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概要

大学案内2018

TOKYO WOMEN’S MEDICAL UNIVERSITY細胞シート工学本研究所は細胞組織を再構築するためのアプローチとして「細胞シート工学」を提唱している。すなわち、我々ヒトをはじめとした動物の組織・臓器の基本構成要素を、細胞-細胞間および細胞-細胞外マトリックス間が連結した「細胞シート」としてとらえることで、生体内の組織構成を模倣した三次元構造の再構築を追求するものである。基本単位となる「細胞シート」を作製するために、温度によって培養皿表面の性質が親水性/疎水性に変化するインテリジェント培養皿「温度応答性培養皿」を開発した。温度応答性培養皿を用いることで、細胞間接着や細胞外マトリックスを維持したまま、種々のシートを作製・移植することに成功している。★食道★歯周組織歯根膜細胞シートによる歯周組織の再生治療★すでに始まっている世界初の細胞シート再生治療食道ガンの内視鏡切除後の口腔粘膜シートによる再生治療肺気漏★角膜上皮角膜輪部細胞や口腔粘膜細胞シートによる角膜の再生治療細胞シートによる移植組織・臓器の作製細胞シート厚100um~200umの積層細胞シート繊維芽細胞シートによる気胸などの肝臓再生治療遺伝子修飾した高機能化肝臓細胞シートによる肝再生治療膵臓血管網を有する厚い組織・臓器膵島細胞シートを用いた新規糖尿病治療の実現★心臓病・重症心不全再生医療研究と新たなレギュラトリーサイエンス研究の双方を大学研究機関が推進間葉系幹細胞や筋芽細胞シートによる拡張性心筋症または虚血性心疾患の再生治療★中耳鼻粘膜細胞による中耳腔粘膜組織の再生治療★軟骨軟骨細胞シートによる関節軟骨の修復再建治療臓器ファクトリー現在、人的作業による治療用細胞シート製造にはCellRESEARCH FACILITIESprocessing center(CPC)において法令に準拠した品質管理が必須であり、人による汚染や間違いを防ぐための作業が煩雑なことが治療発展と普及の障害となっている。本研究所では、細胞シート工学による医療をさらに加速する目的で、細胞培養自動化と機械12化による無菌製造、安定・安全な細胞シート製品の供給をめざしている。また、治療に必要なiPS細胞の大量浮遊培養システムの開発、さらに生体外にて積層化細胞シートを肉厚化・高機能化するための血管付与技術開発を行い、3次元心筋組織から始まり、心臓、および肝臓、腎臓などの立体的臓器再生をめざしている。TーFACTORY先端工学外科学従来の外科医の目と手と脳を超越するハイクオリティな治療の実現に向けて工学と情報科学の力を融合した手術支援技術の開発を行っている。脳神経外科で培った情報誘導下手術の技術をコアに、集束超音波治療、手術支援ロボット、手術工程解析、AIによる未来予測などの研究に展開している。TWInsでの基礎技術開発をシームレスに臨床につなげ、最先端の医療が一日でも早く患者さんに届くよう、スマート治療室(SCOT)の研究にも取り組んでいる。スマート治療室(Smart Cyber Operating Theater)