| =小児科研修で研修医が経験できること= |
小児科
指導医リーダー 今井 薫 |
平成16年度から卒後臨床研修制度が開始され、当院では2年次に1ヵ月間の必修研修を行っていました。昨年度入職の7期生は必修ではなくなりましたが、今年度から、再度1ヵ月の必修研修となり、1年次または2年次で研修を行います。研修は、当院の小児科、循環器小児科、腎臓小児科、済生会栗橋病院、八千代医療センターのいずれかで行われ、当院の3診療科に配属された研修医は、小児科の夜間休日救急診療も担当していただきます。
当院では、小児科、循環器小児科、腎臓小児科、新生児科、小児外科、脳神経外科小児部門を統合して、昨年4月に小児総合医療センターを発足しました。全科で定期的に検討会や勉強会を開催し、綿密に連携をとりながら、包括的な小児医療を目指しています。
小児科は、小児神経筋疾患の診療を中心としています。乳幼児の発達健診から、てんかん、筋疾患、神経変性疾患、ミオパチー、神経免疫疾患、周産期障害、脳外科的疾患など幅広く診療し、患者さんの日常生活の向上を目指し、家族支援も行っています。発達障害などの小児精神疾患は、専属の臨床心理士も対応します。また、内分泌代謝疾患、膠原病、各種感染症、アレルギー疾患など、種々の疾患を経験できます。救急外来では、一次救急から三次救急まで対応しており、急性の小児common disease を多数経験でき、時にICU管理となる重篤な症例も経験します。診療は数人のグループ体制で行われ、研修医は患者さんの直接の主治医となります。小児科の医局員は、親切で面倒見もよく、優しく対応しますので、小児特有の病態を勉強しながら問診・手技・治療などを修得してください。将来、地域医療を目指す場合、成人だけでなく小児の診療も必要になることが多々あります。小児特有の適切な診療や、紹介のタイミングなどを研修してください。
初期研修修了時のアンケートでは、もう少し長い期間の研修を希望する意見も多く寄せられています。希望される方は是非、選択研修に組み込んでいただきたいと思います。
また、昨年度より、小児科研修を中心とする小児科コース(定員2名)が併設されました。小児科医師を目指す方には、小児コースをおすすめします。
| =麻酔科研修で研修医が経験できること= |
麻酔科
指導医リーダー 深田 智子 |
麻酔科研修では、手術室、ICU、ペインクリニックを経験することができ、手術室では麻酔管理を中心に全身管理を学びます。手術症例数は年間1万例を超えており、様々な手術の麻酔を経験しながら、血液検査や肺機能検査、心電図などの検査所見を理学的所見などとともに総合的に判断する能力を身につけることができます。また、循環作動薬などの薬剤の使い方も修得できます。さらに、様々な気道確保の方法を経験することができます。
マスク換気や気管挿管は気道確保の手段としてとても有用な手技ですが、実際に行ってみると意外と難しい手技です。緊急時に確実な気道確保を行うためには、数多くの気道確保を経験し、コツや様々な気管挿管器材の使用方法を学ぶことが重要です。手術室では、毎日1〜3例の麻酔・気道確保を経験することができます。
ICUでは麻酔科専従スタッフ4名とともに、関係各科および看護師、理学療法士、薬剤師などのコメディカルで形成されるチーム医療の中心となり、小児から成人まで、標準的な集中治療管理に参加します。特に呼吸管理に関しては国内有数の施設であり、人工呼吸管理はもちろん、周術期管理や重症症例の管理(循環、鎮痛・鎮静、栄養、血液凝固異常や感染症など)を学ぶ最適な場となっています。
ペインクリニックでは腰下肢痛、帯状疱疹後神経痛などの慢性疼痛患者の治療、および癌性疼痛患者に対する緩和医療に参加します。鎮痛剤、医療麻薬の使用法、副作用対策を研修すると同時に、痛みに対する様々な治療の実際を理解してもらいます。また、トリガーポイント注射、超音波装置を使用する神経ブロックを指導医の監督下に経験することができます。
麻酔科は多くの診療科と横断的に診療に関わり、チーム医療に貢献できます。全身をダイナミックに診ることができ、とても興味深く、満足できることと思います。将来、どの診療科を選択しても役立つ技術と知識を、麻酔科で楽しみながら修得してください。
10月号のテーマは「研修医会からの報告」です。 |