ご挨拶

血液浄化療法科 特任教授 土谷 健

血液浄化療法科
特任教授 土谷 健

 東京女子医科大学血液浄化療法科をご紹介いたします。当科は日本の腎代替え療法の草分けともいえる存在で、腎不全医療を黎明期より担ってまいりました。当科で研修、臨床、研究の研鑽をつまれた先生、スタッフの皆様が全国におられることからも、当科の長い伝統と歴史を物語るものと自負しております。“すべての腎関連疾患の患者さんに集学的医療”を診療、教育、研究のモットーとしておりますが、集学的医療とは、現在、可能な知識、技術、心情を結集するということです。この気概のもとに、腎臓病総合医療センターの一員として、保存期慢性腎臓病から、移植、医工学にもスペクトラムを広げています。

 現状では、腎臓内科、腎臓外科、泌尿器科、腎臓小児科、臨床工学科とともに腎臓病総合医療センターの一翼を担い、年間外来約400人、入院1200人の透析の診療実績がございます。透析ベッド54床、3交代と大学病院に付属する透析室としては、最大規模で、透析室の常勤医師は10~12人、看護師17人、臨床工学技士は30~32人と豊富なスタッフをそろえて、透析をはじめ体外循環(アフェレーシス、腹膜透析を含む)全般の実臨床、教育、研究施設です。

 私たちは、腎不全の代替え療法のみでなく、広く双方向性に患者さん、またこの領域のご施設と協力、連携し合って、腎関連疾患の克服に挑みたいと考えております。

タイトルとURLをコピーしました