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概要

シンシア 2014.No.2

ふれあいレポート病院ボランティア【外来編】再診受付機の操作をお手伝い。車椅子の患者さんの移動をサポート。患者さんの受付や移動をサポートしています笑顔で患者さんに接し不安を解消東京女子医科大学病院の外来では、薄いピンクのエプロン姿の女性や、ライトグリーンのエプロンを身につけた男性の姿を見かける。この人たちは、来院した患者さんに受付方法や診療場所のご案内をしたり、再診受付機の操作や車椅子の患者さんの移動のお手伝い、視覚障害のある患者さんの誘導などを行っている。女子医大病院には1日約4,000人もの患者さんが訪れる。外来は朝から混雑し、初診の患者さんや再診受付機の前で年配の方が戸惑っているシーンがしばしば見受けられる。そうした患者さんにとって、ボランティアの人たちはありがたい“助け船”となる。「病院に来られる患者さんは不安を抱えていらっしゃいますから、そういう方を見かけると笑顔で声をかけるようにしています」と、ボランティア歴18年のベテランMさん。10年前に女子医大病院に入院し、ボランティア活動を目にしていたというIさんは、「やはり年配の方は再診受付機に戸惑われる方が多いですね。若い方からも操作の仕方を問われることが少なくありません」という。仲間同士の交流により視野が広がるボランティアの人たちが活動を始めたきっかけは、「定年退職して時間があるから」、「社会貢献をしたい」、「自分もボランティアに支えられたので恩返しがしたい」、「休日を有意義に過ごしたい」などさまざまである。では、彼らは活動の場としてなぜ女子医大病院を選んだのだろうか。Sさんは次のようにいう。「ボランティアの募集があった5か所の病院を回りましたが、どこも制約が多い中、女子医大病院は“活動時間や回数は無理のない範囲で”というようにほとんど制約がなく、温かみを感じました」。ボランティア活動は患者さんの手助けになっていると同時に、自分自身にもメリットをもたらしている。Aさんは、「会社勤めをしていますが、週末になると時間を持て余して“ひきこもり”状態になっていました。しかし、ボランティア活動を始めてからは人生が前向きになりました」と笑顔をのぞかせる。Hさんも、「ボランティア仲間は高校生から80歳代まであらゆる世代の方がいて、しかもフランクに接することができますから、視野が広くなってとても勉強になります」と、人とのつながりを強調する。活動を始めてまだ1年のUさんは、「患者さんと病院との“クッション”として、これからも役に立っていければいいなと思っています」と抱負を語ってくれた。「からだ情報館」の資料を整理。「からだ情報館」で問い合せ内容を入力。七夕飾りの準備も活動の一環。「ボランティア活動」に関するお問い合せは東京女子医科大学病院患者サービス室TEL.03-3353-8111(代表)まで。22 Sincere|No.2-2014