研修体験報告

研修センターだより:研修医だより

研修医だより「理想の指導医に会えた喜び」

卒後臨床研修センター
2年次研修医 笠島冴子

平成21年1月

研修生活が始まってはや1年半が経ちました。日々勉強の毎日で、1年半はあっという間に過ぎて行きました。その中で様々な先輩医師と接することができ、多くのことを吸収できたと思います。医師の数が非常に多い大学病院だからこそ様々な先生方に出会え、多くの医師像に触れ合えたことはこの病院で研修できてよかったと思える点のひとつです。
 女子医大は女性医師が他の病院に比べて多く、家庭と仕事を両立していらっしゃる先生方にたくさんお会いすることができました。私が出会った理想とする先生もご結婚されていて、家庭も大事にしながら仕事を熱心にされている方です。先生は外来診療の前に他の先生の誰よりも早く病棟に来て、患者さんの容態を確認していました。非常に笑顔が素敵な方で、患者さんの中には先生のファンの方が多くいました。「先生の顔を見るといつも元気になれるわ」との声もよく聞きました。先生はつらそうな顔をしたり、気分の変動が態度にでることなく、誰にでもいつも笑顔で接しているのです。きっとこのようにいつも落ち着いた態度でいられるのは、日ごろから患者さんのことを考え、本当によく勉強し、常に努力を惜しまないでいるからだと思います。もちろん、仕事は非常に忙しく、とても余裕があるものではないと思います。そんな中でも、精神的に安定し周りの人への配慮を怠らないというのは素晴らしいと感じました。
 医師という職業は一生勉強していかなければならない仕事だと、実際に働いてみて改めて感じます。自分の知識のなさを痛感する毎日です。日々、医学は進歩しており、その中で私たちはできる限り新しい情報を患者さんに提供しなければならないし、そのためには日々努力し勉強していかなければならないと思います。
この研修では多くの先生に出会うことができました。仕事のやり方もいろいろですが、共通していることは日々の努力が大事であるということです。これからも常に努力を惜しまずに理想の医師像に少しでも近づけたらと思います。

研修医だより 「上級医から学んだ事」

卒後臨床研修センター
2年次研修医 西本隆亨

平成23年6月

現在私は研修医2年目で、医師になって1年半が過ぎようとしています。今までに色々な医師に出会い、沢山尊敬する人がいました。今回ここで取りあげさせて頂くのはその中の一人である1年上級のA先生です。
 A先生との出会いは私が研修医1年目の7月中旬頃のことでした。4月から6月まで本院で研修を受けた後、東医療センターの救急医療科にてトレーニングを受けました。そこは3次救急であり、昼夜を問わず重症患者が搬送されてきました。今でも記憶に鮮明ですが、前日に病院見学に訪れた際に、ある女性医師が動脈採血をしていました。横を通りかかると採血処置を頼まれ、現場の慌ただしさも相乗してか思わず腰が引けてしまいました。そんな現場での研修も2週間ほどが過ぎ、日々怒られ何となく上級医とも温度差を感じ、精神的にも肉体的にも壊滅状態でした。
 朝7時過ぎに、当直医から日勤医への申し送りが始まります。当時、申し送りといっても個々の患者の問題点が分からず、温度板から写したバイタルサインをひたすら棒読みしていました。当然、上級医に質問されても見当違いな答えを返し、怒られていました。何とか怒られないようにするため、日々綱渡りのような申し送りをしていました。研修なのに怒れられないことを目標にしており全く情けない状態でした。そんなある日、いつものようにハラハラする申し送りが始まると思い覚悟していると、A先生の申し送りが始まりました。それは周囲を納得させる論理的で無駄のないものであり、上級医の質問に対しても淡々と受け答えをしていました。そのような申し送りが進み、はじめて上級医からの罵声もなく終了しました。申し送り1つにしてもこれ程までに違いがあるとは夢にも思いませんでした。勿論、人格的にも素晴らしい人でありました。心からかっこいいと思える人に出会ったと思い、何か分らないことがあるとA先生に質問し理解していました。そんなA先生も8月末日で次の科にローテートしていきました。
 9月に入り以前よりは若干成長したものの再び罵倒される日々が始まり、A先生がいてくれたらと切望しました。そんなある日、自分自身が自分に頼れる人間になれればこの問題が解決される思い、その日から何か壁に衝突すると、A先生ならこんな時どうするかと考え対処していきました。そして心の中の物差しの一つになっていることに気付きました。それ以後、心の中のA先生を追求し、自分なりに少しは成長してこられたと思います。今、自分は当時のA先生より若干研修医としてはキャリアが古くなりましたが、今でも心の中のA先生と自分の学年差は変わらず、A先生を時折自分のメジャーとして追いかけています。このような先生と出会えて感謝しています。心より有難うございました。

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