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専門外来紹介

乾癬・掌蹠膿疱症外来

乾癬とは、皮膚に赤みとその上に厚い鱗屑(がさがさした厚い角質)を伴う慢性の皮膚疾患です。白色人種に多い病気ですが、近年日本人でも増加傾向がみられます。

多くは頭部、四肢とくに肘や膝に症状が強い他、背中や腰などの体幹部、時に体全体にも皮疹が及ぶことがあります。爪の変形や関節の痛みを伴う場合もあります。

乾癬の原因として、遺伝的素因やストレス、食生活などを含めた環境因子など様々な要因が複合して生じるとされていますが、未だはっきり分かっていません。

<乾癬の治療>

人目につく赤い皮疹について悩んでいる患者さんがたくさんいらっしゃいます。一人一人について、悪化させる要因はないかお話しを伺います。その上でその方に適した治療を組み合わせて行っていきます。

  1. 外用療法:ステロイド、活性化ビタミンD3の2種類があります。塗り方の指導を行います。
  2. 光線療法:紫外線照射による治療法です。当科では、治療効果の高い波長を選択的に照射できるnarrow-band UVB照射機(写真上)を備えています。事前に光線吸収剤の外用や内服の必要がなく簡便です。週に1〜2回を目安に通院をお勧めしています。
  3. 内服療法:外用療法のみでは改善が乏しい、あるいは皮疹の範囲が広く重症である場合は、シクロスポリンなどの免疫抑制剤やエトレチナートという角化症治療薬を使用します。いずれも副作用についての説明を十分に行い、その管理に努め、性差も加味して治療しております。
  4. かゆみが強い方には抗ヒスタミン剤を併用し、掻くことで皮疹が悪化するの防ぎます。

これらの治療法について、乾癬外来で詳しく説明しております。

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アトピー外来

アトピー性皮膚炎は慢性に経過しかゆみを伴う皮膚疾患です。アトピー外来では主治医制をとり、一人の担当医が患者さんとじっくりと向き合って診察、治療を行い、皮膚症状を上手にコントロールし、アトピー皮膚炎に患わされずに日常生活を送れるお手伝いができるよう心がけています。

治療は日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドラインに基づき、保湿剤や炎症期のステロイド剤、免疫抑制剤(タクロリムス)の外用、抗ヒスタミン剤の内服による治療を中心とし、重症例では紫外線療法(narrow-band UVB)や免疫抑制剤(シクロスポリン)の内服治療などを併用しています。患者さんのライフスタイルに合ったスキンケアや日常生活での注意点も提案しています。

患者さんはそれぞれ個別に増悪因子をお持ちのため、皮膚症状の悪化時にはその増悪因子の検索を行い対処法を検討しています。また、成人の患者さんでは人間関係、進路葛藤などの心理・社会的ストレスが皮膚症状の悪化に強く関与していることがあります。その場合には心身医療科と連携して診察を行っています。特に重症の方では入院をして頂き、治療を行うのみではなく、患者さんがアトピー性皮膚炎についての理解を深められるように教育指導を行っております。

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膠原病外来

膠原病は自己免疫疾患ともいい、免疫機構のバランスが崩れて、自分の体の成分に対する抗体(自己抗体)を作って組織を攻撃するために、種々の症状がでる疾患です。膠原病には、エリテマトーデス、皮膚筋炎、全身性強皮症、関節リウマチ、シェーグレン症候群、ベーチェット病などの疾患が含まれています。これらは経過中に皮膚症状を伴うことが多く、診断に重要な症状にもなります。また、膠原病の中には、同一疾患でも皮膚症状を主体とする軽症例から、全身の臓器障害をきたす重症例、その中間型など、さまざまな段階の患者さんがみられることがあるため、皮膚科に最初に受診されることもしばしばです。当院には膠原病リウマチセンターをはじめとして、腎臓内科、呼吸器内科、神経内科などがあり、多くの膠原病患者さんが受診されます。当科では、午前中の一般外来の中で、皮膚症状をもつ膠原病患者さんのご紹介をお受けしております。

皮膚症状が主体の場合については当科で治療を行い、全身症状が重い場合には、他科と連携して診療しています。

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蕁麻疹外来

蕁麻疹は赤い斑点と虫刺されに似た盛り上がった皮膚症状が出没し、強いかゆみを伴うのを特徴とします。一つ一つの症状は、数時間で跡形もなく消退します。蕁麻疹はだいたい1週間位で治る急性蕁麻疹と、1ヶ月以上、時に数年にわたって出没を繰り返す慢性蕁麻疹に分かれます。蕁麻疹では原因不明のことがほとんどですが、わかっている誘発因子としては掻破、圧迫、温熱、寒冷、日光、発汗、食物、アスピリンなどの薬剤の摂取、植物、ラテックスの接触、細菌感染症などがあります。

蕁麻疹外来では、患者さんのお話から誘因をさぐり、それを確認するために、一般の血液検査の他、プリックテスト、スクラッチテスト、皮内テストや誘発テストなどを施行しています。

例えば、プリックテスト、スクラッチテスト、皮内テストでは、皮膚の一部を軽く刺したり、ひっかいて抗原エキスをのせる、もしくは皮内にエキスを注射して、反応がでるかどうかを調べます (写真右:エビのエキスを用いた皮内テスト陽性反応)。誘発テストでは、寒冷や紫外線刺激を与えたり、食物や薬を摂取して症状がでるかを調べることもあります。

蕁麻疹の治療ですが、まずは、誘発因子が明らかな場合はそれを避けることで軽快します。誘発因子がわからない場合で、数週から数ヶ月に一度程度しか蕁麻疹が出現しない時には、症状の程度に応じて抗ヒスタミン剤を時々内服して頂く治療でコントロール可能です。一方で、毎日ないしほぼ毎日出現するような時には、抗ヒスタミン剤を毎日内服して頂き、症状がおさまらないようなら薬剤の変更や増量、他の治療薬の併用を検討します。また、症状が落ち着いても3ヶ月以上の内服の継続が望ましいことが分かってきているため、専門外来での検査終了後も引き続き一般外来で定期的な診察、指導を行っています。

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レーザー外来

当科で施行可能なレーザーはQスイッチアレキサンドライトレーザーと炭酸ガスレーザーの2種類で、それぞれ次のような特徴があります。

<Qスイッチアレキサンドライトレーザー(ALEX)>

  1. 太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症、扁平母斑などのいわゆる「青あざ、黒あざ」と呼ばれる色素沈着の治療に用いられます。また、雀卵斑(そばかす)、老人性色素斑(シミ)、刺青(黒色や青色のタトゥー)にも効果があります。太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症に対しては保険診療が可能です。扁平母斑、雀卵斑、老人性色素斑、刺青などは保険適応外のため、自費診療となります。
  2. アレキサンドライトレーザー光が黒色色素に対して反応するという性質を用いて、皮膚に含まれる黒色色素だけに反応を起こすように治療するため、正常な皮膚そのものに対しては傷害を起こしにくいようになっています。1回の治療で消える場合もありますが、色素沈着の状態や、深さや濃さによっても照射後の反応が異なるために数回の照射を必要とする場合やレーザー治療に適さない疾患(肝斑など)もあります。また、有色人種では照射後に炎症後色素沈着と呼ばれる色素沈着が一時的に生じることが多く、照射後も日焼け予防や美白剤による治療が必要となることもあります。

<炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)>

  1. 良性のほくろ、いぼ、一部の皮膚腫瘍などの治療に利用されます。このレーザーは保険適応外のため、自費診療となります。
  2. 水に吸収されて熱を発生するという特徴を有するレーザー光ですので、組織を一瞬にして気化蒸散させることによって治療を行います。治療後は照射した範囲は浅い傷(潰瘍)になっていますので、抗生剤の軟膏などによる治療が必要となります。傷は数週間から数ヶ月間、軽度の赤みを残しますが、徐々に目立たなくなっていきます。
尚、当科では血管腫などの「赤あざ」のレーザー治療は行っておりません。必要に応じて当院形成外科などにご紹介しております。
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