慢性疾患看護専門看護師としての主な活動は、慢性疾患をもつ患者さんへの看護実践や院内外の慢性疾患看護に関する教育、看護研究の発表に関する支援などを行っています。また、後進育成として慢性疾患看護専門看護師を目指す大学院生の実習支援を行っています。高齢化や多疾患併存などにより慢性疾患をもつ患者さんは増加し、慢性疾患看護専門看護師はまだまだ不足しています。ぜひ、慢性疾患看護専門看護師を目指してみませんか?
専門看護師を目指したきっかけは30代の頃です。当時の私は看護を十分に理解していると思っていました。しかし、それは全くの勘違いであることをある患者さんとの出会いから知りました。そこから看護を学ぶ方法を調べ、専門看護師を目指すことにしました。慢性疾患看護専門看護師として8年目になり、今は現場で看護師として勤務しながら週末には学校に通って科学的根拠に基づくアプローチについて学び、とても充実しています。
意思決定能力が低下した慢性心不全患者の治療選択において、本人の意向が置き去りのまま方針が決定した事例を経験し倫理的ジレンマを抱えました。その人らしく生きるための支援について学びを深め実践力を向上させたいと考えたことが慢性疾患看護専門看護師を目指したきっかけです。現在は循環器内科と皮膚科の混合病棟に所属し、病棟スタッフ・多職種と連携しながら治療やケアの意思決定支援に取り組んでいます。
「家族看護って難しい」「家族にまで関われない」と現場のスタッフからよく聞きます。ですが、皆さんが普段行っている患者さんや家族へのケアがまさに「家族看護」の入り口です。 普段のケアの中の「家族看護」の視点を捉えなおし、“関わりの難しい家族”や“気になる家族”への支援を一緒に考えていきたいと思っています。
家族看護を学ぶきっかけはICUでの経験からでした。ICUでは重症な患者さんを目の前に、 多くのご家族が不安になります。ときに医療者に対して攻撃的な気持ちをぶつける家族もいます。私達医療者は家族の不安な気持ちをわかりつつも、攻撃的な家族に近づかなくなり、その距離が逆に家族をさらに不安させるという悪循環に陥ることも多々ありました。家族は私達にどんな看護を求めているのか「家族看護」を学び、日々の実践に生かしています。
私たちは、急激に全身状態が悪化する患者や、重症化する恐れがある患者と家族を対象に看護を行っています。急性・重症患者看護というと、集中治療に限定された特殊な看護を想像するかもしれません。しかし、私たちが対象とする患者は、急性期から慢性期、在宅に至るまですべての病期に存在します。そのような患者への速やかな全身状態の安定や、QOLの尊重に根ざした全人的ケアの提供に努めています。
救命ICUで勤務していた時に、突然重篤な病で運ばれてくる患者や、治療の甲斐なく死んでいく患者・家族を目の前に看護師として何ができるのだろうかと思ったことがきっかけです。現在は集中治療室勤務から離れていますが、離れたからこそ見えてきたクリティカルケア領域の看護があります。超急性期での関わりがその後、患者家族の生活にどう影響しているのか、継続看護の視点でみなさんと一緒に考えられるよう、現在は外来で活動しています。お気軽にお声がけください。
好きな事をもっと深めていきたい、理論的に考えて実践をしていきたいと思い、「ノリと勢い」で、資格を取りました。家族看護、意思決定支援について取り組んでいます。
予期せぬ生命の危機的状態から脱するまで、生命維持装置などで臓器サポートを要する患者と家族に、心のこもった最善のチーム医療が提供されるよう支援しています。自ら実践するだけでなく、仲間と知識や考え方を共有し、共に実践することで仲間の「できた!」を伸ばせる学習支援を目指し、高い志と責任感を持ったICUナースのチーム育成に努めています。重症患者看護専門看護師になった経緯:自分がICUナースとして欠けているものが、看護実践の理論による裏付けと協働力だと感じ、CNS課程が合致していたので進学しました。努めていること:急性重症患者看護の言語化を行い、スタッフNsの理解を支援することと、誠実で責任感を持った重症患者の看護ができるナースの人材育成計画の検討です。今後院内全体にも気軽に相談いただけるような存在を目指しています。
「看護の壁にぶち当たった」看護実践をしていてうまくいかない、もっとできることがあるはずなのに…と思い、腰を据えて看護を勉強し直そうと思った時に大学院にCNSコースがあることを知り、より専門的なことも学びたいと思い専門看護師の習得に至りました。クリティカルな患者・家族への看護実践、意思決定支援や家族看護に関心があるので今後取り組んでいきたいです。
ICUの勤務で患者の様々なモニタリングの数値や身体所見からアセスメントを深め、声を発せない患者であってもその訴えに耳を傾けることを意識してきました。これらの臨床知を、理論などの学問とつなげ、より高度な看護実践能力を身につけたいと思い、専門看護師になりました。現在は、高度医療の発達とともに複雑化する意思決定支援や人生の最終段階の判断といった倫理的課題に取り組んでいます。
精神看護の知識や技術を用いて、看護師および他の医療スタッフと連携・協働しながら、障がいや疾患をもつ患者と家族等が「その人らしい生活ができる」ように、ケアを行います。また、看護師へのメンタルヘルス支援では、個別面談やグループ面談、ストレスマネジメントに関する教育的支援などを通して、看護師のメンタルヘルスの維持、促進を支援します。患者や看護師が安心して相談できるよう心がけています。
脳神経領域の看護に携わっていたとき、順調に回復していると思っていた患者さんが首をつろうとした場面に遭遇し、患者さんの声を聴き、その思いに応じられていなかったことに気づき、精神ケアについて学びたくこの道に進みました。今は、患者さんの求めと医療者の対応のあいだのずれをできるだけ早期にとらえ、対話を通して患者さんにとって重要なこと、よいことに熟慮的、探求的に応じることに心がけています。また、患者さんの尊厳を支える医療を提供できる組織づくりに貢献したいと思っています。
私が大学生の時に日本看護協会専門看護師制度が発足し、多くの知識や技術を身につけ、いつか「卓越した実践」ができるようになりたいと考えていました。困難もありましたが、資格を得て10年経った今、たくさんの方々に支えていただき、さまざまな部署や部門、職種の方々と協働して、患者やその家族、スタッフへの支援を行っています。「その人らしさを取り戻すこと」や「その人の尊厳」を大切に、日々取り組んでいます。
精神科病棟で5年勤務した時に、さらに精神看護を学びたいという気持ちで大学院への入学を決めました。初めから専門看護師を目指していたわけではありませんでしたが、大学院で学ぶ仲間から刺激を受け自分もチャレンジしてみようと思ったのがきっかけで現在に至ります。現在は育児と仕事を両立できるよう頑張っています。今後はメンタルヘルスについて学びを深め実践に活かしていきたいと思います。
小児患者さんへの看護相談や、成人患者さんのお子さんに対する支援を行っています。また、八千代医療センター・東医療センターと共同で「3施設合同小児看護研修」を実施しており、経験を積んでも学び続けることを支援するために、クリニカルラダーに合わせた体系的な継続教育を提供しています。
慢性疾患の子どもや家族とかかわる際に苦慮することがあっても自信を持って取り組むことができなかったため、小児看護に根拠をもって取り組みたいと思ったことから専門看護師の資格取得を目指しました。
終末期の子どもや家族とかかわる中で様々な倫理的問題に遭遇し「これでよいのだろうか」と悩むことが多く、小児看護や終末期における子どもや家族について知識を深めよりよい看護を実践したいと思い大学院へ進学しました。現在は自身のライフワークバランスを保つため細々と活動していますが、子どもを中心に子どもの最善について考えることを大切にしています。
子どもや家族にとって何が最善であるかを考えたときに、自分の知識不足を実感することが多くなりました。そして、徐々に小児看護の学びを深めたいという気持ちが強くなり、小児看護専門看護師を目指しました。現在は、外来で主に外来通院中の子どもと家族への看護ケアの検討や支援を行っています。
院内では、他分野のスペシャリストと協働しペリネイタルビジットの運用や、周産期メンタルヘルスケアなどの勉強会の開催をしています。院外においては、母性看護専門看護師(Certified Nurse Specialist)による事例検討会や講演・執筆活動を行っています。 教育的役割を担う際には、看護の視点を大切に捉え看護過程を一つ一つ丁寧に、そしてスタッフと共にプロセスを経ていくことを意識しています。プロセスの中で母子及び女性やご家族のニーズの神髄を見極め、そして母性看護CNSに何ができるのかを考えながらCNSの役割を担っています。
当院には、経験豊富な助産師がたくさん居ます。先輩方の姿を間近で学ぶ中で、「看護の根拠はなんだろう?」、経験知と理論知を融合させた看護を実践していきたいと思いCNSを志しました。 現在は、母児の先天性心疾患を中心に周産期のメンタルヘルスケアなどすべての女性の希望と不安解消に向けた支援に取り組んでいます。女性と家族の心に寄り添うことを大切にしながら専門看護外来の開設を目指し奮闘しています。
がん医療の進歩により治療が多様化・複雑化する中で、患者さんの価値観も多様化しています。患者さんが思いを語れるよう、そしてその語りを通して患者さんの意向を拾い上げ、支援することを大切にしています。また、医療者が患者さん(家族)への関わり方にジレンマを感じたとき「患者さんにとっての最善とは何か」を一緒に考え、支援しています。私たち自身も互いの価値観や強みを尊重し、看護を語り合うことを大事にしています。
中学生の頃に手にした「リカに命をわけてください」という白血病の14歳の少女の記録を読み、がん看護に興味をもち看護師の道を選択しました。自身の父親を看取る経験から…資格を取得したいという思いを強くしました。自分の強みを生かし、がん患者さんの薬物・放射線療法に伴う皮膚障害や、がん性皮膚潰瘍のスキンケアに取り組んでいます。自分が看護して欲しいと思える看護師を育てるために、看護を語り合うことを大切にしています。
5~6年目を過ぎたころ、自分のキャリアについて考え始めました。子どもを心配するA氏、痛みや呼吸困難で苦しむB氏、入院治療を繰り返しながら進行したC氏、そしてそのご家族。外来は孤独というD氏の言葉もありました。ケアの方法がわからず、もっとがん看護を学びたいという思いから専門看護師の道へ進みました。そして、今も悩みは尽きませんが目の前の患者さんが望むこと、その方にとっての最善について考えることを大事にしています。
私は2009年にがん性疼痛看護CNの資格取得後、特に、進行がん患者の治療期から終末期への移行期の関わりに難渋した経験から、予後不良の疾患である進行がん患者の治療選択がなくなる時期の治療意思決定について、診断時から可能な支援を探索したいと考え進学し、2022年にがん看護CNSの資格を取得しました。現在は、複雑な症状マネジメントを含めた全人的な苦痛への対応、治療期から人生最終段階に向けた意思決定支援に力を注いでいます。
入職当時、同年代でがんと闘う患者さんと信頼関係が築けず、不甲斐ない思いをしながら過ごしていました。そんな時、患者さんの辛さに寄り添い、スタッフからも頼られるがん看護専門看護師の姿を見て、いつか自分も同じ資格を取得したいと思うようになりました。 現在は、質の高いエビデンスと臨床現場で行われている看護ケアのギャップに着目し、がん薬物療法を受ける高齢がん患者の支援体制構築に取り組んでいます。
在宅看護の視点である「病気や障がい、加齢にともなう生活のしづらさがあったとしても日常生活を可能にするための支援」という考え方を軸に地域を含む多職種と連携した支援に取り組んでいます。在宅看護専門看護師として、子どもから高齢者までその人・その家族のこれからの人生を一緒に考えていく存在でありたいと思っています。そして、ひとりで考えなくていい、ひとりでがんばらなくていい、という思いを込めて支援を継続しています。
NICU・小児病棟で働く中で 子たちの命は救ったもののその先どう成長し、その後の生活をどう送っていくんだろう? 在宅療養支援体制が徐々に整備されてきているとはいえ、経鼻胃管があるだけで保育園に入れないなどまだまだ制限されることも多い社会であることを実感します。病気や障がいを持ったことで、なぜ制限がかかってしまうのか、現場の看護師の私達ができることはないのか、と思い、進学し、2020年に在宅看護CNSを取得しました。そして、現在、入退院支援室に所属し、子どもから高齢者まで誰もが望む生活が継続できるように多職種で一緒に考えるプロセスを大切にした実践に取り組んでいます。
救急医療の現場では、様々な病状の患者さんが来院されます。治療の優先順位や重症度を判断し迅速な初期対応を行うこと、それに続く集中治療室においても質の高い看護の提供に努めています。 同時に突然の発症により危機的な状況にある患者さんやそのご家族の代弁者としての役割を大切に考えながら日々活動しています。 また、急変時の対応や災害時に備えた防災・減災のための教育・指導にも力を入れています。
診療看護師を目指したきっかけは、院内だけでなく院外での活動を積極的に行っていた中で、尊敬する多くの先輩や友人が大学院へ進学し、自分ももっと勉強がしたい、自信がもてるようになりたいと考えるようになりました。しかし、自分の目標を絞り切れず迷っている中で、救急外来への異動でトリアージの難しさを感じ、自分の課題である臨床推論力を深めるために国際医療福祉大学大学院に進学しました。現在は救命救急科の診療看護師として、医師とのタスクシフト・タスクシェアにより、患者さま・ご家族へのタイムリーな介入や医師の負担軽減に繋がる活動、他職種や様々なスペシャリストの方々との協働、スタッフへの教育的関わりや相談できる存在など、救命救急センターのみならず、救急外来や病棟など横断的に活動できる診療看護師を目指しています。
生命の危機状態にある患者さんの変化を予測し、重篤化を回避するためのアセスメントを行い、人工呼吸器離脱に向けた援助や呼吸理学療法など廃用予防への介入を行います。 急変対応や呼吸ケアの知識・技術の普及を目的とし、病棟ニーズに応じて講義や技術演習を行います。患者さんにとって望ましいケアを病棟スタッフと共に考えます。 集中治療領域以外の他、あらゆる病棟で重症な患者さんの看護に携わっています。
入職当時は脳神経外科の病棟でした。その後、急性期にどのような治療を得て回復期に至るか学びたいと考え、集中治療室の看護を学びたいと考えたことが認定看護師を目指したきっかけです。現在は呼吸ケアサポートチーム(RST)の一員として、安全安楽な呼吸ケア向上を図るために活動しています。
心不全患者の苦痛軽減を目指し、症状マネジメントや生活調整を行い患者・家族のQOL向上のためのケアを行っています。また循環器疾患や心不全についての知識をより多くの患者・家族に伝えるため、多職種と協働し心不全スクールの企画、運営を行っています。 心不全患者は生涯、自分の病気と付き合っていく必要があるため、スタッフが患者・家族との対話を大事にし、入院中だけでなく、退院後の生活に寄り添った関わりができるようサポートしています。
看護師4年目の時に、受けもち患者(重症心不全患者)さんの死を経験し、もっとよい看護がしたい…と、院内外のセミナー等に参加するようになりました。そうしているうちに、心不全領域の認定看護師が新設されることを知り、臨床経験17年目に資格を取得しました。院内では、心不全看護をつないでいくために循環器看護チームのメンバーとして活動しています。また、院外の仲間とも協働し、緩和ケアも含む循環器看護を学ぶ体制の構築を目指しています。
入職時より、循環器小児科病棟で成人先天性心疾患患者の看護に関わってきました。そこで、若くして亡くなる成人先天性心疾患患者に多く出会い、その患者、家族にもっと何かできることがあったのではないかと感じ、心不全看護についてもっと勉強したいと思い、慢性心不全看護認定看護師を目指しました。現在は循環器内科と循環器小児科の混合病棟で心不全の増悪予防のための指導や緩和ケアに力を入れて活動しています。
脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)は突然に発症し、後遺症が生じることがあり、後遺症によって人生が大きく変化することがあります。発症直後の専門的な治療の介助から、急性期の重篤化回避のための全身管理、早期からのリハビリテーション、脳卒中再発予防に向けた指導、退院後の生活再構築にむけた支援など、多職種と連携しながら患者さん、ご家族を支援できるよう、スタッフとともに取り組んでいます。
麻痺や高次脳機能障害を有する脳血管障害患者が体験している世界について書かれた文献を読み、それまでの自分が患者を理解せずに看護していたのではないかと感じ、患者に寄り添った看護をするために学びを深めたいと考えて認定看護師の道を目指しました。認定看護師となり10年が過ぎ、看護師主任として、スタッフとともに脳卒中急性期から退院後生活を見据えた看護実践に力を入れています。
一人で生活することが困難な障害から、ひと目見ただけではわかりにくい障害など、人生の全期に大きく関わる脳卒中を専門的に学習したいと思い認定看護師を目指しました。日々の実践は悩むことも多いですが、先輩やスタッフと相談しあいながら考え得るベストを提供することを心がけています。
日々の看護の中で根拠のある高い専門性を持つ質の高いケアを患者様に提供できればと思い認定看護師を目指しました。脳卒中は急性期を脱したとしても後遺症が残存することが多く社会復帰の大きな障害になります。早期からリハビリテーションをおこなう必要があります。それには看護師だけでなく多職種との連携が必要となりチーム医療が重要です。良質な医療提供のためチームの一員として尽力くことと患者様の退院後の生活を考えた入退院支援に力を入れています。
スタッフ指導の際は、慢性疾患の「病みの軌跡」を意識して関わることや自己管理の大切さ、労作のポイントを伝えていくとともに、呼吸状態の観察はフィジカルアセスメントに重点をおき、ベッドサイドでのOJTを意識して関わるようにしています。 また、吸入指導は正しいディバイス操作や患者指導が行えるよう実技と知識を伝えるようにしています。
緊急入院の患者さんがスピリーバカプセルの吸入を正しく管理できていなかった出来事をきっかけに、吸入薬について興味をもち、認定看護師教育課程へすすみました。患者さんが折り合いをつけながら、自分らしい生活を再編させていく過程への関わりを学びとても勉強になりました。今は、後輩の指導において患者教育の重要性を伝えられるように頑張っています。
周術期看護では、外来、病棟、手術室、集中治療室でケアを担う看護者が全人的看護を提供しています。手術医療は医療技術の進歩に伴い、手術を受ける患者の高齢化はさらに広がり、合併症のある重症患者が増えています。手術を受ける患者が安心して手術に臨めるように、時代の変化に対応しつつ、常に最新の知識の更新に努めています。看護を実践するスタッフが連携して継続看護を行い、看護の質の向上につながるように働きかけております。
手術室に入職し、10年目を迎えた際に、手術看護をより専門的に深め極めるために手術看護認定看護師の資格を取得しました。学びを通して手術看護の奥深さとやりがい、チーム医療に重要さをさらに感じました。現場の教育指導だけでなく関連施設の手術看護認定看護師がタックを組み、周術期看護の質の向上を図れるよう、スタッフへの手術看護の学びの場を作っております。一緒に学び、知識とともに安全の向上を目指しています!
ハイリスク新生児の生理的安定と健やかな成長・発達のために、 以下のことを大切に実践しています。 ①神経学的発達を阻害しない個別化された看護 ②危機的状況にある家族への支援 ③チーム医療を推進するため、多職種連携のキーパーソン的役割 ④入院時から退院後の生活を視野に入れた地域との連携 同じ目標を持って働く看護師との相互研鑽に努めるとともに、 地域の看護師・助産師の新生児蘇生手技の獲得、スキルアップへの支援も行ってます。
当時、新生児集中ケア認定看護師分野ができたばかりで、新生児看護における教育課程がまだなく、資格取得以上に、改めて新生児看護を学びたいと思ったことが認定看護師となるきっかけでした。 資格取得後も、日々、新しいことを学びながら自己研鑽し、スタッフとともに新生児の健やかな成長を目指して看護実践を行っています。また、家族や多職種と協働し退院後の生活を見据えた看護を行っています。
NICUを退院した早産児が成長していく過程で経験する日常生活の困りや苦労を知り、専門性に特化した知識や技術を身に着け、子どもと家族のより良い未来の一助となりたいと考え認定看護師を志しました。自身のブラッシュアップを図りながら、これからを担う看護師が新生児看護を楽しいと感じ、子どもと家族のより良い生活を考えたケアを提供していけるよう、教育支援を中心に活動しています。
糖尿病看護専門外来で、療養相談、フットケア、インスリンポンプの取り扱いなどを指導しています。スタッフ指導の際には看護介入の根拠を示すことを意識しています。
糖尿病を抱えて生活をしていく方への支援と疾患への理解を深めたいと思い、糖尿病看護認定看護師とエキスパートナースの資格を取得しました。
現在、糖尿病看護外来を担い、糖尿病を持つ方は社外生活を営む生活者であることを常に考えてケアや支援を行っています。
糖尿病を抱えながら生活していく生活者へのケアというのは、ケアとキュアの両面からの支援が重要であると考えさらに学びたいと思い、糖尿病看護認定看護師及び特定行為を取得しました。現在は、糖尿病の患者さんが他疾患で入院した際の血糖管理支援に携わり、組織横断的活動に力をいれています。
多くの糖尿病患者の方々と接する中で、糖尿病は毎日の生活の中に治療を組み込む難しさだけでなくその人の生き方・人生の選択にも深く影響することを実感してきました。「自分の行っている看護がどのような意味をもつのか深く考えたい」「糖尿病看護に興味がある全国の看護師と交流し新たな知見を得たい」という思いから糖尿病看護認定看護師を目指しました。現在は糖尿病看護専門外来を担当しています。
当院の皮膚・排泄ケア認定看護師は各々の専門性を発揮し、スタッフと共に考えながらケアを実践し、スタッフが自分で考えて行動できるよう教育的に関わっています。 WOC外来は毎日開設し、患者の生活に寄り添ったケアを心がけています。 院外では講習会などの運営に参加し、看護師の育成にも力を入れています。 私たちに関わってもらって良かった、悩みが解決できたと感じてもらえるよう研鑽を重ねております。
新人の頃、先輩にストーマケアの達人がいました。患者さんは、その先輩がケアするのを心待ちにしていました。同じようにケアしているつもりなのに…自分がケアをすると漏れてしまう。何が違うのか?今、自分の目の前にいる患者さんに、最善と思われるケアを提供したい。その思いから専門の知識を深めたいと資格を取得しました。ケアをする際は、「皮膚の声をきく」ということを心がけています。信頼でき頼りになる大切な仲間も増えました。
私がNICUで受け持ちをしていた児がストーマ造設しストーマケアにひどく難渋しました。新生児のストーマケアに関する情報やエビデンスは多くはありません。私は専門性に特化した知識、技術を学ぶことで新生児の皮膚・排泄ケアに反映できるものがあるのでは、と認定看護師の道に進みました。今後も培ってきた新生児~小児に特化した知識、技術をもとに皮膚・排泄ケア認定看護師として児と家族の声に耳を傾け、寄り添い、よりよいケアの提供に励んでいきたいと考えています。
ストーマケアや創傷の管理に難渋した時、皮膚・排泄ケア認定看護師が一緒にケアをしてくれたことで、問題が解決し患者さんが満足されていました。経験だけでは解決できない事も多く、知識と技術を身につけたいと思い認定看護師を目指しました。 今は排尿ケアチームの一員として、排尿障害の患者さんや、スタッフへの指導を行っています。相談しやすい環境を整え、排尿障害を抱えながらも自分らしく生活できる様にケアすることを大切にしています。
自部署のスタッフの緩和ケアの質の向上を目指した指導、自らの実践、緩和ケアチームとの連携、病状説明時のケア、院内での勉強会開催などを行っています。その時点でのよりよい選択・方法をスタッフと共に考え、患者・家族を理解しようとする姿勢を示しながら、身体だけでなく全人的苦痛の緩和を考えた関わりをするようにスタッフに指導しています。
乳がんの終末期の患者をみていたときに、自分にもっとスキルをつけたい、看護としてできる方策を増やしたいと思い、認定看護師の資格をとりました。今は管理的立場になり、ケアの実践とは少し離れていますが、スタッフがケアの方向性や倫理的問題で悩んだときに、全人的視点でともに考え、困り、対応するように努めています。またスタッフの育成を頑張っています。
患者さんと接するうちに、自身の知識・看護力のなさを実感しました。自身の知識・看護力を向上させ、患者さんと接することが出来ればと思い、緩和ケア認定看護師を目指しました。今年度は初めての活動となるため、自部署の問題を考えニーズに応じた勉強会を開催すること、病院全体へはスキルアップでの活動を行っていくこととなっています。
私は、病棟で診断期から人生の最終段階の血液疾患を抱える患者・家族と関わる中で、再発や難治性の患者に対する治療選択の支援に難しさを感じていました。そこで、患者・家族を全人的に理解し、全人的苦痛を和らげ、患者が自分らしい生き方や生活を送ることができるよう支援したいと思い、緩和ケア認定看護師を取得することにしました。 現在、病棟での緩和ケアの質の向上、看護師へのスキルアップ研修、治療を拒否した患者への意思決定支援に関する事例研究を頑張っています。
痛みは患者さんにしか分からない主観的な感覚です。 私達がん性疼痛看護認定看護師は、患者さんが「そのひとらしく」過ごすことを目指し、痛みを適切に判断し、個別にあった看護ケアを提供できるようにスタッフを支援しています。 また、家族を含めた患者さんの全人的な辛さについて、多職種でより理解を深めることに努めています。そのため、私たちは自部署や緩和ケアチームとの連携を行っています。
私は、消化器外科病棟、緩和ケア病棟、外来センターの経験の中で、痛みで苦しんでいる患者さんを沢山みてきました。外来で「痛みさえなければ食事が取れるのに」と患者さんに言われた時に自分の無力感を感じたことがきっかけでがん性疼痛看護認定看護師を目指し、資格を取得しました。現在は、病棟の師長としてスタッフが患者さん・ご家族の痛みに寄り添えるような関わりができるように支援しています。 また、創傷関連の特定行為を取得しています。
私は、2009年にがん性疼痛看護認定看護師を取得し、エキスパートナースとしても活動しています。 認定看護師になったきっかけは、がん性疼痛のある膵臓がん患者さんとの関わりでした。苦痛を抱えた患者さん、ご家族との出会いからは、多くのことを学ばせていただきました。この経験が、急性期病院の緩和ケアを考えるきっかけとなり、この道に進みました。現在は、緩和ケアチームで、複雑な症状マネジメントを含めた全人的な苦痛への対応や意思決定支援に力を注いでいます。
乳癌診療に携わる多職種スタッフたちと連携協働し、患者さん、ご家族が納得して治療を前向きに受けられるようサポートします。認定教育課程にて培った専門知識や技術をアップデートして治療選択の意思決定支援や治療中のケア、心理支援などに関わっています。
多くの社会的役割を持ちながら乳癌に罹患し、苦悩しながらも仕事や家事、治療などをこなしながら懸命に生きる多くの女性のサポーターとして少しでも力になれる事があればという思いで認定看護師を目指しました。 現在は外来師長業務を主に行いながら乳癌に関連する困りや相談には直接連絡を頂き、一緒に対応策などを検討しながらサポーティブに活動しています。
自部署を中心としたスタッフ指導や意思決定支援、症状マネジメントを実践しています。また、院内研修や院外講師などの活動も行っています。スタッフ指導では、直接・間接的介入を通して役割モデルとなるよう心掛けています。
消化器疾患を中心とした臨床経験を積んでいく中、がん治療における薬物療法の適応が拡大してきたことで、知識・技術の向上を目指したいと考えました。院内で実際に投与する看護師ががん薬物療法を安全に実施でき、患者・家族が安心して治療を継続できるよう支援しています。
放射線治療機については、がん細胞に多くの放射線量を照射し、周囲の正常組織にはできる限り少ない放射線を照射する方法が開発されており、高い治療効果と少ない副作用を目指しています。患者が治療を完遂し、有害事象を低減できるよう治療の初期反応・治療継続への患者の姿勢・副作用の認知や生活の再構築などを支援していく必要があります。がん看護スペシャリストと連携し、看護研修や患者が治療継続できるよう看護相談を行っています。
長年手術室で勤務していましたが、放射線科へ配転をきっかけに3大治療である放射線治療看護を学ぶ機会を得ました。放射線治療の急速な進歩に、患者目線で専門的知識を用いて、看護を提供する必要があると感じ認定看護師資格を取得しました。現在1人で活動していますが、放射線治療を受ける患者や看護師をサポートしています。今年度は放射線への被ばくへの不安や治療継続・治療後の有害事象などを軽減するための看 護外来を開設し継続看護を行いたいと思っています。
科学的根拠に基づいた院内感染対策が、確実かつ継続的に臨床実践され、院内の感染リスクを低減し、患者さんに質の高い医療を提供することを目指し活動しています。主に感染防止技術の推進や、針刺し、血液・体液曝露後の対応、ワクチン接種・抗体価の管理等の職業感染対策、職員への感染対策教育、コンサルテーションなどを行っています。また、ICT(感染対策チーム)やAST(抗菌薬適正使用支援チーム)を通して他職種と連携・協働し院内外の感染対策に取り組んでいます。
以前準清潔操作が必要な心臓カテーテル室で看護師主任として勤務していました。デバイス挿入後の感染症例が続き、感染対策室に勉強会など介入していただいたことで、運用の変更ができ、感染率の低下に繋がった事例を経験したことが感染制御に興味を持つきっかけとなりました。また、上司に病院全体の感染管理が行える楽しさを伺ったことも志す一因となりました。今後は、本院内での協力体制は勿論のこと、3施設の感染制御に関する協力体制の構築にも力を入れていきたいと考えています。
予期せぬ感染をおこすと本来の治療に加えて、感染症の治療が必要となります。すべての職員が、適切な感染防止対策をすることで、患者さんの感染防止につなげたい!と思い、感染管理認定看護師への道を選びました。さらに、職種を超えた感染防止対策を、積極的に推進したくてエキスパートナースとしても活動しています。今後は、他部門や学内他施設との連携をさらに深めて活動を拡げたいと考えています。
私が感染管理認定看護師を目指すきっかけになったのは、私自身がウイルス感染症で入院した経験から、基本的な感染の知識がないことに気づかされ、一大決心のもと資格を取得しました。 病棟・外来勤務を経験し現在は総合感染症・感染制御部で活動しています。感染リンクナースと手指衛生の遵守向上に取り組んでいます。また組織全体の感染管理活動するため知識のアップデートのため講習会やセミナー・学会にも参加しています。
2020年度より救急看護分野と集中ケア分野を統合して誕生しました。それに加えて特定行為を組み込んだ新しい認定看護師分野です。認定看護師として実践指導相談の3つの役割がありますが、対象のニーズに沿いながら臨床推論を活かし、重症患者の重篤化回避や合併症予防に対する全身管理や早期回復支援を実施します。またRRSやCCOTなど組織横断的な活動を目指します。患者さんやスタッフが私たちに関わってもらえてよかった、と思えるように日々研鑽を重ねてまいります。
循環器内科病棟での経験を経てCCUで勤務しております。その中で拡張型心筋症や周産期心筋症患者さんとの関わりからたくさんの事を学ばせていただき、もっと重症患者さんのために活動したいと思い、クリティカルケア認定看護師を目指しました。重症心不全患者さんの重篤化回避や合併症予防に向けた全身管理、早期回復支援、患者さんやご家族の価値観に寄り添いながら最善の看護ができるような実践、スタッフ指導を心がけています。
認知症ケアサポートチームとして、院内で活動しています。認知症の患者でも、目的の治療が安心して、最後まで受けられるように、病棟スタッフと連携し実践可能なケアを一緒に考えます。特に自部署では身体拘束低減のためにスタッフへ働きかけています。また、多職種向けに研修会などで認知症についての知識の普及や、外来患者対象に脳神経内科医から依頼を受けて、認知症の重症度を調べる検査(臨床的認知症尺度CDR: Clinical Dementia Rating)を実施しています。
認知機能が低下した患者に対して、悩みながら看護をしていた時期に、当時の担当副部長から認知症看護認定看護師を目指してみないかと勧められたことをきっかけに、認知症についての学びを深めたいという思いが芽生えました。 認知症の患者が発する言葉だけに捉われることなく、言動の背景を探り、思いをくみ取り寄り添うことで不安の軽減につなげ、その人らしく過ごせるよう、患者に関わる多職種でサポートできるよう努めています。
HIV感染症の患者さんが、療養と折り合いをつけながら生活の質を維持・向上できるように、継続的に支援しています。HIV看護外来を開設し、初診・告知時の対応から疾患や治療・セクシュアルヘルスに関する情報提供と相談対応、セルフマネジメント支援、家族・パートナー支援、地域との連携や調整を行っています。入院患者さんの告知や意思決定支援の場面では、病棟スタッフも同席し、HIV看護の実践を学ぶ機会にしています。
以前は医療現場でも今以上にHIV感染症やセクシュアリティに対する偏見や差別がありました。「普通に接してくれることに救われた」という患者さんの一言をきっかけに、HIV感染症の患者さんが安心して受診し治療を受けられるようにしたいと思い、HIV/AIDS看護のエキスパートナースになりました。現在はHIV看護外来で、患者さんがより健康で自分らしく生活を送れるように、話しやすい場の提供と継続的な支援を心掛けています。
内科的治療が限界となった末期重症心不全患者や心臓移植待機患者の大半は補助人工心臓(VAD)を装着し心臓移植へと望みをつないでいます。植込型VADは自宅療養が可能であり、QOLの向上に大きく貢献できる治療です。しかし、治療に伴う脳梗塞や出血、ドライブライン感染など合併症のリスクも高く、入院中から予防管理に重点を置いた指導や教育が重要です。所属部署ではVAD患者への専門的な知識、技術を提供できる補助人工心臓管理技術認定士の育成にも力を注いでいます。
心臓病は重症な状況になると、長い入院生活が強いられ、中には命を落とす患者さんもいます。辛い思いをする患者さん、家族と関わりを持つ中で、その様な方に少しでも手助けや力になりたいと感じました。補助人工心臓の治療は心臓移植までの橋渡しを行うための治療で、自宅で過ごすことができるため、生活の質に大きく貢献できる治療だと思っています。安全に自宅で過ごせるようにサポートができればと思いこの道に進みました。 地域医療と連携を図り、より自宅での不安を取り除いていけるようサポート体制の構築に取り組んでいます。
エンドオブライフケアとは、年齢や病気に関わらず、患者さんがその人らしく生ききることを支援することです。病院では、基本的に患者さんの病気が回復することを目指して医療を提供しています。しかし、治療に効果が見られず、患者さんを助けられない時も多くあるのが現実です。だからこそ、患者さんの大事にしていることを知り、理解し、その人らしく生ききることを支援できるようシームレスな看護ができるよう努めています。
救急・集中治療領域での終末期ケアに興味があり、大学院博士後期課程でエンドオブライフケアを主軸に活躍している先生に出会ったことがエキスパートナースになったきっかけです。終末期に至る前からアプローチできるエンドオブライフケアの考え方に感銘を受けました。人はいつか死ぬ存在だからこそ、大事にしていることを知り、その人の暮らしをまもれる看護師でありたいと、現在は退院後通院している患者さんを外来でも継続看護できるよう活動しています。お気軽にお声がけください。
当院には遺伝医療を診療する部門として、ゲノム診療科があります。診療内容は主にがん遺伝子検査、出生前診断、遺伝子、染色体疾患等の遺伝学的検査に関するものであり、症例数は国内上位に位置しています。また、遺伝医療が研究から臨床へ移行している時代となった昨今においては看護師もこれらの知識の習得が求められています。そのため、院内スキルアップ研修を実施し、看護師における遺伝医療の知識の普及を目指しています。
臨床経験の中で遺伝が疾患に関わる患者さんに多く出会いました。その中で患者さんやご家族が抱えている多くの問題に対して理解を深めたいと思いました。そのため、大学院へ進学し認定遺伝カウンセラーの資格を取得しました。資格取得後は、診療科を超えた横断的な活動ができるよう遺伝看護エキスパートナースの資格を取得しました。今後は、同じように遺伝看護に興味があるスタッフと協力し、遺伝看護分野の拡大を目指したいと考えています。
泌尿器科・排尿ケアチームと連携し、排尿自立に向けた看護を行っています。排尿看護外来では、排尿障害を抱えている患者へ排尿障害の原因をアセスメントし、QOLの向上を目指した看護指導・相談(自己導尿・生活指導など)を行っています。排尿ケアチームでは週1回のチームカンファレンス・病棟ラウンドを行い、病棟スタッフへの教育、退院後のフォローアップなども含め外来・病棟を横断する継続的な看護支援を行っています。
外来看護の関りから、排尿障害は羞恥心から受診行動に繋がっていない患者が潜在的に多くいることを知りました。排尿ケアを専門とすることで患者の相談窓口となり、治療を受けるきっかけを作れたらという思いがあります。患者さんが自立した排尿を行えるよう、安心して相談できる場を提供したいと思います。排尿障害でお困りのことがあればお気軽にご相談ください。
周術期看護では、外来、病棟、手術室、集中治療室でケアを担う看護者が全人的看護を提供しています。手術医療は医療技術の進歩に伴い、手術を受ける患者の高齢化はさらに広がり、合併症のある重症患者が増えています。手術を受ける患者が安心して手術に臨めるように、時代の変化に対応しつつ、常に最新の知識の更新に努めています。看護を実践するスタッフが連携して継続看護を行い、看護の質の向上につながるように働きかけております。
手術看護認定看護師を取得後に,部署を超えて横断的活動が行える周術期看護エキスパートナースの資格を取得しました。手術室だけでなく、周術期における患者は新生児から小児、高齢者まで幅広く、そして退院後の外来においても,部署の困りなど幅広く対応し活動しています。相談には,常にタイムリーに対応し,勉強会などでは実践に繋がることを意識した知識向上(時には実践向上)を目指し,看護の質の向上に務めています。
精神看護の知識や技術を用いて、看護師および他の医療スタッフと連携・協働しながら、障がいや疾患をもつ患者と家族等が「その人らしい生活ができる」ように、ケアを行います。また、看護師へのメンタルヘルス支援では、個別面談やグループ面談、ストレスマネジメントに関する教育的支援などを通して、看護師のメンタルヘルスの維持、促進を支援します。患者や看護師が安心して相談できるよう心がけています。
精神科病棟で5年勤務した時に、さらに精神看護を学びたいという気持ちで大学院への入学を決めました。初めから専門看護師を目指していたわけではありませんでしたが、大学院で学ぶ仲間から刺激を受け自分もチャレンジしてみようと思ったのがきっかけで現在に至ります。現在は育児と仕事を両立できるよう頑張っています。今後はメンタルヘルスについて学びを深め実践に活かしていきたいと思います。
生命危機状態にある患者の変化を予測し、重篤化を回避するためのアセスメントを行い、人工呼吸器離脱に向けた援助や呼吸理学療法など廃用予防への介入を行います。
スタッフへの指導として、病棟のニーズに応じて講義や技術演習、ベッドサイドケアを行い、スタッフが実践できるようにフォローしています。
患者を中心とし病棟スタッフ、他職種と連携し、患者にとっての望ましいケアを病棟スタッフとともに考え実践しています。
クリティカルケア看護は一般的に集中治療室で行われることが多く、生命危機状態にある患者が可能な限り快適な療養生活を送り、社会復帰できるように知識・技術を駆使して援助する役割があります。通常は集中治療室で患者ケアを実践していますが、近年、高度な医療ケアを必要とする患者が、病棟で療養生活を送る機会が増えています。そのため、自らの知識・技術を活かし、組織横断的な活動をしたいと考え、ENになりました。現在は呼吸ケアサポートチームの一員として、患者とスタッフの支援に力を入れています。
各々の専門性を発揮し、スタッフと共に考えながらケアを実践し、スタッフが自分で考えて行動できるよう教育的に関わっています。 WOC外来は毎日開設し、患者の生活に寄り添ったケアを心がけています。 院外では講習会などの運営に参加し、看護師の育成にも力を入れています。 私たちに関わってもらって良かった、悩みが解決できたと感じてもらえるよう研鑽を重ねております。
ストーマケアや創傷の管理に難渋した時、皮膚・排泄ケア認定看護師が一緒にケアをしてくれたことで、問題が解決し患者さんが満足されていました。経験だけでは解決できない事も多く、知識と技術を身につけたいと思い認定看護師を目指しました。 今は排尿ケアチームの一員として、排尿障害の患者さんや、スタッフへの指導を行っています。相談しやすい環境を整え、排尿障害を抱えながらも自分らしく生活できる様にケアすることを大切にしています。
小児病棟に限らず院内では多くの子どもが医療を受けています。中には成人病棟や成人の診療科の外来で入院や受診を経験しているお子さんがたくさんいます。小児を専門としない方からは「子どもや家族とどうかかわっていいかわからない」「小児看護って難しい」といった声をよく耳にします。そこで、所属する病棟以外でも院内のお子さんに横断的にかかわりたい、そういったお子さんを支援するスタッフと一緒に小児看護を考えたいと思いENを目指しました。「これでいいのかな」「どうしたらいいのかな」と感じた際はぜひ一緒に検討させていただきたいと思いますのでお声がけください。
院内ラウンドや感染対策手順の見直し、勉強会等による感染防止技術の推進や、就業に関連した職員の感染防止対策、コンサルテーションなどが中心的な活動です。
感染対策の遵守状況や微生物検出状況などの結果も確認しながら、日々の活動内容の振り返りや改善を大切にしています。また感染対策上の根拠や院内手順と照らし合わせて、困りへの解決策を一緒に考えられるような指導を心がけています。
5~6年目を過ぎたころ、自分のキャリアについて考え始めました。子どもを心配するA氏、痛みや呼吸困難で苦しむB氏、入院治療を繰り返しながら進行したC氏、そしてそのご家族。外来は孤独というD氏の言葉もありました。ケアの方法がわからず、もっとがん看護を学びたいという思いから専門看護師の道へ進みました。そして、今も悩みは尽きませんが目の前の患者さんが望むこと、その方にとっての最善について考えることを大事にしています。
入職当時、同年代でがんと闘う患者さんと信頼関係が築けず、不甲斐ない思いをしながら過ごしていました。そんな時、患者さんの辛さに寄り添い、スタッフからも頼られるがん看護専門看護師の姿を見て、いつか自分も同じ資格を取得したいと思うようになりました。 現在は、質の高いエビデンスと臨床現場で行われている看護ケアのギャップに着目し、がん薬物療法を受ける高齢がん患者の支援体制構築に取り組んでいます。
痛みは患者さんにしか分からない主観的な感覚です。 私達がん性疼痛看護認定看護師は、患者さんが「そのひとらしく」過ごすことを目指し、痛みを適切に判断し、個別にあった看護ケアを提供できるようにスタッフを支援しています。 また、家族を含めた患者さんの全人的な辛さについて、多職種でより理解を深めることに努めています。そのため、私たちは自部署や緩和ケアチームとの連携を行っています。
私は、2009年にがん性疼痛看護認定看護師を取得し、エキスパートナースとしても活動しています。 認定看護師になったきっかけは、がん性疼痛のある膵臓がん患者さんとの関わりでした。苦痛を抱えた患者さん、ご家族との出会いからは、多くのことを学ばせていただきました。この経験が、急性期病院の緩和ケアを考えるきっかけとなり、この道に進みました。現在は、緩和ケアチームで、複雑な症状マネジメントを含めた全人的な苦痛への対応や意思決定支援に力を注いでいます。
放射線治療機については、がん細胞に多くの放射線量を照射し、周囲の正常組織にはできる限り少ない放射線を照射する方法が開発されており、高い治療効果と少ない副作用を目指しています。患者が治療を完遂し、有害事象を低減できるよう治療の初期反応・治療継続への患者の姿勢・副作用の認知や生活の再構築などを支援していく必要があります。がん看護スペシャリストと連携し、看護研修や患者が治療継続できるよう看護相談を行っています。
長年手術室で勤務していましたが、放射線科へ配転をきっかけに3大治療である放射線治療看護を学ぶ機会を得ました。放射線治療の急速な進歩に、患者目線で専門的知識を用いて、看護を提供する必要があると感じ認定看護師資格を取得しました。現在1人で活動していますが、放射線治療を受ける患者や看護師をサポートしています。今年度は放射線への被ばくへの不安や治療継続・治療後の有害事象などを軽減するための看 護外来を開設し継続看護を行いたいと思っています。
糖尿病看護専門外来で、療養相談、フットケア、インスリンポンプの取り扱いなどを指導しています。スタッフ指導の際には看護介入の根拠を示すことを意識しています。
糖尿病を抱えながら生活していく生活者へのケアというのは、ケアとキュアの両面からの支援が重要であると考えさらに学びたいと思い、糖尿病看護認定看護師及び特定行為を取得しました。現在は、糖尿病の患者さんが他疾患で入院した際の血糖管理支援に携わり、組織横断的活動に力をいれています。
在宅看護の視点である「病気や障がい、加齢にともなう生活のしづらさがあったとしても日常生活を可能にするための支援」という考え方を軸に地域を含む多職種と連携した支援に取り組んでいます。在宅看護専門看護師として、子どもから高齢者までその人・その家族のこれからの人生を一緒に考えていく存在でありたいと思っています。そして、ひとりで考えなくていい、ひとりでがんばらなくていい、という思いを込めて支援を継続しています。
NICU・小児病棟で働く中で 子たちの命は救ったもののその先どう成長し、その後の生活をどう送っていくんだろう? 在宅療養支援体制が徐々に整備されてきているとはいえ、経鼻胃管があるだけで保育園に入れないなどまだまだ制限されることも多い社会であることを実感します。病気や障がいを持ったことで、なぜ制限がかかってしまうのか、現場の看護師の私達ができることはないのか、と思い、進学し、2020年に在宅看護CNSを取得しました。そして、現在、入退院支援室に所属し、子どもから高齢者まで誰もが望む生活が継続できるように多職種で一緒に考えるプロセスを大切にした実践に取り組んでいます。
患者さんが今までの生活を継続しながら治療を行っていくためには、病気や機能に合わせて必要な栄養を摂っていただくことが大切です。栄養や嚥下に関わる多職種と共に行う食・栄養への関わりは、患者さんの生活の質の向上に寄与する重要な関わりとなります。食・栄養リンクナースと共に、食・栄養の知識の普及と理解を深めることを目指して活動しています。また緩和ケアチーム・褥瘡対策チーム・リハビリチームと連携した活動を行っています。
看護学生の頃に、終末期の患者さんが食べたいと思うものを一口食べることで心身の辛さを忘れる時間になった体験から、食・栄養の分野に興味を持ちました。栄養治療の提案や患者さん・ご家族のサポートをさせていただきたいと考え、食看護学について学び、静脈・経腸栄養学の知識を得て、栄養代謝専門療法士の資格を取得しました。現在は食・栄養に関わる多職種と連携して、患者さんの望む生活をサポートする介入を目指して取り組んでいます。
自部署のスタッフの緩和ケアの質の向上を目指した指導、自らの実践、緩和ケアチームとの連携、病状説明時のケア、院内での勉強会開催などを行っています。その時点でのよりよい選択・方法をスタッフと共に考え、患者・家族を理解しようとする姿勢を示しながら、身体だけでなく全人的苦痛の緩和を考えた関わりをするようにスタッフに指導しています。
私は、病棟で診断期から人生の最終段階の血液疾患を抱える患者・家族と関わる中で、再発や難治性の患者に対する治療選択の支援に難しさを感じていました。そこで、患者・家族を全人的に理解し、全人的苦痛を和らげ、患者が自分らしい生き方や生活を送ることができるよう支援したいと思い、緩和ケア認定看護師を取得することにしました。 現在、病棟での緩和ケアの質の向上、看護師へのスキルアップ研修、治療を拒否した患者への意思決定支援に関する事例研究を頑張っています。
災害はいつ、どこで発生するかわかりません。必要なことはどんな状況であっても傷病者や患者さんだけでなく、被災した地域にとって、何が必要かを冷静に判断して行動することです。災害看護では、災害現場で命を守り、その先の生活を支えます。
私は2008年に当院に入職し、4年後に東京DMAT隊員の資格を取得しました。これまで当院の救命センターで外傷看護の経験だけを積んできた私にとって、院外で東京DMATという局所災害の現場での活動経験は、自分自身の看護観を大きく変化させるものとなりました。さらに、広域災害発生時に活動する日本DMAT隊員として出動した能登半島地震では、避難所での生活や保健衛生、被災地域で被災者を支える看護師の役割が幅広いものであることを実感しました。いざ、発災したときに専門的知識や能力を発揮し、社会貢献できるように、日々、訓練やシミュレーションに取り組んでいます。
手術看護認定看護師を取得後、本院、八千代医療センターでの活動から10年目を迎える年に、自己の新たな幅を広げ、臨床における安全閾値の向上を目指して大学院に入学、診療看護師の資格を取得しました。卒後1年間の研修修了後、現在は心臓血管外科での活動をしています。手術を受ける患者さんに寄り添い、医師をはじめ周術期に関わるチームメンバーの力を合わせ早期退院に向けて力になれるよう患者さんの笑顔を原動力に活動しています。日々勉強、学びは一生。
救急看護認定看護師(現クリティカルケア認定看護師)として院内/院外で活動していた中で、常に高みを目指し大学院へ進学した多くの尊敬する先輩や友人の影響で、自分ももっと勉強がしたい、自信が持てるようになりたいと考えるようになりました。自分の課題であった臨床推論力を深めるために国際医療福祉大学大学院に進学したことが診療看護師になったきっかけです。現在は、救命救急科の診療看護師として、医師とのタスクシフト・タスクシェア、多職種連携により患者さま・ご家族へのタイムリーな介入、また相談しやすい存在になれるよう日々活動しています。
当院在籍中に診療看護師を目指し、関連施設である八千代医療センターで研修を終えました。多くの診療科で研修医と同等の研修を行い、知識・技術とも大変多くの経験を重ねる事ができました。もともとは救命所属でしたが、最終的に麻酔科に所属しています。術中麻酔管理を初め術前・術後診察等、麻酔科医と連携し多岐にわたりその役割を担っています。
2013年にNP資格取得、2022年から当院に移り、消化器・一般外科 肝胆膵外科学講座に配属。朝のカンファレンスや回診からスタートし、病棟管理、手術助手、救急初療対応など様々なシーンに対応できるよう病院横断的に業務にあたっています。特定行為でもあるPICCでは挿入手技を標準化し安全と質を担保できるよう取り組み、院内CVC認定試験でもインストラクションと手技評価を担当。JMECCへもICLSインストラクターを活かし参加するなど、所属や診療科の壁を越え、臨床教育にも携わっています。
当科では腹部診療を軸に全身管理について学ぶ事ができ、看護スキルも活かしながら屋根瓦式教育によりそれぞれがスキルアップ出来るようつとめています。興味のある方はぜひ見学等お越しください。
診療看護師(NP)として内科領域を中心に、外来から入院、退院後まで切れ目のない医療と看護を心がけて日々診療にあたっています。患者さまが安心して治療に臨み、生活の場にスムーズに戻れるよう、多職種と連携して支援に取り組んでいます。診療行為を担う立場としての医学的な視点と、看護師としての視点を大切にし、患者さまにとって最良のサポートができるよう努めています。今後も幅広い健康課題に対応できるよう、日々学びながら、それを診療に活かしていきたいと考えています。
私はNP(ナースプラクティショナー)として、疾患そのものだけでなく、患者さんの感じている症状や生活背景にも目を向け、一人ひとりに最適な治療や薬剤の調整を心がけています。医学的知識とケアの視点を融合させることで、患者さんの思いや生活に寄り添った医療の実現を目指しています。
今後も、全人的な視点を大切にしながら、患者さんの生活の質(QOL)向上に貢献できるよう、丁寧な診療に努めてまいります。
診療看護師として、医学的知識と看護の視点を活かし、診療・ケア・指導を包括的に行っています。患者中心の医療を実践し、安心と納得につながる対応を心がけています。満足度の高い医療提供に貢献できるよう努めてまいります。
手術室看護師として10年、また訪問診療にも従事してまいりました。
「自らの家族にも受けてもらいたい看護の実現」が私のモットーです。
手術室においては確実な準備と振り返りを重ね、日々研鑽してきました。
手術室での経験を通じて多くの学びと出会いを重ねる中で、より広範な医療貢献を目指し、診療看護師の道へ進みました。
診療看護師としては、医師・看護師・他職種と連携し、新たなチーム医療の担い手となるべく歩みを進めています。指導医の先生方のご指導の下、たゆまぬ努力を続けることで、より良い医療を提供できるよう努めています。将来は、後進の育成や研修教育体制の構築にも尽力していきます。