教授あいさつ

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沿革

1915

当教室の母体となる東京女子医専耳鼻科診察室は、1915年(大正4年)に開設されました。当初は外来診療と学生の教育を開設者である1914年卒の菅沼志津子が担当し、講義と手術の際には鉄道病院等から外来講師を招聘しました。

1932年(昭和7年)に、初代主任教授として九州大学出身の海軍少将石原亮を迎えました。

1942

続いて1942年には東京女子医専卒の佐藤イクヨが主任教授となりました。佐藤教授時代の教室の主な研究テーマはジフテリアに関するものでした。予防接種が普及する以前のジフテリアは感染性と致死率が高く恐れられた疾患で、死因の多くは気道閉塞による窒息死だったためです。

1960

1960年には岩本彦之焏(九大)を迎え、頭頸部癌の治療に力を入れるようになりました。手術、特に喉頭全摘が多数行われました。

1975年からは上村卓也(九大)が主任教授となり、内耳・平衡機能領域の研究を進めました。

1982

1982年には石井哲夫(東大)が主任教授となりました。
石井は、中耳手術を主に手掛け、症例数は在任19年間で約1600症例となりました。基礎研究では東京大学工学部、畑村・中尾研究室と共同で医学と工学を融合させた手法で中耳・内耳の物理的特性の評価に取り組み、1993年5月には第94回日本耳鼻咽喉科学会総会にて「物理的特性から見た鼓膜膜迷路の病態」と題して宿題報告を行いました。

2001

2001年(平成13年)には吉原俊雄(千葉大)が7代目の主任教授となりました。
吉原は1989年に当教室に講師として着任後、頭頸部腫瘍の治療と基礎研究を中心に行い、同4年に同助教授となり、2001年4月には石井哲夫教授の後任として主任教授となりました。主任教授就任後は特に唾液腺疾患の基礎研究と臨床に取り組み、2013年5月には第114回日本耳鼻咽喉科学会総会において「唾液腺疾患の病態解明と臨床」と題して宿題報告を行いました。学会活動では、2006年に日本耳鼻咽喉科学会理事に就任し、2006年から2012年および2014年から2016年の計4期を務めました。

2018

2018年から現在は野中学(日本医大)が主任教授をつとめています。
耳科学と鼻科学は野中教授が、頭頸部腫瘍は令和に着任した中溝宗永准教授が中核となって診療・研究・教育に取り組んでいます。

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