Clinical Pathway
病気ごとに治療や検査、看護ケアなどの内容およびタイムスケジュールを一覧できる形式にまとめたものを 《クリニカルパス》 といいます。
患者さん用と医療スタッフ用があり、医師、看護師、薬剤師やコメディカルなど医療スタッフが一緒に検討して作成しています。
患者さん用のクリニカルパスは、入院中などに受ける治療や検査、たとえば手術前後の処置やリハビリ、食事、入浴などの内容と予定が日ごとに、イラストつきでわかりやすく示されており、安心して医療をお受けになれます。
当院では主に医療スタッフ用のクリニカルパスが作成されている病気ごとに患者さん用のクリニカルパスも作成されており、入院が決まった段階か入院当日にお渡ししています。最近は「入院診療計画書」という書類として整備してお渡しすることも進めております。なお、複雑な病態である場合など標準的スケジュー ルと異なる際、まだクリニカルパスが作成されていない病気の際にはお渡しできないケースもございます。
医療スタッフ用のクリニカルパスは、医学的な根拠に基づいた当院の専門的かつ先進的な医療内容から構成されており、複数の医療スタッフが情報を共有することでスムースな連携を図り、安全で適切なチーム医療の推進に役立てられています。
最近では当院での診療後に地域のかかりつけ医の先生方とクリニカルパスを共有して、病気ごとに手帳形式のような「地域連携パス」を用いながら複数の主治医 (病院の担当医とふだんのかかりつけ医)に診ていただく仕組みが進んで参りました。このように地域医療の先生方とのチーム医療にも役だっています。
当院でクリニカルパスを導入しているねらいは、チーム医療を推進するクリニカルパスの活用により、良質で安全な医療をご提供することにあります。すなわち「医療の質の向上」と「安心・安全な医療の推進」にあります。
情報の共有からチーム医療の推進、さらに地域医療連携につながる特徴を持っていることが先進的で高度な医療をお受けになる患者さんのメリットにつながると思われます。
東京女子医科大学病院では、院内の標準化されたクリニカルパスの推進に力を入れ、院内のさまざまな職種から選ばれたメンバーから成るパス実行委員会を2004年1月より組織し、運用評価やより良い改訂に向けた検討の機会を設けています。
2005年4月には、全国に先駆けてクリニカルパスの専任看護師と診療情報管理士からなるパス専任部署 ≪クリニカルパス推進室≫ を組織しました。
2007年にはクリニカルパスの電子化を導入しました。これにより診療にまつわる情報のトータルな管理ができ、複数の診療科同士、外来と入院病棟の間や医療スタッフ間において、リアルタイムに情報の共有が実現できるようになりました。
また、医育機関として、医学部学生へのクリニカルパス教育にも力を入れています。
登録パス数:153パス (2012.3.12現在)