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治療選択のギモンを解消!
~自分に合った治療を見つけるには~
がんの治療には、手術・薬物療法・放射線治療・緩和ケアなどの方法があります。「どれが自分に合っているの?」「他にも選択肢はあるの?」と不安に思われる方も少なくありません。
今回は、治療の種類とその特徴、セカンドオピニオンの活用方法についてご紹介します。
主な治療法とその特徴
手術療法
がんの病巣を物理的に取り除く方法です。早期がんでは根治が期待できる場合もあります。
抗がん剤治療(化学療法、分子標的治療薬、免疫療法など)
全身に作用する治療で、転移や再発のリスクがある場合に行われます。副作用への対処が重要です。
放射線治療
放射線を用いてがんを治療する方法です。放射線はがん細胞のDNAにダメージを与え、細胞を死滅させることで、がんを縮小・消失させることを目指します。
緩和ケア
病気による身体的、精神的、社会的な苦痛を和らげ、患者やその家族の生活の質(QOL)を向上させるための医療やケアのことです。
治療方針を決めるためのポイント
- がんの種類・進行度・体力などにより、治療の選択肢は異なります。
- 医師との対話を通じて、自分の希望や生活とのバランスも考慮することが大切です。
- 疑問や不安がある場合は、納得いくまで相談して構いません。
東京女子医科大学病院の腫瘍内科では、がんの種類や進行度に応じた治療を重視しています。国際的な治療開発に精通した医師が在籍していますので治療に悩まれる方の相談が可能です。
セカンドオピニオンの活用
「本当にこの治療でいいのかな……」と思ったとき、他の専門医に意見を聞くことは珍しくありません。
セカンドオピニオンを受けるタイミング
- 治療開始前
- 治療の切り替え時
- 希少がん・治療困難ながんの場合
東京女子医科大学病院でも、外部医療機関からのセカンドオピニオンを受け入れています。特に近藤教授は前任の国立がん研究センターにおいて国内外からのセカンドオピニオンは毎年200名程度受けていました。また、必要に応じて他施設での意見を求めることも推奨しています。
まとめ
- 治療にはさまざまな種類があり、それぞれに適した状況があります。
- 自分の状態や希望に合った選択をするため、遠慮なく質問しましょう。
- セカンドオピニオンも有効な選択肢の一つです。
- 東京女子医科大学腫瘍内科では、チーム医療で納得のいく治療方針を一緒に考えます。
参考文献
1)国立がん研究センター がん情報サービス「がんの治療の選択」 https://ganjoho.jp/public/dia_tre/knowledge/choice.html
(文責:東京女子医科大学病院 腫瘍内科)