「みんなちがってみんないい」あなたの大切にしていることは何ですか?

病と闘う患者さん・ご家族と医療者で
一日に一回は笑顔を共有したい。

山中 源治 [東京女子医科大学病院]

2002年入職

心臓血管外科勤務 / 急性・重症看護専門看護師 /
エキスパートナース

Interview インタビュー

補助人工心臓を装着した患者さん・ご家族のQOL(人生・生活の質)向上が活動のテーマです。

現在、私は急性・重症患者看護専門の看護師として働いています。集中治療室や病棟、外来などを毎日ラウンドし、植込み型補助人工心臓を装着した患者さん・ご家族の看護・ケアを中心に行っています。植込み型補助人工心臓は、心臓移植を最終的な目標とした医療です。
しかし、日本では移植待機期間が長期に渡るため、その間、患者さんやご家族のQOLをいかに向上させるかが重要となります。少しでも患者さんの思いや価値観が医療・ケアに反映されるよう、日々チームで支援しています。

大学院に行ったことが自分を客観的に見つめる機会となり、やりたいことを発見するきっかけとなりました。

私の場合、働き始めて3年目に、やっと一生看護師として働いていく覚悟ができました。
そこから自分のキャリアについて、真剣に考えはじめたのを覚えています。色々な道を模索しながら7年間の臨床経験の後、大学院に進学しました。進学にあたっては研究、学業に専念したい、学生を満喫したいとの思いから一旦退職することを決断しました。
ただ想像と違い…大学院での授業、宿題、レポート、研究は、今思い出すだけでも叫びたくなるくらい大変でした(もちろん楽しいこともたくさんありました)。一方で、臨床にいたままでは得られなかった経験が、自分を見つめ直す機会となり、臨床の楽しさを再確認するきっかけになりました。自分が看護師として大切にしたいことやライフワークとなる研究テーマも見つけることができました。大学院の経験は、人間として、看護師として、自分の理想とする姿へ近づくための大きな一歩となりました。

男性看護師を受け入れてくれた先輩たちや、慕ってくれる後輩たちとの出会いにいつも感謝しています。

私の看護師としての歩みは、たくさんの人との“出会い”と“支え”なしには語れません。大学受験の時、看護実習で挫折しそうな時、就職する病院に迷った時、自分の将来像に悩んでいた時、大学院に進学する時、専門看護師としてのキャリアをスタートさせる時…常に誰かが、言葉をかけ、手を差し伸べてくれました。そして時には背中を押してくれました。
特に大学卒業後、九州から上京し、当院で働くようになってから“出会い”と“支え”に感謝する機会が増えました。新人の時の話ですが、単身東京に乗り込んだ私には仲間もおらず、女性の多い職場に戸惑っていました。すると毎日のように先輩達が食事や遊びに誘ってくれました。
わがままで礼儀も知らず、自由奔放かつ男性である私でも、先輩たちが可愛がってくれたおかげで、生き生きと働くことができ、徐々に東京の環境や社会人としての生活に慣れることができました。
あれからもう東京での生活が15年以上になります。先輩たちがしてくれたように、今度は私が若い後輩看護師を支え育てたいと思っています。男性の皆さんも心配しないでください。東京女子医科大学病院男性看護師の総力を結集してサポートします!

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