医学・医療に高度なテクノロジーをタイムリーに導入する仕組みは,先端医療と医薬・医療機器産業の発展にきわめて重要です。東京女子医科大学は、早稲田大学と50年以上にわたり、人工臓器、医用材料、医療計測の分野での共同研究を進め、両大学間における医工連携を着実に培ってきました。
2008年4月には、異分野の研究者どうしが自由に交流できる環境こそが真の医・理・工融合研究が展開できる環境になる、というコンセプトに基づき、「医理工融合」を基盤とした先端医療の実現とこれを担う人材の育成を目的とした連携施設「東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設」(通称 TWIns(ツインズ))を開設いたしました。2010年には、医療機器や医用材料、再生医療、ゲノム医療などの開発と実現における指導的な役割を担う医療レギュラトリーサイエンスの知識と技能を習得した人材育成を目的として、早稲田大学との間で日本初の共同大学院博士課程(共同先端生命医科学専攻)を開設しました。このほか、両大学間で研究交流セミナーを共同開催し、新しい研究シーズ探索と共同研究を模索する場を提供しています。
このような医理工融合の取り組みが評価され、第1回日本医療研究開発大賞において、「経済産業大臣賞」を受賞いたしました。

