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概要

シンシアNo.9

衛生学公衆衛生学教室での実験風景。化学教室での実験風景。微生物学免疫学教室での実習風景。法医学教室で実習した生徒たちの発表シーン。散して実験に取り組み、2日目の午後にそれらの発表会を行った。化学教室ではオレンジやグレープフルーツ、ラベンダーを使ってアロマの実験を行い、「原料と抽出した精油の香りの差が大きい」、「ラベンダーからは精油が少ししか取れず、アロマの値段が高いのに納得」などと発表。物理学教室ではUVカットの実験を行い、「地面からの光の照り返しにも紫外線があるので要注意」、「UVメガネやUV手袋などのUVグッズは効果的」などの指摘があった。ニワトリの発生過程を追跡した生物学教室では、一見無構造な小さな存在が、ヒヨコのからだへと変化していく様子を顕微鏡で観察。マウスとの違いも確認した。参加者は全員中学生だったが、解剖にひるむ生徒は一人もいなかった。微生物学免疫学教室では身近な細菌を調べ、「次亜塩素酸水は石けんより殺菌効果が高いスーパー消毒液」、「ふとんは乾燥機より外に干したほうが効果的」といった“気づき”を発表。遺伝子を調べてお酒が飲める体質かどうかというユニークな実験をしたのが、衛生学公衆衛生学教室。その結果、「どっちつかずの体質で、ちょっとは飲めるかも」といった発表が笑いを誘った。法医学教室では、ハンバーグから抽出されたDNAの増幅や、ハンバーグが何の肉でできているかを判定する実習などを行った。そして、「ビーフ100%というハンバーグに、実は違う肉が入っていることが確認できました。人を識別することも可能です」と興味深い発表をした。●細胞シートと再生医療に興味津々9月30日には、女子医大と早稲田大学の連携施設であるTWIns(先端生命医科学センター)を舞台に、「命を救う最先端研究を知ろう」というプログラムが行われた。まず、早稲田大学の梅津光生教授が「TWInsの生い立ちとバイオエンジニアの貢献」と題して講演。続いて女子医大の清水達也教授が「再生医療の新展開」をテーマに講演を行った。講演会のあとは、参加者が3つのグループに分かれて女子医大エリア・早大エリアそれぞれの研究室を順に見て回っ培養された細胞シートをのぞき込む。早稲田大学エリアの研究室を見学。医学部学生と歓談する参加者。16 Sincere|No.9-2018