大切にしていること:叶える

佐藤晴奈 [八千代医療センター] 内科勤務/宮城県出身/2010年入職

「みんなちがってみんないい」 あなたの大切にしていることは なんですか?

患者さんの望む過ごし方を叶えられるよう、これからもケアを続けていきたいです。

あるターミナル期の患者さんのケアを通して、日々悩みながら看護を続けていました。

私が現在勤務している病棟は、循環器内科を主にして様々な内科の患者さんが入院しています。病期も様々でターミナル期の患者さんも入院されており、日々痛みや呼吸困難、心身の苦痛と闘っています。
その中でも最も心に残っているのが、以前ターミナル期で入院されていた、ある患者さんです。その方は普段から麻薬で疼痛をコントロールしていたため傾眠状態が多く、本人の意思や症状を言葉で確認することが難しくなっていました。
傾眠の合間の覚醒時には「どうですか?」と声をかけるのですが、表情を硬くしながら「大丈夫・・・」と応えるその姿を見ていると、私も苦しい思いになり、患者さんは本当に安楽なのだろうか、本人が希望している過ごし方ができているのだろうかと、いつも悩みながら看護を続けていました。

患者さんの“生きようとする力”を感じました。

ある時、覚醒時に患者さんが「何か食べたい」とつぶやきました。
早速、ご本人の好きなものをご家族に準備していただき、食事が取れるようにセッティングをしました。疼痛がありながらも、患者さん自らが動き、ゆっくりと数口食事をした時、本人の“生きようとする力”を感じました。
悩みながら看護を続ける中、ご家族に見守られながら患者さんは亡くなりました。最後までこれでよかったのか自問自答を続ける私に、ご家族は「ここの先生や看護師さんはよくやってくれているって私達に話していたんですよ」と声をかけてくださいました。この言葉は、患者さんの望む生き方を少しでも叶えることができたんだと嬉しく思ったと同時に、今でもケアをするうえで励みになっています。

患者さんの表情、ご家族からの言葉は次の看護の力になります。

退院し自宅生活をする患者さんや、転院先で治療を続ける患者さん、そして最期を迎える患者さん。様々な病期があるなかで、一人ひとりが望む過ごし方を叶えるのは難しいこともあります。
それでも患者さんのいきいきとした表情、ご家族から言葉をいただくと、悩みながらもケアを続けてきて良かったと、次の看護の力になります。
これからも患者さんの望む過ごし方を叶えられるよう、ケアを続けていきたいです。

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