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概要

シンシアNo8

栄養バランスのとれた食事づくりにチャレンジ静岡県掛川市で一人暮らしを始めた東京女子医科大学看護学部の1年生。バランスのとれた食事を摂取することの大切さをテーマとしたユニークな授業を展開し、彼女たちに食に関する自己管理を促している。●食事の管理がキャリア形成の第一歩病気や障がいのある人たちに寄り添って世話をする役割を担う看護職には、多くの経験を積み重ねながらキャリアアップを図っていくことが求められる。女子医大看護学部では、そうした自己のキャリアを考え続ける態度を身につけることを目的に、1年生から4年生までの学年縦断型カリキュラムとして「キャリア発達論」という授業科目を設けている。1年生ではまず、キャリア発達の基盤となる“セルフケア能力”を養うことを目標の一つとしている。その一環として組まれているのが、「食のセルフケア」というプログラムである。看護学部の1年生は全員、静岡県掛川市の大東キャンパスで1年間を過ごす。このため親元を離れ、多くの学生が“一人暮らし”をすることになる。当然、食事は自炊が基本となる。「いうまでもなく食事は健康のもととなりますが、一人暮らしとなると、どうしても偏った食事になってしまいがちです。バランスのよい食事を摂ることがいかに重学生たちがトライした簡単バランスメニュー。右:厚揚げのステーキ、中下:野菜レンジ蒸し、中上:ハムロール。左は参考メニューのふかし芋。要であるかを実践的に理解し、健康に生活するための食事づくりの一助にしてもらうのが、『食のセルフケア』の大きな狙いです」と、キャリア発達論を担当している山口紀子助教がプログラムの趣旨について説明する。将来、看護職としてのキャリアを身につけていくためにも、日々の食事の自己管理こそが第一歩になるということだ。●簡単バランスクッキングにトライ!「食のセルフケア」は、掛川市の管理栄養士を講師として招き、まず座学形式の“講義”が行われる。今年は4月28日に実施された。次に学生をA・B・Cの3つの班に分け、5月11日にA班とB班、12日にC班がそれぞれ栄養実習室において“調理実習”に臨んだ。各班は5~6人ずつのグループに分けられ、グループご栄養実習室へ向かう前に手をチェック。講師を囲んで見本づくりを見つめる。それぞれの受け持ちを決めて調理開始。Sincere|No.8-2017 15