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概要

シンシアNo8

総合外来センター地下1階の採血コーナーには、朝早くからたくさんの患者さんが訪れる。ステムで午前中はほぼフル稼働が続く採血ブース。採血管に血液を採取。院は珍しい。しかも、専門分野の認定資格を有した技師が多く、大学病院屈指の幅広い検査を行っているのが大きな特徴だ。中央検査部の役割と位置づけについて三浦ひとみ技師長は次のように説明する。「医師が患者さんの病気を診断したり治療したりする際、さまざまな臨床検査データが参考とされます。臨床検査なくして正確な診療はできないといっても過言ではありません。中央検査部は、そうした臨床検査を担う専門の部署であり、院内全診療科からあらゆる検査オーダーが入ります。それらに対し、医師が常に最新のデータに基づいて診療できるよう、スピーディかつ精度の高い検査情報の提供に努めています」さらに言葉を続けて、「特に検体検査部門では、検体を採取してから1時間以内に検査結果を電子カルテに送るという体制を確立し、医師の診療を支援しています。もちろん、それは患者さんへのサービス向上にもつながっていると思います」と強調する。先進の検査システムと進捗管理採血コーナーの背後には、一大スペースを誇る「検体検査室」が設置されている。ここの最大の目玉は、採血管の自動搬送ラインだ。採血ブースで採血管に採取された血液(検体)は、そのままこSincere|No.8-2017 07