下垂体

下垂体に生じる代表的な病気として下垂体腫瘍(腺腫)があります。時として腫瘍が過剰なホルモンを分泌する(ホルモン産生性下垂体腺腫)ために、いろいろな病気をもたらします。

先端巨大症(成長ホルモン(GH)産生腺腫)

GH産生腺腫が生ずると特徴的な顔貌(額や下顎の突出、鼻、口唇、舌の肥大)、手足の肥大(指輪や靴のサイズが大きくなる)、いびき、汗かき、糖尿病などの症状が現れます。子供の時にこの腫瘍ができると身長が非常に高くなります(巨人症)。

プロラクチノ−マ(プロラクチン産生腺腫)

プロラクチンは本来、産後に母乳を分泌するために必要なホルモンです。プロラクチン産生腺腫ができると妊娠していないのにお乳がでたり、月経が不順になるなどの症状がみられます。男性では性腺機能低下症が見られます。大きな腺腫では頭痛と視野の異常が見られます。