遺伝子改変マウス作製方法の詳細

詳細はこちらもご参照ください

ゲノム編集技術を用いた遺伝子改変マウスの作製

KO (knock-out) マウスの作製方法の詳細

 

ノックアウトしたい遺伝子のcrRNA配列を、アルゴリズムに基づき決定します。1つの遺伝子について、複数(通常3箇所、少なくとも2か所)のcrRNAをご提案します。

その中で候補としたcrRNA配列をご依頼者様でご購入いただき、代理店を通して直接当研究所にご送付ください。
*注: Cas9 と tracrRNA につい ては、当施設で所有しているため購入の必要はありません。

選択したcrRNAを至適濃度に調整し、tracrRNAとCas9タンパク質と共に約100個のC57BL/6の受精卵前核にインジェクションします。

同一遺伝子に対する異なる複数のcrRNAそれぞれを、インジェクションすることも別途可能です(1つのcrRNAにつき約100個の受精卵にインジェクションします)。

 

KI (knock-in) マウスの作製方法の詳細

 

KI マウスの作製は、KO マウスの作製に準じます。上記の『KO (knock-out)マウス作製方法の詳細』をご参照ください。

KO マウスの作製と異なる点として、KIマウスの作製ではインジェクションの際に、crRNA, tracrRNA, Cas9 に、置換・挿入用の ss ODN (single strand oligo donor DNA)をあわせて導入します。

ssODN は導入 DNA シークエンスを中心に、5′側と 3′側に各々約200 base の arm を付けた配列となります。 これを設計し、crRNAと共に注文して、直接当研究所宛にご送付ください。

*注:ssODN の配列設計については、ご相談に応じますので、ご不明であればご連絡ください。

インジェクションについては上記の『KO (knock-out)マウス作製方法の詳細』をご参照ください。

 

cKO (condithional knock-out) マウスの作製方法の詳細

 

cKO マウスの作製は、KO マウスとKI マウスの作製に準じます。上記の『KO (knock-out)マウス作製方法の詳細』、『KI (knock-in) マウス作製方法の詳細』をご参照ください。

KO マウス、KI マウスの作製と異なる点として、cKOマウスの作製では、crRNAを欠失させる目的の exon の前後2箇所に設計します。この2種類の crRNAに tracrRNA, Cas9 およびcrRNA切断部位にloxP 配列を組み込んだ ssODN もあわせて導入します。  

ssODN は、crRNA切断部位にloxP 配列を組み込み、5'側と3'側に各々約 200 base の arm を付けた配列となります。これを設計し、crRNAと共に注文して直接当研究所宛にご送付ください。

*注: ssODN の配列設計についてはご相談に応じますので、ご不明であればご連絡ください。

インジェクションについては上記の『KO (knock-out)マウス作製方法の詳細』をご参照ください。