お知らせ

2015年09月30日  茨城県内豪雨による日本DMAT活動

 9月10日(木)に発生した茨城県常総市の鬼怒川決壊に伴い、翌11日(金)に厚生労働省DMAT事務局ならびに東京都
福祉保健局から、東京女子医科大学東医療センターの日本DMAT隊に派遣要請がありました。
 出動隊員は、日本DMAT隊員4名および補助要員として東京DMAT隊員1名の計5名が、午後2時にDMATカーにて参集拠点である筑波メディカルセンター病院に向けて出発いたしました。
 以下、現地での活動内容についてご報告いたします。
 
【活動日時】 9月11日(金)~12日(土)
 
【活動場所】 茨城県常総市・守谷市付近
 
【出動隊員】 日本DMAT隊員:植木 穣(医師 救急医療科)、赤池 麻奈美(看護師 救命ICU)、
               柬理 純子(看護師 東4B病棟)、坂梨 洋(救命士 救急医療科)
       東京DMAT隊員:加藤 渚(救命士 救急医療科)
 
【派遣形態】 日本DMAT
 
 【9月11日活動内容】
 ・参集拠点となった筑波メディカルセンター病院にDMATカー
  にて移動
 ・前線での医療支援の下命を受け、前川製作所内に設置された
  医療救護所に移動
  ※前川製作所は水没地域のすぐ外側に位置しており、大きな
  グラウンドを有していることから、そこを臨時のヘリポート
  にし、水没した町に取り残された人々がヘリコプターに
  ピックアップされ搬送
 ・人工透析を要する患者3名を、筑波大学附属病院に2名、
  東京医科大学茨城医療センターに1名搬送

統括DMATリーダー植木から各DMAT隊へ指示
(茨城県守谷市前川製作所内)

 
【9月12日活動内容】
・午前4時50分より(日の出:午前5時17分であったため)、前川製作所に医療救護所を設営
・当院の日本DMATは前川製作所ヘリコプター患者医療救護所の統括DMATとして活動開始
・午前5時台より患者受け入れ開始
・計45名の患者と犬2匹を受け入れ、診療終了後に茨城県内のDMATに統括権限を移譲し活動終了
 
 今回の派遣にあたり、病院長をはじめ院内関係者のご協力を賜り、無事任務を遂行することができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
 また、今回の経験を病院ならびに二次医療圏の災害対策に還元できるよう今後も一同頑張っていく所存です。
 そして、現地で大変な思いをされている被災者の方々が一日も早く通常の生活ができるよう、心よりお祈り申し上げます。
 
東京女子医科大学
東医療センター