睡眠外来

睡眠外来のご案内

~「眠れない」から「心地よく目覚める」毎日へ~

厚生労働省の調査によると、日本人の20~30%が「睡眠が十分に取れていない」と感じており、不眠は現代社会における大きな課題となっています。

近年では依存性の少ない新しい睡眠薬(オレキシン受容体拮抗薬など)も登場し、治療の選択肢は広がっています。しかし、依然として以下のようなお悩みを抱えている方は少なくありません。

  • 睡眠の悩み:寝つきが悪い、眠りが浅い、夜中に何度も目が覚める
  • 日中の不調:倦怠感、頭が重い、胃腸の不調、気分の落ち込み、不安感
  • 女性特有の悩み:月経周期に伴う不調やイライラ

これらの日常生活の質(QOL)を大きく低下させる原因となります 。当院では、開院当初から多くの不眠の方々を診てきた実績を活かし、漢方医学と現代医学の両面からお一人おひとりに最適なケアを提案いたします。


当院の特徴

1. 「数値」で変化を実感する診療

WEB問診票や「アテネ不眠尺度(AIS)」を用いて、症状を客観的に評価します 。治療前後で数値を比較することで、改善のプロセスを患者さんと共有し、納得感のある診療を進めます。

2. 全身を整える漢方アプローチ

漢方医学では、不眠を単なる「眠りの問題」とは捉えません 。お身体全体のバランスが崩れた結果として現れる一つのサインと考え、原因を追究します。

  • 全身を整えて睡眠を改善:不眠の原因は一人ひとり異なります。個人の体質や状態に合わせ、全身の調子を整えることで、自然な眠りへと導きます。
  • 付随する症状も同時にケア:漢方治療により、睡眠だけでなく、肩こりや胃腸の不調、メンタルの不安定さなどが同時に改善するケースも多く見られます。
  • 当院では、利便性の高い「医療用漢方エキス製剤」に加え、よりお一人おひとりの病態に深く寄り添える「煎じ薬」にも対応しております。

煎じ薬とは 複数の刻み生薬を組み合わせ、ご自宅で煮出して服用いただく本格的な漢方薬です。より細やかな調整が可能なため、これまでの治療で改善が見られなかった方にもお勧めしています。


診療の流れ

  1. 事前準備(WEB問診):来院前にWEB問診を入力いただき、睡眠や他の不調の頻度・程度を伺います(再診時毎回うかがいます)。
  2. 初診・検査:来院後、AISで重症度を確認し、診察を経て最適な漢方薬を処方します。
  3. 再診(約2週間後):お薬との相性や副作用の有無を確認します。
  4. 効果判定(約4〜6週間後):再度AISを記入いただき、治療の効果を詳しく判定します。
  5. 継続的な調整 以後、月1回を目安に通院いただき、その時々の状態に合わせて処方を微調整し、着実な改善を目指します。

メッセージ

眠れない夜が続くことは、想像以上につらく、心細いものです。「睡眠薬を服用することに抵抗がある」、「薬を飲んでも、なかなかすっきり改善しない」このようなお悩みをお持ちの方も、どうぞお気軽にご相談ください。一緒に、心地よい朝を迎えられる日を目指しましょう。

統括担当医師 森永明倫