ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

シンシア 2014.No.1

PM13:306人の学部生が武田宗和医師の指導の下、別棟の研修室で心肺蘇生の実習を行う。お互いに意見を出し合い、工夫しながら、模型を使って胸骨圧迫のやり方を学んだ。(写真7、8)14:20心肺蘇生実習終了後、武田医師と学部生は救命救急センターへ引き返す。ICUでは91歳の女性入院患者さんの気管切開手術の準備があわただしく行われていた。(写真9)714:30いよいよ手術開始。ICU全体が緊張に包まれる。齋藤医師が執刀。心肺蘇生実習を終えたばかりの武田医師が助手となる。学部生も研修医らとともに熱心に見学。(写真10)815:20手術が無事終了。ICU内に安堵感が流れる。(気管切開術は、気管に穴を開けてカニューレというチューブを挿入し、気道を確保する方法である。手術を受けた患者さんは、口から気管にチューブを通す気管挿管が長期化したためストレスを伴い、分泌物や痰もたまりやすく、その吸収が難しくなっていた)16:00当直への引き継ぎを兼ねた夕方のカンファレンスのため、スタッフが地下の医局へ移動。手術を終えた武田医師と齋藤医師も、一息つく間もなく医局へ足を運ぶ。916:1520人近いスタッフが集まり、カンファレンスがスタート。中央のテーブルにはプロジェクターが置かれ、パソコンとも直結したスクリーンを駆使しながら患者さんの状態を報告する研修医も少なくない。(写真11)17:35カンファレンスが終わりかける直前に、院内から急変した患者さんの救急コールが入る。すかさず6人の医師が医局から飛び出していく。救命救急医は、こうした院内からの救急コールにも対応しているのである。1017:40カンファレンス終了。18:0019:00までの1時間はICU入院患者さんへの面会時間。患者さんのご家族が次々と面会に訪れ、医師が対応する。齋藤医師も、面会者に治療内容や経過などについて懇切丁寧に説明しながらインフォームド・コンセントを行っていく。(写真12)1119:00当直医にバトンタッチし、齋藤医師も帰途につく。おつかれさまでした。1216 Sincere|No.1-2014