透析室紹介

血液浄化療法科の透析室


従来は東病棟4階に透析室がありましたが、2011年に第一病棟が作られ、透析室もその2階に移りました。ストレッチャーでの移動が必要な入院患者ブースだけではなく、外来部門においても、十分なベッド間隔をとった、ゆったりとしたベッド配置となっており、高度な医療の施行を可能としています。

血液透析は入院・外来合わせて48ベッドがあります。

血液透析以外に、アフェレシス装置を有し、腎移植に関連した、血漿交換をはじめとして、様々な難病・急性期疾患に対するアフェレシス療法も行っています。このように、透析療法・アフェレシス療法のいずれの治療も施行可能な設備を有しています。

血液透析・アフェレシス


我々の透析室の透析装置は、すべて我が国では少ない個人用透析装置です。個人用透析装置は、それぞれが透析液を作成する機能を持っているため、低カルシウム透析液、カリウム濃度を調整した透析液、無酢酸透析液等、患者さんに合わせた透析液の処方をどの透析装置でもすることができます。2016年にはこのような処方の透析を約8900件行いました。これは、透析液を使用する治療のおよそ3割にあたります。

また、通常の透析の他に特殊な血液浄化療法も行っています。2016年にはHDF治療をおよそ4700件行いました。透析液由来のon-line補充液を使用したHDF治療の増加によって、今後この件数は増加してゆくものと考えています。

アフェレシスと呼ばれる、血漿交換や血液吸着の治療件数が多いのも、当施設の特徴です。2016年にはおよそ540件のアフェレシス治療を行いました。その内訳は単純血漿交換から二重濾過血漿交換、血漿吸着、血液吸着と多岐にわたります。

病室で透析治療ができるように、水道水から浄化された透析用水を作成する装置を搭載した病室用個人用透析装置を2台保有しており、ICU等の透析室外の病室での血液浄化治療も行っています。2016年には病室での治療は約300件でした。

腹膜透析


腹膜透析は腎代替療法の一つとして透析室内の腹膜透析室で医師、看護師、技士のチーム医療を行っております。小児は腎臓小児科の医師が担当し、成人は血液浄化療法科、腎臓内科の医師が担当しています。年間腹膜透析導入患者数は成人が約5~10名程度、小児が約5名程度です。成人約40名・小児約15名の方が外来通院しています。その他、腹膜透析患者の入院に際して、機材物品の準備や診療を行っております。

腹膜透析は患者様個人に合わせたオーダーメイドの治療であり、その方にあった治療法を選択し血液透析併用療法や腎移植への橋渡しの治療を行っています。また腹膜透析は在宅医療であり、ご高齢で血液透析通院が困難な方々や最期に在宅医療を希望される方にも、訪問看護や往診医と連携して治療にあたりたいと考えています。

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