宇宙開発に向けたライフサイエンス研究

 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在した宇宙飛行士は、その微小重力環境の影響で、骨密度の低下や筋萎縮を生じることが知られています。将来、一般人も宇宙に旅立つことを想定すると、微小重力環境下での生活における生体への影響の解明や技術開発は重要な研究課題です。

当研究所では、クリノスタットを用いて微小重力を模擬した培養環境下でヒト筋芽細胞の増殖が抑制されることを見出しました。これらの細胞が老化に似た状態を示すことなども明らかになっており、微小重力と萎縮の関係性についてさらなる検証を進めています。一方、宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同で、ヒト間葉系幹細胞をISS実験棟にて培養することを計画しています。宇宙で培養した細胞の遺伝子発現や培養上清を解析することで、宇宙空間の微小重力環境がおよぼす細胞への影響を明らかにします。

PAGE TOP