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概要

sincere no04

医療現場最前線レポート東京女子医科大学腎臓病総合医療センターの泌尿器科は、腎移植で世界的な評価を得るとともに、腎がん・前立腺がんの治療に手術支援ロボットを活用してハイレベルな医療を提供している。それぞれの最前線を見てみよう。腎移植・泌尿器腫瘍治療で我が国屈指の実績を誇る泌尿器科開腹された患者さんに腎臓を移植しているところ。ドナーから摘出されたばかりの腎臓。腎臓摘出は腹腔鏡下手術によって行われる。腎移植圧倒的な症例数と治療実績で世界から高評価東京女子医科大学病院中央病棟2階の第6・第7手術室。生体腎移植は、室内を行き来できる2つの手術室が使用される。一方の手術室では腎臓提供者(ドナー)からの腎摘出、もう一方ではそれを受ける患者さん(レシピエント)への腎移植が行われる。5月某日、50代の男性患者さんへの生体腎移植が実施された。ドナーは親族の60代の男性。午前9時15分、第6手術室においてドナーからの腎臓摘出が腹腔鏡下手術によって始まった。そして、1時間半後の10時45分に腎臓を摘出。179gの決して小さくはない腎臓を、開腹せずに摘出する腹腔鏡下手術のみごとな技を目の当たりにした。摘出された腎臓はただちに隣の第7手術室へ持ち運ばれ、移植するための処置が施された。11時、すでに開腹されていた患者さんの右下腹部への腎移植がスタート。40分後に腎動脈の吻合が終わり、その後、尿管を膀胱につないで手術が14 Sincere|No.4-2015