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【開催報告】彌生塾・クリニカルコーチ共催講演会「コミュニケーションの再考~もっとわかり合うために~」を開催しました(9/20)

2019年9月20日(金)、弥生記念講堂において彌生塾・クリニカルコーチ共催講演会「コミュニケーションの再考~もっとわかり合うために~」を開催しました。当日は本学職員123名の参加がありました。

 

 講師には、東京工芸大学芸術学部教授であり、コミュニケーション理論をベースにした実践的な研修の企画実施や、各地でのご講演活動などを幅広く行ってらっしゃる大島武先生をお招きしました。

 大島先生は、昨年の彌生塾セミナーにおいて「プレゼンテーションの再考セミナー」をご講演いただき、受講生からは好意的な意見とともに再演の希望が多く寄せられ、この度の彌生塾セミナーでもご講演いただくこととなりました。

 セミナーでは、「Ⅰ.パフォーマンスとは何か?」、「Ⅱ.聴き上手になりましょう」、「Ⅲ.言いにくいことを伝えるには」という3つのテーマに沿ってお話しをされました。

 「Ⅰ.パフォーマンスとは何か?」では、誰しもその場の状況や自身の立場によってパフォーマンスを提供し、さらにはショーを演じているという見解についてご紹介され、行為主体がその場に合った自己表現をすることの重要性についてご説明されました。

 「Ⅱ.聴き上手になりましょう」では、相手の話を聴くことのメリットと、聴く側の望まれる姿勢について教示されました。その中でも、相手に賛同できない場合に用いる『Yes,But法』についてのお話しでは、『Yes』の受容方法について受講生からも質問が出るなど大変興味深い内容でした。

 「Ⅲ.言いにくいことを伝えるには」では、相手に協力してほしいときの依頼はローボール・テクニック(相手の大きな負担にならない)で返報性(速やかにお返しをする)を意識すると良いとのことでした。依頼内容には相手にある程度の裁量を与えることとし、リアクタンス効果(他者のペースで物事が順調に進むことに抵抗感を覚える心理効果)に注意する必要があるそうです。他にも、相手に改善を求める際の「理」と「情」の使い分けや、謝罪したい時には言い訳を挟まずにとにかく相手の話をよく聞いてから謝罪することなどのテクニックについてご教示いただきました。

 終始軽妙なトークで場を笑いにつつみながら、『コミュニケーション』についてのコツやテクニックをわかりやすくご解説いただき、大変充実した内容となりました。

 

参加者からのアンケートでは、

・非常に面白くわかりやすかった。例えを出して説明をしているのでよく理解ができました。

・「言いにくいことを伝える」時のヒント。いつもスタッフとの関りで悩む部分で参考になりました。

・期待を上回りました。何歳になっても聴き上手になれないので、非情に理解しやすかったです。

・全てが明日から使える内容だった。「正論は人を傷つける」は、これまで無意識に人を傷つけていたことを初めて意識した言葉であった。

などの意見が寄せられました。

 

 

※本セミナーはダイバーシティー研究環境実現イニシアティブの事業と連携し実施しております。

 

◆彌生塾では、塾生・本科生を募集しています。

・彌生塾主催のイベント(セミナー・講演会など)への優先参加

・希望者へのキャリアカウンセリングなど

【対象】学内の女性医師・研究者(大学院生を含む)および学内外の本学卒業生、本学医学部生

★詳細・申込はこちら→http://www.twmu.ac.jp/yayoijuku//recruitment/

(東京女子医科大学HPメニュー「法人・大学案内」>「社会貢献」>「女性医療人支援」>「彌生塾」>彌生塾HPメニュー「塾生・本科生の募集」)

 

 

◆「クリニカルコーチ」とは女子医大独自の看護職における役割で、看護師長や主任と連携しながら教育的役割を担い、看護職や看護学生の成長を支援します。

クリニカルコーチとして活動するには6回の研修を通して、コーチング、ポートフォリオ、OMT(one minutes teachint)、アサーション、成人学習理論、コンサルテーション、ナレッジマネージメントなどについて学習し、共に学ぶ教育的支援の方法について理解を深めます。

詳細はこちら→http://www.twmu.ac.jp/Ns-career/project/henkaku-suisin/clinical-ikusei/