更年期外来

更年期外来のご案内

漢方の力で、心身のゆらぎを健やかな毎日へ

更年期は、閉経前後の約10年間にあたる、人生の大きな転換期です 。女性ホルモンの変化に伴い、心身にはさまざまなサインが現れます。

  • 身体の症状:ホットフラッシュ、動悸、めまい、頭痛、肩こり、冷え
  • 心の症状:不眠、不安、抑うつ、倦怠感

これらの症状は重なって現れることが多く、日常生活の質(QOL)を大きく低下させる原因となります 。当院では、開院当初から多くの更年期世代の方々を診てきた実績を活かし 、漢方医学と現代医学の両面からお一人おひとりに最適なケアを提案いたします。


当院の3つの特徴

1. 「数値」で変化を実感する診療

更年期の不調は周囲に伝わりにくいものですが、当院ではWEB問診票や「簡略更年期指数(SMI)」を用いて、症状を客観的に評価します。治療前後で数値を比較することで、改善のプロセスを患者さんと共有し、納得感のある診療を進めます。

2. 全身を整える漢方アプローチ

漢方医学では、更年期症状を「血の道症(ちのみちしょう)」と捉え、長年治療してきた歴史があります。

  • 気・血・水のバランス: ホルモン変化だけでなく、加齢やストレス、体質を総合的に分析します。
  • オーダーメイドの選択肢: 利便性の高い「医療用漢方エキス製剤」に加え、より細やかな調整が可能な「煎じ薬」の処方も可能です。

煎じ薬とは 複数の刻み生薬を組み合わせ、ご自宅で煮出して服用いただく本格的な漢方薬です。より細やかな調整が可能なため、これまでの治療で改善が見られなかった方にもお勧めしています。

3.西洋医学(婦人科)との柔軟な連携

「ホルモン補充療法(HRT)に不安がある」という方にとって、漢方は非常に重要な選択肢です。一方で、症状によってはHRTが有効な場合もあります。当院では必要に応じて婦人科と連携し、医学的に最適な選択肢を提示いたします。


診療の流れ

  1. 事前準備(WEB問診):来院前にWEB問診を入力いただき、睡眠や他の不調の頻度・程度を伺います(再診時も毎回伺います)。
  2. 初診・検査:来院後、SMIで重症度を確認し、診察を経て最適な漢方薬を処方します。
  3. 再診(約2週間後):お薬との相性や副作用の有無を確認します。
  4. 効果判定(約4〜6週間後):再度SMIを記入いただき、治療の効果を詳しく判定します。
  5. 継続的な調整 以後、月1回を目安に通院いただき、その時々の状態に合わせて処方を微調整し、着実な改善を目指します。

メッセージ

更年期は誰もが通る変化の時期であり、決して「病気」ではありません。しかし、その過程で生じるつらさは、適切に対処することで大きく軽減できます。「どこを受診すればいいか分からない不調」も、まずは当院へお聞かせください。症状だけでなく、あなたという「人」全体を診る医療を大切に、共に歩んでまいります。

統括担当医師 吉住奈緒子