入局のご挨拶
このたび、3年ぶりに大学病院に戻ってきました。
この間は国立がん研究センター中央病院の勤務を通じて、たくさんの乳癌の患者さんと関わらせていただきました。手術だけでなく、薬物療法や緩和ケア、多職種のチームでの診療など、日々の中で多くのことを学ばせてもらいました。一人ひとりの患者さんに合わせた医療の難しさと、やりがいの大きさを改めて感じる日々でした。
日本では乳癌になる方が増え続けていて、治療の選択肢や考え方も本当にさまざまです。だからこそ、患者さんが安心して治療を受けられるように、一人ひとりに丁寧に向き合うことを大切にしたいと思っています。これまでの経験を活かしながら、大学病院でも診療・研究・教育にバランスよく取り組んでいけたらと思います。
そしてもうひとつ、大事にしていきたいことがあります。
若手の先生方と一緒に働くことです。乳腺外科は、手術もあれば薬物療法もあり、長く患者さんと関われる魅力のある分野です。そしてもうひとつの願いは、乳腺外科という分野に興味を持ってくれる後輩が、一人でも増えてくれたらということ。経験を共有したり、一緒に悩んだり考えたりしながら、一緒に成長していけたらうれしいです。
まだまだ学ぶことの多い毎日ですが、丁寧に、前向きに取り組んでいきたいと思っています。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。 橋口 浩実