①担当医師
立川 恵美子 | 助教(出向中) |
勝浦 美沙子 | 後期臨床研修医・大学院生 |
村杉 寛子 | 非常勤講師 |
②対象疾患
糖尿病(1型・2型)
低血糖症
高脂血症
肥満・メタボリック症候群
低身長(成長ホルモン分泌不全性低身長症、SGA性低身長症など)
甲状腺機能低下症・甲状腺機能亢進症
思春期早発症・遅発症
副腎皮質過形成症
くる病
尿崩症
夜尿症 など
③診療・特色
当科内分泌・代謝外来には現在200名前後が通院されており、1型糖尿病・2型糖尿病、成長ホルモン分泌不全性低身長やSGA性低身長を含めた低身長症、先天性甲状腺機能低下症、バセドウ病、橋本病、思春期早発症、性腺機能低下症、汎下垂体機能低下症、ターナー症候群、ヌーナン症候群、肥満、高脂血症などを持つお子様を拝見させて頂いております。また、新生児マス・スクリーニングで異常(クレチン症など)を認めた場合の精査・治療も行っております。
内分泌負荷試験は、安全を期するために入院にて対応させて頂いており、低身長精査を主体とした負荷試験入院を年間約20件行っています。
1型糖尿病に対するインスリン療法については、生活やご希望に応じて、従来のペン型注射器による治療に加え、SAP (Sensor Augmented Pump)を含むインスリンポンプ療法も行っております。インスリン療法での血糖コントロールに際しては、自己血糖測定だけでなく、必要に応じて外来での持続血糖測定を行っています。また、毎年夏休みに1型糖尿病の小学生~高校生30~40名を対象としたサマーキャンプを開催しており、既に大人になったキャンプ卒業生や看護師・栄養士・医師などのスタッフとも交流を深める良い機会となっています。
④受診を希望されるご家族の方へ
内分泌・代謝疾患は成長に影響を及ぼす場合が多く、また成長の経過が診断および治療を検討するうえで役立つため、受診の際には母子手帳や保育園・幼稚園・学校での成長記録を必ず持参してください。
⑤医療関係者の方へ
身長が低い・高い、身長が伸びなくなってきた、二次性徴の開始が早いのかもしれない、首の前面が腫れていて疲れやすい・汗が多い、学校検尿で尿糖を指摘された、夜間に尿が多いなど、気になる症状の訴えがございましたらありましたら、ご相談ください。
⑥専門外来
月曜日午前・午後、土曜日午前の立川の外来にご紹介ください。
夜尿症は金曜日午後の村杉の外来でもお受けしています。
⑦入局希望の先生方へ
小児科は病気のみを診るのではなく子ども全体を、さらには家族、将来の生活を含めて診ていく必要があります。
とくに内分泌・代謝疾患を有する子どもでは、疾患によって治療が薬物療法のみではなく食事・運動を含めた生活全体にわたることがあり、心理的な面にも配慮しながら診療を行なっています。
⑧研究・実績
・小児インスリン治療研究会 全国コホート研究に参加
<論文>
- 村杉 寛子 夜尿症児90例の臨床的検討 東京女子医科大学雑誌83巻臨時増刊PageE205-E211(2013.01)
- 永木 茂 成長率低下により診断された抗TSH受容体阻害抗体陽性の甲状腺機能低下症の1例
東京女子医科大学雑誌83巻臨増 PageE381-E384(2013.01) - 立川 恵美子 【小児における糖尿病看護 糖尿病をもつ子どもの成長発達に沿った看護をめざして】 小児糖尿病の診断・治療の進歩と看護 2型糖尿病の子どもの治療の進歩(解説/特集)
小児看護35巻2号 P170-176 (2012.02)
<学会発表>
- 立川 恵美子 小児糖尿病サマーキャンプにおける血糖認識トレーニングの経年的変化の検討
2015年 第58回日本糖尿病学会年次学術集会 - 立川 恵美子 高度肥満・2型糖尿病・不登校の加療中偶然に甲状腺乳頭癌を発見し、精査にいたるまで難渋するも治療開始にいたった思春期男子例
2014年 第33回日本思春期学会学術集会 - 立川恵美子 小児糖尿病患児に対する持続血糖モニター(continuous glucose monitor:CGM)の有用性
2012年 第46回日本小児内分泌学会学術集会