人の情報処理には、脳による不完全情報の解釈という部分があり、この性格が、知識を他者と共有することを目的としたコミュニケーションの障害となっています。ICT(information and communication technology)は、ヒトの能力強化によってコミュニケーションを拡大させるので、地球ブレインといった知識共有をも可能としていますが、一方で、ICTによる機能代替が人の能力を低下させる可能性もあります。ICTにより「得るものを最大に」「失うものを最小に」する努力が求められるのです。