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外来化学療法室のご案内

東京女子医科大学病院では外来化学療法室を第一病棟3階に設置しています。外来化学療法室は入院することなく安全で質の高い化学療法(抗がん剤治療)を受けていただくための専門施設です。経験豊富な多職種チームが連携し、患者さま一人ひとりに寄り添った治療とサポートを提供しています。

 

1. 安心して治療を受けていただくための体制

当センターは、厚生労働大臣が定める最も高度な外来化学療法の体制である「外来腫瘍化学療法診療料1」の施設基準を満たしています。

 

専門性の高い医療スタッフの配置

職種 資格・役割
専任医師 化学療法の経験が5年以上の常勤医師を配置しています。治療計画の作成、副作用の診断・対処、緊急時の対応など、治療全体を統括します。
専任薬剤師 化学療法に係る調剤の経験が5年以上の常勤薬剤師を配置しています。清潔な環境下で、患者さまの状態に合わせた安全な薬剤の調製(ミキシング)を行い、副作用に関する専門的な指導を行います。
専任看護師 化学療法の経験が5年以上の専任看護師を、治療実施時間中は常時配置しています。点滴管理、患者さまの体調観察、精神的なサポートなど、きめ細やかなケアを提供します。

 

2.安全性を保証する厳格な管理体制

レジメン(治療計画)の徹底管理

実施するすべての治療計画は、医師、薬剤師、看護師など多職種で構成されるレジメン審査委員会において、有効性と安全性が厳しく審査・承認されたもののみを使用しています。

専用の治療環境

全席に快適なリクライニングシートまたは専用ベッドを備えた専用治療室を完備しています。安全管理上、治療中は他の目的での利用はしておりません。
 

3.緊急時・ご自宅での不安へのサポート

治療中の予期せぬ体調変化やご自宅での不安に備え、万全のサポート体制を整えています。

24時間緊急相談体制

化学療法専任の医師、看護師、または薬剤師が24時間365日、電話による緊急の相談に対応できる体制を整備しています。

緊急時の連絡は、東京女子医科大学病院代表(03−3353−8111)より担当者にお繋ぎします。

緊急時の入院対応

急変時等、医師が入院の必要性を認めた場合は、当院の病床にて速やかに緊急入院できる体制を確保しており、切れ目のない医療を提供します。
 

4.その他のサポート

緩和ケアチームとの連携

がんによる痛みに対して専門的な指導・管理を行う「がん性疼痛緩和指導管理」の体制を整えており、副作用だけでなく、痛みの緩和についても緩和ケア外来がサポートします。また、当院は「緩和ケア診療加算」の体制を整えており、入院中であっても、痛みやその他のつらい症状については、緩和ケアチームが包括的な苦痛の緩和に努めます。

薬剤師による服薬指導

内服薬の化学療法や、副作用を抑える薬(支持療法薬)について、薬剤師が丁寧に説明し、確実な服薬をサポートします。

がん患者さんのための相談支援体制(治療と生活の両立支援)

当がんセンターは、患者さんとご家族が安心して治療に専念できるよう、治療に関する医学的な事柄だけでなく、生活全般、就労、経済的な問題など、幅広いご相談に対応する専門の窓口を設けています。

外見(アピアランス)に関するお悩みを支援するため、専門の相談員が対応いたします。

 

5.外来化学療法室における頭皮冷却装置の導入について

頭皮冷却装置は、抗がん剤治療中に頭皮を冷却することで、抗がん剤が毛根に到達する量を減らし、脱毛を軽減することを目的とした機器です。

主に乳がんなどのタキサン系(パクリタキセル、ドセタキセルなど)やアントラサイクリン系抗がん剤を使用する患者さんで効果が報告されています。

冷却により頭皮の血流が一時的に減少し、抗がん剤が毛包(毛根)に取り込まれにくくなることで脱毛を抑制します。

装置は抗がん剤の投与中および投与前後に着用し、一定の温度に保たれた冷却キャップで頭部を包み込みます。

ただし、すべての方で脱毛を防げるわけではありません

抗がん剤の種類や投与量、個人の体質などにより効果には差があり、部分的な脱毛が生じる場合もあります。また、冷却中に寒さや頭痛を感じることがありますが、多くの場合は一時的なものであり、安全に施行できるよう医療スタッフがサポートします。

 

ご不明な点や、治療に対する不安、生活上のお悩みなどがございましたら、いつでもお気軽にスタッフにご相談ください。