血液透析・アフェレシス

臨床工学部 主任 石森勇


我々の透析室の透析装置は、すべて我が国では少ない個人用透析装置です。個人用透析装置は、それぞれが透析液を作成する機能を持っているため、低カルシウム透析液、カリウム濃度を調整した透析液、無酢酸透析液等、患者さんに合わせた透析液の処方をどの透析装置でもすることができます。2016年にはこのような処方の透析を約8900件行いました。これは、透析液を使用する治療のおよそ3割にあたります。

また、通常の透析の他に特殊な血液浄化療法も行っています。2016年にはHDF治療をおよそ4700件行いました。透析液由来のon-line補充液を使用したHDF治療の増加によって、今後この件数は増加してゆくものと考えています。

アフェレシスと呼ばれる、血漿交換や血液吸着の治療件数が多いのも、当施設の特徴です。2016年にはおよそ540件のアフェレシス治療を行いました。その内訳は単純血漿交換から二重濾過血漿交換、血漿吸着、血液吸着と多岐にわたります。

病室で透析治療ができるように、水道水から浄化された透析用水を作成する装置を搭載した病室用個人用透析装置を2台保有しており、ICU等の透析室外の病室での血液浄化治療も行っています。2016年には病室での治療は約300件でした。

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