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概要

シンシアNo8

駿府城公園内に立つ家康公の銅像。コンパクトで便利な暮らしやすい街「静岡駅(JR)と新静岡駅(静岡鉄道)周辺の葵区中心部は、商業施設や飲食店のほか、県庁や市役所、区役所、国の出先機関、さらに学校や公園などの公共施設がコンパクトにまとまっています。しかもそれらが徒歩圏内に位置しているので、駅周辺エリアだけで日常生活が完結する、とても便利な街です。気候も穏やかですし、暮らしやすいですね」こう語るのは、東京女子医科大学出身で新静岡駅に隣接するおしゃれなビルに「スキンケアクリニック」(12ページの地図4)を構えている平野温子さん。その言葉どおり、葵区の中心部は整然と区画されたコンパクトな街並みを呈している。それもそのはず。街の骨格は、徳川家康が晩年に駿府城を築き、その周辺を整備して城下町として栄えた江戸時代とほとんど変わらないのである。紺屋町、呉服町、両替町、金座町といった町名があるのも、当時の名残だ。駿府城は焼失したが、城跡は駿府城公園(地図2)として整備され、市民の憩いの場となっている。また、巽櫓(たつみやぐら)、東御門(ひがしごもん)、坤櫓(ひつじさるやぐら)が復元され、駿府城と家康公の歴史を今に伝えている。復元された巽櫓(たつみやぐら)と東御門(ひがしごもん)。葵区のシンボルとなっている静岡市役所本館。屋上のドームが印象的である。気品のあるドームと見ごたえのある神社街のシンボルとなっているのが、国の登録有形文化財に指定されている静岡市役所の本館(地図3)である。1934(昭和9)年に建てられたこの建物は、屋上の気品あるスペイン風ドームが特徴で、ひときわ目を引く。玄関ホールの正面に施されたステンドグラスも優雅さをたたえている。館内には議場があり、市議会はここで開催される。Sincere|No.8-2017 11