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概要

シンシア 2014.No.1

AM8:00救命救急センターの医局にスタッフ約20人が集まり、朝のカンファレンスが始まる。研修医がICU(集中治療室)および病棟専用病床の入院患者さん一人ひとりの病状を順番に報告し、テーブルに着いている医師がその情報に基づいて適切な対応の指示を与えていく。この日は医学部の学生(5学年生6人)も臨床実習として参加。(写真1)18:05突然、医局の電話が鳴り、交通事故の負傷者が救急搬送されるとの連絡が入る。直ちに齋藤医師をはじめとする数名のスタッフが席を立ち、救急入口へ駆けつけた。8:10救急車が到着。負傷者を乗せたストレッチャーが初療室に運び込まれる。齋藤医師らが「どこが痛いですか?」などと問いかけながら診察を行う。骨折の有無などを調べるためレントゲン撮影を行い、ICUで24時間管理するよう指示。その後、齋藤医師らはカンファレンスの席に戻る。(写真2)29:35再びカンファレンス中の医局に電話が鳴り響く。今度は港区の病院から産道出血でショック状態の患者さんを救急搬送したいとの依頼。受け入れを了承する。39:40カンファレンス終了。9:50初療室にて朝礼が行われる。この間に産道出血の患者さんを乗せた救急車が到着し、救急外来センターに運び込まれる。(写真3、4)410:00ICU入院患者さんの回診が始まる。ICUを退室し専用の一般病棟に入院している患者さんの回診も併行して行われる。医師・看護師・臨床工学技士・臨床検査技師などが一体となった回診で、“チーム医療”を象徴する場面である。(写真5)10:50朝、交通事故で救急搬送された男性の母親が来院。入院中のICUの個室に案内され、齋藤医師から診察結果や検査状況などの説明を受ける。幸い骨折箇所もなく、大事に至らなかったことから、母親はホッとした様子。511:00回診が終わり、齋藤医師らスタッフはICU入院患者さんへの治療や処置に忙しく動き回る。(写真6)6Sincere|No.1-2014 15