1型糖尿病は、自己の膵臓のランゲルハンス島β細胞がT細胞(自己反応性T細胞)によって破壊されることによって起こる自己免疫疾患である。これまでにヒトや動物モデルの1型糖尿病において主要組織適合性(MHC)抗原が最も重要な遺伝子因子であることが明らかにされ、また種々の因子により病気の発生が制御されていることも明らかにされてきた。
金川先生はこの講義で、@1型糖尿病の発生におけるMHC抗原の役割 Aある種のT細胞が1型糖尿病の発生を抑制するメカニズムの解明、ならびにこの種のT細胞の誘導により病気の発症を抑制する方法の開発 B移植可能なインスリン産生細胞株の樹立の試み等を話され、ご自分の研究を通じて1型糖尿病の対策の概観を話された。 (プロジェクト1 新井正一) |
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