卒後臨床研修センターだより

さまざまな説明会やオリエンテーション、学会に参加する研修医たち。
貴重な体験報告や、臨場感あふれる行事の様子など月毎にお知らせします。

2013年3月号

研修医の学会参加

卒後臨床研修作業部会 福田いずみ

 2月23日(土)総合外来センター5階大会議室において、第347回東京女子医科大学学会例会に引き続き、第7回研修医症例報告会が開催され、本院9名、東医療センター3名の初期臨床研修医による発表が行われました。
今回も昨年と同様、通常の学会と同じ形式で演題発表に引き続いて研修医である演者が会場からの質問を受け、自らの考えで対応するスタイルとしました。

 今年度のベストプレゼンテーター賞には、「致死量の急性カフェイン中毒に対して血液吸着法が奏功した一例」を発表した春日紀子東医療センター研修医、「浴槽での首浮輪の使用後に一過性の意識消失をきたし、失神が疑われた乳児例」を発表した吉村良子 本院研修医、「異なる経過をたどった川崎病の4例」を発表した牧ゆかり本院研修医の3名が選ばれました。ベストプレゼンテーターは10名の審査担当者が発表内容とその方法および表現力、スライドの見やすさ、質問への受け答えなどの観点から総合的に評価した結果をもとに選出されました。前2演題は各々眠気覚ましの経口カフェイン製剤、乳幼児が水に親しむことを目的とした首浮輪など、広く市販され誰でも気軽に入手できる製品にまつわる事例の報告であり、社会的に注意喚起を行うという点においても意義のある症例報告と考えられました。また、後者の演題は、一例報告にとどまらず同じ川崎病との診断であっても、それぞれ異なった臨床像や経過をたどった4症例を比較検討し、本症の診断・治療戦略について考察した内容でした。萩原誠久センター長の総評にもありましたが、受賞された3名にとどまらず、全12演題とも甲乙つけ難い素晴らしいプレゼンテーションでした。内容も参加者全員にとって学ぶところが多い症例報告が揃っていたと思われます。本学会の発表内容の一部は、プロシーディングとして『東京女子医科大学雑誌』にも掲載される予定ですので、是非ご覧ください。

 最後に、学会発表の指導、また、発表当日に温かく見守ってくださったすべての指導医のご尽力に、心より感謝申し上げます。

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