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診断されたばかりの方へ
診断されたばかりの方へ:最初に知っておきたいこと
がんと診断されたとき、多くの方が最初に感じるのは「ショック」や「混乱」です。不安や恐れ、怒り、時には「なぜ自分が」といった気持ちが湧きあがるのは、ごく自然なことです。
今回は、診断直後のこころのケアと、最初の一歩を踏み出すために大切なことをご紹介します。
こころのケア:その気持ちは自然な反応です
がんと告げられた時、多くの方が強い不安や動揺を感じます。これは「心の正常な反応」であり、異常ではありません。
無理に元気でいようとせず、まずはその気持ちを認めることが大切です。ご家族や信頼できる人に話したり、がん相談支援センターなど専門の窓口を利用するのもよい方法です。東京女子医科大学では腫瘍内科の主治医や認定看護師があなたの不安に寄り添いながら乗り越えられるように協力しています。
情報収集の始め方:信頼できる情報源を
ネットやSNSなど情報は溢れていますが、正確性が不確かなものもあります。まずは主治医から提供される資料や、以下のような信頼性の高いサイトを参考にしましょう。
- 国立がん研究センター がん情報サービス
- がん専門病院の公式ホームページ
- 調べた情報について主治医に質問する。
- セカンドオピニオンを求める。
医療者とのコミュニケーションのコツ
診察のたびに聞きたいことが頭から抜けてしまう……そんな経験はありませんか?以下のような工夫が役立ちます。
- 聞きたいことを事前にメモする。
- 同席者をお願いする(家族や友人など)。
- 医師の説明は録音してもよいか確認する。
- 医師に相談しづらいことは他の医療者に話してみる。
まとめ
- がんと診断された直後は誰でも不安になります。
- まずは信頼できる情報に触れることから始めましょう。
- 医療者や周囲とよい関係を築くことで、安心感が生まれます。
参考文献
1)国立がん研究センター がん情報サービス「がんの告知を受けたときの気持ち」
https://ganjoho.jp/public/support/mental/feelings.html
(文責:東京女子医科大学病院 腫瘍内科)