生薬と百味箪笥
漢方とは、古代中国で発達した伝統医学を源とし、我が国で独自の発展をとげた医学体系です。
江戸時代末期、オランダ医学(蘭方)の流入により、それまでの医学を漢方と呼んだことに起因するとされています。
第二次大戦後、西洋薬の副作用などに対する批判、世界的な伝統医学の見直しの機運に伴い、注目されるようになりました。近年は臨床報告(エビデンス)の蓄積、各学会の治療ガイドラインへの採用などにより、医師の少なくとも八割が使用していると言われています。
しかし、漢方本来の伝統医学的な用い方をしている医師は少なく、西洋医学的に用いている場合が大半です。処方を変更することなく、漫然と長期に及ぶ傾向があるようです。
当クリニックは、医師が、一定の現代医学の研修を修めた後に、伝統的な漢方医学を学び、かつ実践する医療施設です。