最近の研究から、新たに発生した病気として取り扱われるべき痛みがあることがわかってきた。痛みの持続が痛覚系に可塑的な歪みをもたらし、傷が治っていても痛みが生じる慢性痛症である。痛みの概念に大変革が起こっているが、これに取り組む医師や研究者が少ないのが嘆きである。