主任教授からのご挨拶

主任教授 市原淳弘

市原淳弘

我が国の内分泌学のリーダーの一つである内科学(第二)講座は、さらなる飛躍と発展を求めて、2010年に高血圧・内分泌内科として新しく生まれ変わりました。私は、その初代教授として、日本唯一の内分泌センターの内科部門としての伝統を守るとともに、高血圧を「管理する」から「治療する」疾患へと変えるため、世界を先導する攻めの医療を展開しています。

高血圧疾患の9割を占める原因不明の本態性高血圧という疾患は、従来、心臓内科医、腎臓内科医、神経内科医などが、臓器障害に対するリスクファクターとして「管理する」ことを主目的に診療されてきました。しかし、東京女子医科大学に生まれた新たな高血圧・内分泌内科では、本態性高血圧を複数のホルモン異常の集積疾患として捉え、大胆にも高血圧を「治療する」ことにチャレンジしています。具体的に申しますと、当科を受診された患者様には、まずホルモンプロフィールを評価させていただいた上で、患者様個々に異なる複数のホルモン異常を是正するための戦略(食事・運動・嗜好・生活習慣)を立てさせていただいております。同時に、高血圧の結果生じる全身の動脈硬化を非侵襲的に評価し、動脈硬化を是正するための薬物介入を行い、さらに動脈硬化を定期的に観察する「血管を標的とした診療」を実践しています。そして、難治性高血圧の患者様には、新しい治療法への適応を検討させていただいております。

受診される患者様の多くが、脂質異常症や2型糖尿病を含む耐糖能異常、骨粗鬆症、肥満症に合併した高血圧や難治性高血圧の患者様であり、内分泌性高血圧・腎血管性高血圧などの二次性高血圧や妊娠高血圧症候群の患者様への診療にも高い評価をいただいております。また、我が国唯一の大学病院内分泌センターの内科部門として、内分泌疾患(下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎など)、成長障害の症例数では日本有数を誇る施設であります。

研究活動も活発であり、プロレニン/(プロ)レニン受容体研究では日本一を自負し世界をリードしています。しかし現状に甘んじることなく、本態性高血圧の成因にかかわる新たな液性因子の発見に力を注ぎ、トランスレーショナルリサーチを実践し、高血圧を「撲滅する」未来への挑戦を続けています。当講座で育った専修医・大学院生は、内分泌系を通して全身を診療できる医師となるだけでなく、社会に対する使命感を持った医学研究者として第一線で活躍しています。スピリッツは、「子曰く、人能く道を弘む。道の人を弘むるに非ず」です。一緒にチャレンジしましょう。

略歴

昭和61年 慶應義塾大学医学部 卒業
同年4月 慶應義塾大学病院内科 研修医
平成7年 米国Tulane大学医学部 留学
平成9年 米国Tulane大学医学部 講師
平成13年 慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科 助手
平成19年 慶應義塾大学医学部 抗加齢内分泌学講座 講師
平成21年 慶應義塾大学医学部 抗加齢内分泌学講座 准教授
平成23年4月 東京女子医科大学 内科学(第二)講座 主任教授
現在に至る。

受賞歴

平成9年 米国生理学会賞
平成9年 米国Tulane大学リサーチフェロー最優秀研究賞
平成10年 J Walter Libby賞(米国心臓学会)
平成11年 若手研究奨励賞(米大陸高血圧学会)
平成16年 Hypertension Research Novartis Award(日本高血圧学会)
平成18年 Renin Academy Award(国際高血圧学会)
平成23年 慶應医学賞医学研究奨励賞

学会活動

日本高血圧学会評議員・監事、日本内分泌学会評議員・関東甲信越支部幹事、日本心血管内分泌代謝学会理事、日本動脈硬化学会評議員、日本腎臓学会学術評議員、米国心臓学会高血圧部門評議員、日本臨床分子医学会監事
他に日本循環器学会、日本糖尿病学会、日本抗加齢医学会、日本血管生物学会、米国内分泌学会、欧州内分泌学会、国際高血圧学会、米国腎臓学会、日本透析医学会、米国生理学会、国際腎臓学会に所属。

臨床資格

日本内科学会専門医・指導医、日本内分泌学会専門医・指導医、日本高血圧学会特別正会員・専門医・指導医、日本動脈硬化学会専門医・指導医、日本腎臓学会専門医・指導医、日本透析医学会専門医・指導医、日本抗加齢医学会専門医


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