授・野口昌彦先生(至誠会第二病院整形外科)です。
「第12回東京女子医科大学医学部整形外科卒後研修セミナー」開催のお知らせ
日時:2019年7月13日(土)13時~17時
場所:ハイアットリージェンシー東京 B1「クリスタルルーム」