
内分泌内科では、多くの疾患に精通した教授のもと、内分泌学の基礎から最先端の知見まで幅広く学ぶことができます。毎週のカンファレンスでは、症例を丁寧に掘り下げて皆で検討し、その後もきめ細やかなフィードバックを受けながら経過を通して学びを深められます。さらに、医学的側面にとどまらず、患者一人ひとりの背景に応じた最適な医療を提供するための議論も行われており、全人的医療の実践を肌で学ぶことができます。 また、内分泌学領域の魅力として、全身を診る総合的な診断力が身につく点が挙げられます。ホルモンは全身のあらゆる臓器に作用するため、一見ばらばらに見える症状でも、その背後にある共通の原因を見抜く力が求められます。原因ホルモンを突き止めて治療した際には、劇的な症状改善を経験でき、総合的な視点が養われます。

さらに当科では大学病院の専門分野として、多くの内分泌疾患患者さんが受診されることから幅広い疾患を経験でき、常に進歩を実感できます。甲状腺疾患など頻度の高い病気から、副腎や下垂体などの希少疾患まで幅広く対応します。急性期から慢性期まで診療の幅が広い上、病態の解明や検査・治療は常に進歩しており、学術的探究心が満たされる分野です。加えて、多様な患者と長期的に関わることができます。小児から高齢者、さらには妊娠や更年期といった幅広い患者さんと長期的に信頼関係を築き、時には人生に寄り添いながら診療を続けられることは、とても大きな魅力です。このように、当科での研修は、確実に医師としての幅を広げることができます。

ただし、内分泌内科には、これらの言葉では伝えきれない魅力もまだまだたくさんあります。ご興味のある方は、ぜひ足を運んで実際の雰囲気を体感していただけたらと思います。
内分泌内科一同、お待ちしております。