東京女子医科大学

日本心臓血圧研究所

循環器内科


スタッフ−笠貫宏主任教授、楠元雅子教授、中村憲司助教授、大西哲助教授、 川名正敏助教授、萩原誠久講師、内田達郎講師、孫崎信久講師、上塚芳郎講師、 遠藤康弘講師、川越康博講師、石塚尚子講師、島本健講師、庄田守男講師、 鶴見由起夫准講師、松田直樹准講師、木村暢孝准講師ほか循環器内科専門医22人。

特色−循環器専門医の育成期間であると同時にすべての心臓大血管疾患に対し、 より専門的な診断技術を駆使して的確な診断をし、内科・外科一体となり高度な治療を 行っている。

症例数・治療・成績−1997年1年間の実績をあげると、外来患者総数は心研全体で 延べ約127,967人、新患者は5,026人であった。成人の入院数は3,181人(含手術例)。 内訳は虚血性心疾患27%、弁膜症15%、不整脈11%、その他47%である。 CCUには急性心筋梗塞症107人を含む重症心疾患304人を収容した。急性心筋梗塞症には 緊急冠動脈造影を施行し血栓溶解療法(PTCR)、経皮的冠動脈形成術(PTCA)を行い、 その急性期死亡率10%以下に減少しており非常に良好な成績をあげている。 虚血性心疾患に対するPTCAは年間305例施行し成功率は92%である。 不整脈に対してはホルター心電図、体表面電位図等に加え、電気生理学的検査を 行っている。適応症例には各種の恒久的ペースメーカー植え込み術(146例)を施行し、 頻脈性不整脈に対してはカテーテルアブレーション(224例)を施行。 特にカテーテルアブレーションでは他施設不成例や、期外性心室頻脈が増加しているが その成功率は上室性頻脈不整脈で98%、心室頻脈では基礎心疾患を伴わないもので 90%と非常に高い成功率である。植え込み方除細動器25例を施行しておりいずれも これまでの総症例は本邦で最も高い。弁膜症に対し経皮的僧房弁切開術も施行している。 平成9年心臓移植施設に指定されて以来、重症心不全症例数は増加し最先端薬物療法と 非薬物療法(補助人工心臓)を行っている。 また検査件数はトレッドミル運動負荷試験3,254件、ホルター心電図6,024件、 心エコー検査10,777件、心臓核医学検査 2,260件、心臓カテーテル検査2,842件。

医療設備−心カテーテル室(3)、不整脈専用カテーテル室(1)、 CCU(7床)、心エコー、心臓核医学検査、MRI、CT。


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