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概要

sincere no05

こんなところが女子医大問題解決力開発レスポンスアナライザーというシステムを活用したTBL(Team-based learning)の授業風景。思考力と判断力を養う女子医大ならではの実践的な学習法東京女子医科大学は、日本の医学部で初めて「テュートリアル」を導入したことで知られ、「TBL」という先進の学習法でもリードしている。問題解決力の開発を目的とした2つの学習法をクローズアップしよう。問題回答専用の送信機。チームでの討論風景。ICTを駆使した先進の学習法「TBL」東京女子医大河田町キャンパスの中央校舎9階にある実習室には、レスポンスアナライザーと呼ばれる教育機器が導入されている。大勢の学生が、ディスプレイを見ながらA~Eの選択ボタンが並んだ回答専用の送信機で問題に答えると、その結果がリアルタイムに集計され、グラフ表示されるシステムである。実習室には1学年(100人超)全員が同時に学習できるデスクが配置され、それぞれのデスクには収納可能な上下可動式のディスプレイがずらりと並んでいる。女子医大では、このレスポンスアナライザーを活用したTBL(Team-basedlearning)という授業を行っている。TBLは、大人数の授業でも学生が能動的に考えるように工夫された学習法で、近年、日本の医科大・医学部でも導入されつつある。女子医大も4年次の学生を対象に、臨床的思考力の修得を目的として2008年からTBLをスタートさせた。さらにレスポンスアナライザーを活用することにより、能動的な授業であるTBLをさらに能動的にしているのが大きな特徴である。昨年9月中旬に行われたTBLをのぞいてみよう。実習室に集まった学生たちは、6~7人ずつの16チームに分かれて着席。まず、出欠確認とリハーサルを兼ねて時事問題が出された。「現在の厚生労働大臣はだれか」という設問と、「A.小泉純一郎B.塩崎恭久C.下村博文D.田村憲久E.長妻昭」というSincere|No.5-2016 13