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概要

シンシア 2014.No.2

こんなところが女子医大臨床看護学実習患者さんに話しかけながら足浴を行う。プロフェッショナルをめざす強い意志が芽生える2014年1月から2月にかけての2週間、東京女子医科大学病院の病棟では、真新しい看護ユニフォームに身を包んだ初々しい女性たちがきびきびと動き回っていた。患者さんと一緒にストレッチ。患者さんの話を「聴く」こともケアの一つ。アロマオイルを使ったハンドマッサージ。根拠に基づいた看護を実践看護は、患者さんの疾病からの回復と健康の維持・増進を図り、質の高い生活ができるよう支援する活動である。そして、看護を支える知識や技術の基盤となる“実践の科学”が看護学であり、それを学ぶ過程において実際に臨床の場で行う実習は、欠くことのできない重要なものである。女子医大看護学部では、1年生が地域密着型の病院で、より良い人間関係の構築を大切にした基礎看護学実習を行うのに続き、2年生と3年生には成人看護学実習がカリキュラムに組まれ、さらに各専門領域での実習が行われる。2年生の成人看護学実習Ⅰは、患者さんとの人間関係づくりをベースに、看護理論を用いて「根拠に基づいた看護の実践」に取り組む。3年生の成人看護学実習Ⅱでも、実習Ⅰと同様に看護計画を立案し、それを実践し評価するという一連のプロセスを4週間かけてしっかりと学ぶ。いずれも、1人の学生が1人の患者さんを受け持ちながら看護を実践していく。女子医大病院の病棟で動き回っていた初々しい女性たちは、この成人看護学実習Ⅰを学んでいた看護学部の2年生たちである。彼女たちは少人数のグループに分かれ、中央病棟、西病棟A・B、第1病棟の各病棟に分散し、消化器外Sincere|No.2-2014 17