新しいスマート高分子の開発とバイオマテリアル応用

 生理環境条件下でも上限臨界溶液温度(UCST)を発現する新規温度応答性高分子、ポリ(N-アクリロイル-ピペリジ-3-カルボキサミド)(PNAP3CAm)の合成に成功しました。PNAP3CAmは高分子鎖間で水素結合を形成し、その水素結合の温度依存的な形成/解離によって、曇点よりも低い温度では凝集・沈殿し、高い温度では水和・溶解する性質を示します。さらに、本高分子の水素結合形成能を利用することで、高い透明性、高伸展性、温度刺激による自己修復性を示す物理架橋型のヒドロゲルの開発にも成功しています。今後、PNAP3CAmのUCST発現の詳細なメカニズムの解明しながら、UCSTを発現する新しいスマート高分子の分子設計とPNAP3CAmの水素結合形成能を利用したバイオマテリアルの開発を進めていきます。

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