新生児への最新医療

一酸化窒素(NO)吸入療法、低体温療法の導入

母子総合医療センターでは、母体・胎児医学科と密接に連携し、ハイリスク妊婦を受け入れ治療する母体・胎児集中治療室(MFICU)も9床運用しています。そこで、周産期医療の高度医療施設として、東京都から総合周産期母子医療センターの指定を受けています。

NICUは、新生児集中治療室と呼ばれ、疾患のある新生児を最新の医療技術を用いて治療する病床です。当院にはNICUが15床整備されており、全国的にも有数の大規模新生児医療施設です。

NICUに入院する新生児は、多くの場合は、生命の危険がある、あるいは高度の障害が発生する可能性が高い状態です。そこで、当院のNICUでは、このような新生児の救命と障害の予防を目的に、一酸化窒素(NO)吸入療法と低体温療法を導入しております。この療法は、どちらも最新の医療機器と高度な新生児医療技術が無ければ実施することができず、わが国でもこの療法を確実に行える施設は全国に10数施設のみです。

出生時、新生児に酸素が十分供給されない状態では、新生児遷延性肺高血圧症と呼ばれる状態に陥り、死亡する危険性が高くなりますが、一酸化窒素(NO)の吸入療法を導入することで救命することが可能になっています(写真上)。これは一酸化窒素ガスを特殊な装置で新生児に吸入する治療法です。また、このような場合には、新生児の脳の機能も低下していますが、その影響が強くならないように、低体温療法を行っています(写真下)。新生児の体温を正常時から2~3℃低く保つことで、脳機能を保護するものです。そのため、新生児脳波計(aEEG)で脳機能を慎重にモニタリングしながら、実施しています。この結果、重症の新生児であっても、後遺症無く救命することが可能になってきました。これらの最新の新生児医療技術は、精密医療機器を高度な新生児医療技術を持って使用することで可能となっています。

一酸化窒素(NO)の吸入

(一酸化窒素(NO)の吸入)

低体温療法

(低体温療法)

 

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